日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本は資源大国になるかも知れない-日本型MOTTAINAIバイオ燃料-

2008-07-01 20:30:31 | トレンド
Yahooの動画ニュースを見ていたら、気になるニュースがあった。
それが、「第2世代バイオ燃料」として米のとぎ汁に期待というニュースだ。

今月もまた、値上げラッシュが続いている。
ガソリンに関しては、今月も10円程度の値上げとなったようだ。
その結果、クルマの使用を控える人が増え、東京などでは「渋滞緩和」という、プラス効果(といえるのだろうか?)もでているようだ。
とはいうものの、運送業やバス、タクシー業界などは、経営を圧迫するような状況であることには変わりない。
運送料の値上がりが、様々な商品への値上がりへと繋がっているという点も、見逃せない。

そんな中、「第2世代のバイオ燃料」として「お米のとぎ汁」や「讃岐うどんのゆで汁」、「米ぬか」などが注目され、実用化に向けての研究が進んでいるようだ。
先日、拙ブログでは「おから」によるバイオ燃料の研究・試運転の記事を紹介した。
「日本型MOTTAINAIバイオ燃料」
そして今度は、「米のとぎ汁」や「讃岐うどんのゆで汁」に「米ぬか」である。
ブラジルでは、使用済み後のサトウキビから「バイオ燃料」を作る研究が、日本の研究者と共に進んでいるというニュースもあった。
そうやって考えると、日本のバイオ燃料の基本的な考えは、小麦やトウモロコシなどの穀物から直接バイオ燃料を作り出すのではなく、「食物廃棄物バイオ燃料」というコトになるようだ。
(このような技術の発展で、異常に高騰している穀物相場が本来の価格に戻れば、尚良いことなのだが・・・)

京都市交通局などでは、使用済み事業所食物廃油(=使用済み揚げ油)などでバスの運行をしている。
資源のない日本は、今あるモノをフルに活用し、再エネルギー化するしか方法がないのだ。
まして「おから」や「米のとぎ汁」などは、私たちの生活と密着し、日々生産される「廃棄物」でもある。
それがバイオ燃料となるのなら、日本はバイオ燃料大国だとも言えるのではないだろうか。

食品や鉱物の輸入には、石油がどうしても必要だろう。
しかし、国内移動で使うガソリンの多くが国内で生産されるバイオ燃料となれば、私たちの生活も大きく変わっていくはずだ。
レアメタルしかり、バイオ燃料しかり、日本にはまだまだ眠っている資源がたくさんあるのかも知れない。

その前に、グリーンディーゼル車の推進も必要だとは思うが・・・石原さん。
そして「洞爺湖サミット」では、積極的に「日本型MOTTAINAIバイオ燃料」をアピールして欲しいですね・・・福田さん。

taspoにライバル現る!-顔認識型たばこ自販機-

2008-07-01 13:53:27 | ビジネス
今日から全国でtaspoの運用が始まった。
といっても、全国順次運用というコトで、大阪や名古屋、福岡などでは既に導入されていた。
そのtaspoだが、運用開始早々事件があった。
「タバコほしさに、高校生がタバコ店に押し入る」という事件だった。
他にも、高校生の息子のために母親がtaspoを申請し持たせていた、とか、taspoを持たないお客さんのために、タバコ店でtaspoを貸し出していたなど、運用直後から様々な問題や事件が噴出していた。

taspoの保有率も喫煙者の24%程度だといわれており、今では「タバコは、コンビニで買う」という喫煙者の方が多いようだ。
実際、コンビニの前には「たばこあります」という大きな幟が、はためいている。
そして、taspo導入によって、自販機での売上が中心となっていたタバコ店などは、廃業に追い込まれているという。
taspo対応自販機を導入したけれど、利用者が激減したというのが大きな理由らしい。

そんなtaspoのライバル機種が、既に登場しているようだ。
今日のサンケイスポーツのWEBサイトにある、“顔パス”方式のたばこ自販機増殖中という記事が、それだ。
といっても、まだ未認可状態なので今後どうなるのかは、不明だが「taspo」対応機種ということで、認可される可能性は高いだろう。
しかし、技術的には「顔認識」による未成年への販売規制ができるなら、何故「taspo」を導入したのだろう?

「taspo」の申請の面倒臭さは、嫌煙者である私でも知っている。
むしろ嫌煙者だから「そこまでしても、タバコが吸いたい?!」と、思ってしまうほどの面倒臭さだ。
むしろ「顔認識」という方法であれば、面倒臭い手続きもなく、今まで通りごく普通にタバコが買えるだけではなく、未成年者への販売規制もできる。
1台当たりの自販機単価は若干互いようだが、売上そのものが、大きく減るということは少ないだろう。
穿った見方だが、taspo導入によって「オイシイ儲け」をしている人がいるのではないか?と、勘ぐりたくなるのである。

そもそも運用直後から、これだけトラブルが発生するというコトはある程度想像できたようにも思えるのだ。
それを敢えて導入するのだから、下種の勘ぐりのひとつも入れたくなるのだ。

「taspo」のライバル機種が、支持されることで「taspo」をめぐる「オトナの事情」も出てきそうだ。
生活者益を中心に考えての導入だったのか?という答えもまた、「顔認識自販機」への支持が上がることで、浮き彫りにされるのではないだろうか?