なぎのあとさき

日記です。

にゃん況報告 ~2013夏~

2013年09月05日 | 猫トーク

はじめの獣医はモンチを入院5日、
続けて通院4日もさせて、
その頃が一番、モンチの調子は悪かった。
毎日1時間近くつきそって様子を見て、
これじゃ良くならないと思って、
「早く自宅に戻したい」
「血液検査を毎日する必要があるのか?」
と私とダーが何度言っても
「白血球の値が増えてるから」
「貧血気味が気になるから」
「凝固系の数値の様子も見たい」
と、獣医は嫌がるモンチの採血をした。
今思い出しても腹立たしい。
なんとかひきとって、
一日家でゆっくり過ごしたら、
白血球の値はがくんと下がった。
やっぱり入院のストレスだった。

日も当たらず、風も通らず、
薬と糞尿臭の漂うケージで
猫の具合が良くなるとは思えない。
モンチは特に怖がりだから、
毎日知らない人に注射されるなんて、
どれだけ怖かっただろう。
ご飯を食べてるうちは、
入院なんてできるだけしない方がいい。

退院した直後は一人になりがちで、
モンチはこの世界に対する不信感を
初めて覚えたようだった。
それまでは、お日様に当たって、
名前を呼ばれるだけで、
うれちい、たのちい、あふーん!だったのに。

その後すぐ病院を変えて自宅治療。
猫の病気のこと、
夏前は自分で調べるのが怖かったけど、
それじゃいけない。
病気も薬も調べに調べて、
猫に詳しい人の話を聞きに聞いて、
獣医に主導権を握らせずに、
こっちの意見をどんどん言うべき。

今だに下痢の原因は不明だけど、
食べすぎないようにすること、
薬が効いてるかよく見ること、
その子に合う薬を探すこと、
その子に合うご飯をゆっくり見つけていくこと。
それで、少しずつ便の状態はよくなって、
入院で1.6キロまで減ってしまった体重も、
週に0.2キロずつ戻り、
今はもとの2.6キロに戻った。

浸みついた病院の臭いが消えていくのと一緒に、
モンチの嫌な記憶も消えていくようで、
今はもう入院のことは忘れたみたいに
のびのびと私のそばで寝てる。

獣医を何人も親戚に持つCが、
「医学なんて何の役にも立たないんだよ!」
とある日言って、
うちのママも「私もそう思う!」と言ってた。
それはまあ言い過ぎかもしれないけど、
生き物の命のことは、分からないことがいっぱいある。
数値にばかり気を取られるのは違うと思う。

キンタなんて、十年近く下痢のまま元気に暮らしていた。
私が幼くて、私の家族も(猫の便はゆるいもの)と
思い込んでた無知のせいと、
イナカで周りに動物病院なんてなくて、
いろいろとゆるかった昭和の時代のせいもあるけど。

そんなこんなで、食生活見直しキャンペーン!
13歳の殿ビーにもいいタイミング。
目を皿のようにして原材料、成分チェックし、
それぞれの食べてる量を常に把握。
冷蔵庫の一角が、猫のご飯スペースに。
ダーと二人で旅行なんてもう当分できそうにないけど、
全然いい。
一分一秒でも長く、
この子たちにこの世界にいて欲しい。

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獣医に脅されて不安に苛まれて
ふらふらしながら帰ったある日、
赤いリボンをつけたモンチが私を見上げた。
ダーがつけたのだった。
病気のモンチにリボンをつけるなんて私じゃ考えもしないけど、
リボンをつけたモンチは、可愛さがほとばしっていた。
こんなに可愛い生き物と一緒に暮らせて、
なんて幸せなんだ。
うざかろうと思ってすぐほどいたけど。

ママは、「うちのモモは豊作よ」と
庭の桃の写真を送ってくれたり、
「元気出して」とウナギ代送ってくれたり。

自分も介護猫を抱えつつ何度もセカオピをとってくれたC、
自分も闘病中なのに相談にのってくれたねーさん、
行きづまる度に適切な助言をくれて薬も送ってくれたHさん、
猫飼いでもないのにずっとモンチを気にかけてくれた
EちゃんやKくんにも大感謝。

いつもお参りする神社で、
さんざんモンチのことを祈った帰り、
立ててあるノボリの棒が通りすがりに、
風もないのにカタカタカタと揺れ出した。
これは、祈りに対するアンサーだ、と思った。
モンチは大丈夫だよ。

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