日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

いつもの風景が変わる時

2008-07-09 12:42:46 | アラカルト
昨日で、営業を終了し閉店した食堂「くいだおれ」。
その「顔」として大活躍をしていた「くいだおれ太郎」さんは、ヒッソリと旅に出たようだ。

とは言うものの、再就職先はまだ決まっていないようだ。
ただ、コレまでの実績があり引く手数多というのが、羨ましいやら・・・。
一部の噂では、既に就職先が決まっていて、フリーの宣伝マンとしての旅行という話もあるらしい。

今回の「くいだおれ」閉店発表以来、連日「くいだおれ」の前にはお客さんが詰め掛け、最終日となった昨日には、「くいだおれ太郎」の周りに人だかりができ、手に手に携帯電話やデジカメを持って、記念写真を撮っていたようだ。

閉店発表直後から始まった「くいだおれ太郎」見たさに集まった人は、多かった。
それだけではなく、関連グッズなどの販売などでその経済効果は、8億8000万以上あったといわれている。
あくまでも推定的数字なのだが、おそらくその経済効果はもっと大きかっただろう。
全国各地から「くいだおれ太郎」見たさに、人が集まるのだからその移動費用などは、大阪全体にまで及んでいたと思われるからだ。

それだけではなく、大阪、道頓堀という場所の知名度も一気に上げたに違いない。
もちろん道頓堀という場所を知っている人は、多くいただろう。
しかし、「そこに行ってみよう!」という行動動機にまで結びつくことはなかっただろう。
そのために、事前に調べたりする「一種の旅行の楽しさ」というコトも含め「くいだおれ太郎」の存在は、道頓堀という場所を象徴する「モノ」だったのではないだろうか。

それにしても、30年以上居るべき人が居ないという光景は、見慣れた光景であったがゆえに「寂しさもひとしお」という人も多いだろう・・・。