日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

先駆者の引退

2008-07-17 21:27:13 | スポーツ
新聞各紙のWEBサイトに、ほぼトップ扱いとして野茂投手引退を取り上げている(紹介記事は、毎日新聞)。

私自身は、野球よりもサッカーの方が遥かに好きなのだが、それでも野茂投手の存在は、大きい意味があった。
というのも、メジャーリーグという舞台で「日本人投手は、活躍できない・できっこない」といわれた時代に、単身渡米し、期待以上の活躍と実績を残したからだ。
その活躍は、その後の日本人選手の意識を大きく変え、メジャー指向へと導いたように思う。

もうひとつ思うコトは、野茂投手のメジャー移籍するまでの経過だ。
当時の所属チームである近鉄は、「メジャーに行くなら、日本での野球選手を引退してから行け」と言われ、野茂投手はその通りに日本での野球選手を「引退」している。
当時は、そこまでしなくてはメジャーに移籍するなどということは、できなかったのだ。
それこそ「背水の陣」のような気持ちでの、メジャー挑戦だったのかも知れない。
だからだろう、この春自由契約となった野茂投手獲得に動く日本の球団があったようなのだが、それが現実とならなかったのは。
今では、当たり前となった日本人選手のメジャー挑戦で、メジャーから日本の球団復帰ということも、すんなりと受け入れられている。
野茂投手という、逸材の活躍の場を逃してしまったことからの反省だったのだろう(?)

一部では、野茂投手自身は当時のような日本型管理野球が、合わなかったのではないか?という、指摘もあるようだ。
野茂投手のトレードマークである「トルネード」は、あの特徴的な投げ方から生まれているという指摘もあった(その真意は、わからない)。
確かに、野茂投手の投球フォームというのは一種独特なモノがある。
その独特な投球フォームを、新人の頃矯正させられそうになった、という話があるのだ。
あの投球フォームがあるから、「トルネード」が生まれたのだろうが、その当時のピッチングコーチは、「フォームがおかしいから直しなさい」と、厳しく言ったようだ。
それだけではなく、シーズンオフなどのトレーニング方法などでも、監督やコーチの考えるようなモノではないため、意見の相違が相当あったといわれている。
もちろん、シーズンオフのトレーニングというのは、野茂投手が個人でトレーナーを雇い、トレーナーと一緒にトレーニングを行っていたのだが、そのこと自体が気に入らなかったというコトも言われていた。

これらの話は、スポーツ雑誌などで書かれた内容ばかりなので、ご存知の方も多いだろう。
そうやって考えてみると、野茂投手という選手は日本よりもメジャーリーグ向きの選手だったのかっも知れない。

野茂投手について、忘れてはいけないことがある。
それは、野茂投手自身が日本で社会人野球のチームを持っているということだ。
日本のプロ野球とは、距離をおいていたような印象のある野茂投手だが、純粋に野球というスポーツが大好きなのだろう。
そして、多くの企業が野球部を廃止していく中で何とか「社会人野球」を残し、プロを諦めても、野球が大好きなプレーヤーを育成したい!という思いの強さを感じる。
今後、野茂投手がどのような場所で活躍されるのか分からない。
だが、野球に対する真摯なまでの思いは、これから後に続く多くの人を励ましていくような気がする。

それにしても・・・日本のプロ野球は、逸材を逃してしまったような気がする・・・。

メタボ対策系冷し麺市場はあるか?

2008-07-17 12:49:58 | マーケティング
今だにテレビCMでは、「メタボ対策」を謳った内容の食品が目立つ。
そのひとつが「春雨ヌードル」だ。
しかしこの暑い季節に、熱い春雨ヌードルは食べたくない。
春雨ヌードルのCMを見ながら、ローカロリーでおいしい春雨麺料理って???と、考えていると、思い出した料理があった。

高校の家庭科で習った「涼バン麺(りゃんばんめん)」だ。
といっても、料理名については怪しい・・・イマイチ自信が無いのだ。
韓国の冷麺とは違い、春雨を使ったごまダレの冷やし中華のような感じだ。
検索をしてみると、今でも中華料理店で食べられるメニューのようだ。
と言っても、このようなオシャレな感じではなく、本当に中華麺の代わりに春雨を使っているというお料理だったように記憶している。

ところが、コンビニなどでもこの「涼バン麺」を見ることが無い。
何故なのだろう?と、思うのだ。
私が高校生だった頃は、春雨といっても今のような「緑豆春雨」ではなく日本の春雨だった。
日本の春雨と中華料理などで使われる緑豆春雨は、春雨といっても大分その性質は違う。
緑豆春雨は、スープなどに入れて煮込んでも伸びて、ブチブチと切れたりしない。
普通の麺類と同じようなツルツル感があり、それなりの歯ごたえも楽しめる。
そのため最近流行っている「スープ春雨」で使われているのは、緑豆はるさめだ。
そして今スーパーなどで見かける春雨の多くは、緑豆春雨だ。

そのローカロリーで、比較的使いやすい春雨の冷麺が料理としてあるのに、何故コンビニなどのメニューとしてないのだろう?と、思ったわけだ。
カップヌードルのような形態は揃える具材などの関係もあり、難しいと思う。
だが、コンビニメニュ-としては十分可能性があると思うのだ。

これから本格的な暑さに向かい、このようなメタボ対策冷し麺メニューがあっても良いのではないだろうか?