日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

大手じゃなくても・・・-タコヤキラバー-

2008-07-27 21:04:51 | ビジネス
先日、トラックバックを頂いた「京都から徒然なるままに」さんの記事を、拝読させていただいた。
この夏、オリンピック水泳で何かと話題になった「LR」の対抗水着として注目された、通称「タコヤキラバー(正式名称:バイオラバー)」のジョイント企業が決まったという内容だった。

「タコヤキラバー」の製造・企画企業は、同じ大阪にあるスイミングウェア中心の小さな会社スポーツ・ヒグで、商品名は「KOZ」になったようだ。

スポーツウェア大手と呼ばれるトコロでは、素材として部分的に使うということはあったようだが、全面的にこの「タコヤキラバー」を使うということはなかった。
やはり大手企業のプライドというのか、開発力への自信などが「部分使い」というコトになったのだろう。
それも、「LR」への緊急対抗措置的な要素が、高かったような気がする。

私が大手企業で働く立場であれば、同じように「部分使い」による緊急措置ということを考えただろう。
だから大手スポーツウェアの今回の対応に、不満を述べる気はしない。
だが将来的なことを見据えた時には、ジョイント企画・製作という含みも持たせていたような気がする。
あくまでも「ロンドン」を見据えた、商品開発という意味だ。

山本化学工業もそこまで待てなかったということもあるだろうし、素材として完成さたモノであれば、いち早い商品化を考えたということも分かるのだ。
そしてその相手企業が、同じ大阪の小さな競技用スイムウェアの企画・製造会社であった、というコトなのだろう。
そのこと自体、よかったのではないだろうか?
大手と手を結ぶことだけが、何も認知度を上げ、ブランド構築をする方法ではない。
むしろ、そのモノ・コトが本当に必要な人たちに直接的に届けることもまた、認知度を上げブランドを構築する方法だからだと思うからだ。

言い換えるなら「プロ用」とか「専門」という、市場で認知されることで一般の人たちから大きな信頼を得、ブランドを作っていくという方法である。
実際「LR」が話題になり始めた頃から、スイミングスクールなどに通う一般からの問い合わせが多くあったといわれている。
その結果、競技者用ほどではない作りの「LR」一般モデルが、販売される予定となった。

大阪の企業同士が「スイムウェア」というモノで手を結び、ひとつの大きな産業を作り出すキッカケとなれば、大阪経済にもプラスになるだろうし「企業の大きさではなく、モノ・コト作り」で大阪がリードするという点でも注目されるコトにも繋がっていくように思うからだ。

「大きい」というだけで、市場の恩恵に得るわけではない。
小さな企業が集まることで、大きな力を生み出すというコトもまた、十分あるコトなのだ。
それを具現化できるのか?チョッと楽しみにしている。






真剣に考えたい、熱中症対策

2008-07-27 06:36:51 | アラカルト
昨年にもまして、今年の夏は暑いように感じる。
室内にいても、熱中症になる。
実際、名古屋では「自宅にいた高齢者が熱中症で死亡」している。
とは言うものの、窓を開けるだけでも大分違うのだが・・・。
我が家にはクーラーがないということもあり、普段から窓を全開にしている。
少しでも、風通しを良くするためだ。
風通しを良くするだけで、室温が何度かは下がる。
もちろん、水分補給なども大切なことだ。

昭和40年代の頃、高層マンションと呼ばれるような住宅も殆どなく、今よりももっとのんびりしていた頃、多くの家は夏になると窓には簾を下げたり、軒下に朝顔や夕顔などを植えていた。
今風に言うなら「壁面緑化」をしていた。
それだけではなく、玄関や勝手口には網戸式の扉をつけ、開け放していた。
現在では、安全のために玄関や勝手口などを開け放すようなお宅はまずないだろう。
マンションなどでは、「勝手口」そのものがないだろう。
でも、玄関を開け放つだけでも大分室内温度は下がるのだ。
「玄関を開け放ち、打ち水をする」というのは、蒸し暑い日本の夏で少しでも快適に過ごすための工夫だったのかも知れない。

昨年からだろうか?地球温暖化対策として、パフォーマンスとしての「打ち水」で新聞紙面を飾ることがあるのだが、一般家庭で玄関先に打ち水をするようなお宅はどれだけいるのだろうか?
まして、マンションなどでは「打ち水」などが、できるようなスペースはない。
それでも何とか「玄関だけでも開け放す」ような、工夫は出来ないものだろうか?と、考えてしまうのである。
例えば、玄関専用の二重の網戸だとか・・・。
映画「おもいでの夏」のワンシーンに出てくるような、網戸と玄関扉だ。
もちろん、刃物などでは簡単に切られることのない程度の強度と、鍵が掛かるような今の時代にあった工夫も当然必要だ。

昔の日本の生活には「しつらえ」というモノがあった。
梅雨の晴れ間に、障子や襖を季節に合わせて取り替えていたのだ。
見た目にも涼やかで、風の通りもよく、涼しく過ごす工夫がされていた。
今のような時代だからこそ、現代にあった「家つくり」発想が必要なのだと思う。

アァァ~それにしても、暑い!!
暑いと思っていたら、暑いはずだ。
その理由に納得した。