日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

生産管理から販売へ-農水産物ブランドを守る-

2008-07-06 21:52:13 | ビジネス
先日エントリした「ブランドを守る三河一色産うなぎと偽装-」に、コメントを下さったブランド好きさんのコメントを読ませて頂いて、思ったことがある。

牛肉だけではなく、うなぎなど農水産物に関しての偽装というのは、後を絶たない。
それどころか、このような食品偽装は何も日本や中国などに限ったことではなく、欧州ではチーズの偽装が発覚している。
このような産地ブランドを偽装するというのは、万国共通なのかも知れない。
それだけ産地ブランドというのは、生活者にとって魅力と信頼が高いということなのかも知れない。

実際、生産されている「魚沼産こしひかり」よりも、遥かに多い量の「魚沼産こしひかり」が、流通・販売されているとも言われている。
本当のトコロは分からないのだが、「魚沼」という限られた地域で生産されている割には、至る所で見られるような気がしないわけではない。
それだけ「ブランド」として確立した農産物は、魅力的であり生活者にとっての「信頼の旗印」となっているということになる。
だからこそ偽装というコトも起こるのだが、産地としてはその「ブランド」である農水産物を守っていかなくてはいけない。
一番良い方法というのは、「現地に行って直接買う」というコトなのだろうが、それでは限られた人になってしまう。
そのことによって「ブランド価値が高まる」ともいえるのだが、それでは生産者の生活基盤となる収入も限られるという、デメリットも生まれてしまう。

最近、雑誌などで特集を組まれる「お取り寄せグルメ」などの上位を見てみると、実に地方のモノが多いということに気が付く。
もしかしたら、そこにヒントが隠されているのではないだろうか?
最近の「お取り寄せ」の主流は、楽天などのネット通販サイトを利用したモノが主流だ。
とすれば、1農家がネット通販をするにはリスクがあっても、農協や漁協などが地域の産物を取り扱うことで、その商品ラインナップも充実し、何よりも「生産者の顔が見える」という信頼度の高いモノを、直接生活者に届けることができる。
何よりも、偽装事件が起きたときでもその「ブランド」につく傷が、最小限にとどめられるというメリットがある。

これまでのように、農協や漁協が従事者の組合というだけでは、今の時代にはそぐわなくなってきているのではないだろうか?
生産者とともに創ってきた「ブランド」を、守るために何をするのか?という点も、これから先重要になってくるのではないだろうか?
何よりも「(農水産物の)地域ブランド保護」のために、積極的な何らかの手を打つ必要があると思うのだ。
その時「直販」という方法は、ひとつの解決策となるのではないだろうか。

ブランド好きさんのコメントに対してのレスですが、一色産うなぎブランド普及協議会HP「うなぎの王国」のトピックスに掲載されている下記の内容だけでは、今回の「中国産うなぎ偽装事件」との関係は明らかではありませんが、まったく関係がないとも受け取れません。
「一色産うなぎ」ご愛用の消費者のみなさまへ
このたびの誤った産地表示の事件につき、一色産うなぎブランド普及協議会では、会員の「一色うなぎ漁業協同組合」に対して、一色産うなぎブランド認証シールを無期限にて貼付しないことを勧告しましたのでお知らせします。
平成20年7月1日
一色産うなぎブランド普及協議会

今回の事件と関係がないという点で、私自身が情報を持っていませんので、ご存知なら、その旨を教えてくださいませんか?


女性の喫煙とスーパーモデル

2008-07-06 08:04:38 | ライフスタイル
以前、拙ブログにコメントを下さる「○○県の・・・・」さんから頂いたコメントに「女性の喫煙率が上昇している」と、指摘された。
確かに、社会全体では喫煙率は減少傾向にあるのに、女性と未成年者の喫煙が上昇傾向にあるのだ。

私の周囲でも、以前に比べ喫煙をする女性が増えたように思う。
といっても、私がタバコの煙に反応するアレルギー性鼻炎(らしい)持ちなので、面と向かってタバコを吸う女性はまずいないのだが、話の中で「え!タバコ吸うの?」という会話が増えたように思う。

「女性とタバコ」というと、私には忘れられない光景がある。
それは20年ほど前、多分貴重品をもっていたためタクシーを利用した時だった。
ある交差点の信号待ちのとき、横断歩道にいた若い女性がタバコを吸っている姿を見た。
その女性は、ブランド品のバッグを持ち、流行の服を着、バッチリメイクをしていて、人目を引くほどキレイだった、だが次の瞬間タバコの煙が鼻と口から一斉に「フゥ~」と吐き出されたのだ。
どんなにカッコよくキメていても、その姿は決してカッコ良いモノではなかった。
というよりも、「百年の恋も一変に冷める」ような姿だった。

もうひとつは、90年代に活躍したスーパーモデルたちだ。
90年代に活躍したスーパーモデルたちの多くは、ヘビースモーカーとして有名な人たちも多く、彼女たちの姿を真似てタバコを吸う女性も多かった。
当時の彼女たちのライフスタイルというのは、有名男優やミュージシャンと浮名を流し、ランチは、よく冷えたシャンパンを飲み、タバコを吸いながら、フィンガーフード(=一口大のサンドイッチやカナッペ)をチョコッとつまむ。
このランチスタイルから、小さなボトルシャンパンをストローで飲むというスタイルが、流行した。
もちろん、夜はクラブで一晩中大騒ぎというのが日常だった。
その彼女たちが、第一線を退く頃になると、彼女たちは禁煙しヨガやピラテスなどのエクセサイズに励むようになる。
今では、ヨガウェアなどをプロデュースする実業家として、活躍している人もいる。
今では、すっかりLOHAS的セレブとして活躍をしている。
(そういえば・・・マドンナもデビュー当時は、かなりの喫煙家だったように記憶している)

そして2000年代に入って、注目されるようになったスーパーモデルたちは、それまでの「ヘビースモーカー、シャンパン・ナイトクラブ大好き」というタイプから、「家庭中心の田舎暮らし」へと変化した。
もちろん、嫌煙家だ。
若い女性の間で憧れとなっているステラ・テナントなどは、お子さんが3人いるママモデルというコトもあり、普段の生活はご主人とイギリスの田舎にある邸宅(ご主人も、貴族らしい)で生活をしている。

今では、女性のファッションリーダーとなるスーパーモデルたちは、非喫煙者ばかり。
むしろ喫煙することはオシャレなことではなく、むしろダサイ!のだ。
そんなコトを、女性たちにも知ってもらいたい。
そして、「男性と同等(または、負けたくない!)」という意識から、喫煙をするのならそれこそ、ダサい!思考だと言いたいのだ。
なぜなら、折角時代を先取りしていたライフスタイルだったが、男性の非喫煙者増加により、逆に時代を追いかけるようになってしまったのだから。