日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

適正価格ってなんだろう?

2008-07-14 08:51:34 | ビジネス
ここ数日の暑さで、遂に「寝茣蓙」を出した。
ヒンヤリとした寝心地と、イグサの香りは日本人ならホッとする香りかも知れない。
だが・・・昨年買った中国産寝茣蓙は、余り寝心地が良くない(あくまでも個人的感想)。
何よりも、昨年買ったばかりなのに既に少し(ではあるが)イグサが抜けはじめていたりしてる。
私の使い方が荒いからだろうか?と、思いつつ、その前に使っていた寝茣蓙は10年以上使っていた。
その寝茣蓙の代わりに、昨年買ったのだが・・・やっぱり2,000円程度のものでは、毎年買い換えるつもりじゃないと無理なのか?と思いつつ・・・世間相場というのは、どのくらいなのか?と思って、ネットで調べてみた。

沖縄イグサを使ったモノだと9,000円弱。
もちろん、商品としてもとても良いもののようだ。
だがやっぱり高い!コレでは、私にとって買い換えるような値段ではない。
他の寝茣蓙を探してみると、大体3,500円~6,000円という、価格幅。
もちろん、それなりの理由があってのことだが、この価格幅は素人にはわからない。

国内産では・・・と探していると、熊本の授産施設が作った寝茣蓙があった。
値段は1,500円。
昨年私が買った、中国産のイマイチな寝茣蓙よりも安い。
何故?
何度チェックしてみても、国内産のイグザを使っているようだし、写真を見てみても、3,500円程度のものと何の損傷もないように見える。
とすれば、授産所で作られているから安いのか?

「授産所で作られているから安い」という、理由はないと思うのだ。
「身体障害がある人たちが作っている」といっても、キチンとした商品を作っているのだから、安い理由にはならないと考えるのだ。
むしろ、授産所で作られる商品だからこそ、市場価格と同じでなくては意味がない。

イグサそのものが、農作物だからバラツキがあり、そのグレードで値段が決まるというコトもあるだろう。
茣蓙の織り手の技術的なモノや、そのデザイン(図柄)性も価格に反映されるのは当然のことだ。
その様な理由があって「市場価格」というモノが決まるという思うのだ。
だが、授産助産の寝茣蓙には特にその様な理由が見当たらない。

テレビやクルマなどのような、工業製品であれば明快な積算が出来る。
とすれば、この「寝茣蓙」の適正価格って?と思ったのだ。