日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

40代が変える価値観(チョッと大袈裟)

2008-07-11 23:25:59 | ライフスタイル
あくまでもプライベートで、イロイロなブログを拝見することも多い。
その中には、40代の方のブログも数多く含まれている。
中にはご自分たちご夫婦のナイトライフ(人によっては、ナイトライフ延長アーリーモーニングライフだが)のコトを、書き綴っていらっしゃる方もいらっしゃる。
「趣味の悪い、覗き見趣味的な・・・」と、思わないで頂きたいのは、皆さんがご自分のパートナーとの付き合い方に対して、とても一生懸命だということだ。

40代といっても、50歳に手が届きそうな方もいれば、ついこの間まで39歳だった方もいる。
10歳という年齢の幅は、案外その思考や価値観なども一括りにできるものではない。
ないのだが、いわゆる「皇太子世代(=昭和35年生まれ)」と呼ばれる人たちと思しき方たちは、その上の方たちの思考ともバブル期に社会人となった世代とも、やや違っている。

皇太子殿下が、ご婚約の記者会見で「全力で守ります」と言ったことばは、有名だろう。
まさに、この世代というのは自分とパートナーとの関係や距離感に、悩みながらもそれ以前の価値観とも違うモノを持ち、築こうとしているように見えるのだ。
(そういう私も、皇太子世代・・・年齢バレますね)

60年代後半~70年代前半、盛んにいわれたような「自由」というモノを謳歌するようなコトもなく、むしろ昭和一桁生まれの両親から植え付けられた倫理観に半ば支配され、バブル期には既に社会人になっており、そのバブルの恩恵に与ることなくビジネスの第一線で活躍し始めた頃に、襲われたバブルの崩壊。
相次ぐ企業倒産や大幅なリストラ。
それだけではなく、小学校~中学に進学する頃に襲われた「オイルショック」と「日本列島改造論」。
高度成長期も少し味わい、オイルショックで物がなくなるという経験をし、日本列島改造論で土建行政による経済振興というモノを、目の当たりにしながら成長し、バブル崩壊で、企業と個人という関係を見直さざる得なくなった世代でもあるような気がするのだ。
だからこそ、生活の基軸となる場所である「家庭」のあり方に悩み、その中心となるパートナーとの関係に戸惑い、試行錯誤している姿を感じるのである。

一生懸命に向き合おうとするが故に起こる、旧態然とした「社会的役割分担」的思考と実際の家庭生活でのギャップ。
それを埋めるために、新しい自分たちの価値観やパートナーや家族や地域との関係作り。
もしかしたら、新しい社会的思考や価値観を生み出す世代なのでは?という、気がしている。

匿名性の高いネットの世界だからこそ、垣間見れるというのは言うまでもない。

発想の違い

2008-07-11 13:24:55 | アラカルト
先日、お昼ご飯を食べながらテレビを見ていたら「それって、違うんじゃないの?」と思うコトがあった。
見ていたテレビ番組というのは、お昼のニュースの前に放送されている内閣府の番組。
放映時間とすれば、5分もないようなスポット番組だ。
内容は、「地域活性化プログラム」について。
そのプログラムというか、審議会の委員をしている某大学の女性教授が登場し、説明をしていた「地域事情に合わせた、行政を進めている」という一例としてあげられたのが、「託児所」だった。

現在都市部を中心に、保育園に通いたくても通えないという「待機児童」がたくさんいる。
その「待機児童」の解消のために、これまで決められていた「ほふく運動面積(?)を変更する」などが考えられるというのだ。
「ほふく運動」というのは、一人の赤ちゃんが自由にハイハイすることができる面積のことらしいのだが、都市部ではその運動面積を確保することが難しいので、その面積を小さくしようというコトらしいのだ。

このお話を聞いて「それって、違うんじゃない!」と、私は思ったのだ。
面積を小さくするのではなく、保育所の数を増やし、1保育所当たりの受け入れ幼児の数を減らすというコトの方が、子供を預ける親ごさんからすれば安心なのではないだろうか?
行政側としては、申請や認可などの手続きが大変になるのかもしれないが、自宅の駅近くにいくつかの保育所があれば、送り迎えなどにも便利だろうし、設備という点でも安心するのではないだろうか?
なのに、今ある保育所だけのことを考え、待機児童を受け入れるために設備内容などの質を下げるという発想という気がしたのだ。

審議会の委員をしている方は、それはそれは華々しいキャリアをもっていらっしゃる方で、もしかしたら子育て経験もあるのかも知れない。
一方、私などはいつまでたっても売れないマーケターで、子育て経験もない。
でも、なんとなく親ごさんの思っている感覚は、私の感覚に近いのではないだろうか?
もちろん、保育所自体が小さいモノになればそれなりの人件費や設備費などと保育料などの収支バランスという問題もあるとは思う。
だからといって、都市部の保育所は乳幼児が十分遊べるスペースを確保する必要はない、というのは、どこか違っているような気がするのだ。

そして、もうひとつ感じたことは「発想の違いは何か?」というコトだ。
キャリアやこれまでの社会・人生経験などの違いはあるにしても、子供について見るという点では同じだと思うのに、まったく違う発想を持ってしまう。
お偉い大学の先生と売れないマーケター、どちらが正しいというのではなく、その違いを述べ合うことから、このような論議は始まるのではないだろうか?
ただ、私のやっかみも含めてこの先生のお話は「上から目線」という気がしたのも、事実なのだ。