日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

スポーツもオシャレじゃなきゃ

2008-07-20 23:23:31 | トレンド
最近、若い女性の間で「ゴルフ」が人気だという。
バブル期にも、若い女性の間でゴルフの人気が高まったコトがあったのだが、どうやら今回は違うようだ。
朝日新聞のWEBサイトにもゴルフ、脱「接待」 女性はおしゃれに・男性は健康作りという記事が掲載されているし、少し前の「スマステ」でも、「若い女性の間でゴルフが空前のブーム」(#296)という特集を組んでいた。

その背景にあるのは、プロゴルフの世界で活躍する若い女性ゴルファーの存在が大きいようだ。
彼女たちは、皆それぞれにオシャレでカッコイイ。
ピアスなどは当然、ウェアなどもそれまでの「ゴルフウェア」という感じではなく、「タウンウェア」のような、オシャレなカジュアルさがある。

その様な傾向はゴルフだけかと思っていたら、「ランスカ」なる商品があるコトを先日知った。
「ランスカって何?」と思われた方、大丈夫ですよ。
決して、流行に乗り遅れているわけではない!と思いますから。
「ランスカ」というのは、ランニング用スカートのことらしい。
実際ネットで検索してみると、いくつかのスポーツメーカーが製造・販売をしている。
ただし、「ランスカ」という名称は商標登録されているようなので、ある意味商品名だと考えた方が良さそうだ。

ジョギングなどをする女性向けのウェアというのは、ジャージやスパッツというのが定番だったのだが、「オシャレをしたい」女性にとって「(ウェアを)選べないのは、イヤ!」というコトで、このような商品が開発されたようだ。
スパッツとサイドスリットが大きく入ったミニ丈のスカートという組み合わせは、ありそうでなかった。
初めて「ランスカ」という名前を聞いたとき、私などは「ジャージ素材のフレアーキュロット(スカート)」だと思っていた。
おそらく、このスタイルでは走る時に不都合があるのだろう。
もしかしたら、テニスやグランドホッケー、ラクロスなどのウェア(スカート+アンダースコートやショートスパッツ)から、着想したスタイルなのかも知れない。
というのも、これらのスポーツウェアは可愛いらしく動きやすいからだ。

これからは、スポーツウェアといえども「オシャレで可愛く」という要素がなくては、スポーツそのものの競技人口が減ってしまうかも?と、思ってしまう。
このような市場が経済に与える影響は、大きくはない。
ただ、長期的な視点で見れば様々なトコロに影響するということもまた、事実なのだ。
スポーツとファッションは、仲が良い。
そして「ホノルルマラソン」のように、スポーツ目的の旅行なども人気が高い。
そのように考えれば、その影響力は想像できるはすだ。

読書感想文より絵日記を

2008-07-20 21:40:34 | アラカルト
お昼のYahooのトピックスニュースに「小学生の読書感想文も『コピペ病』」というのがあった。

昨日から、全国の多くの小中高学校は夏休みに入った。
そして小中学生の頃の夏休みの宿題で、頭痛の種の一つが「読書感想文」だろう。
実は、私も作文を書くことに苦痛を覚えたことがなくても、読書感想文だけは苦手だった。
というのも、学校の先生が期待するような感想文が書けなかったからだ。

大人になって、「読書感想文」を小学生に書かせること自体、間違っているのでは?と思うようになった。
というのも、「読書感想文」といいながら、先生たちが求めているのは「書評」だからだ。
小学生程度の知識や経験では、「面白かった」とか「つまらなかった」程度が精一杯。
それでなくとも「面白そうな作品」ではなく、何かしら「教訓的な作品」が「課題図書」に選ばれる傾向が強いのだ。
「○○に共感した」とか「××のした行動は、△△だと思った」などという「オトナが期待するような文章」が書けるほうが、おかしいと思うようになったからだ。

それだけではなく、作家の橋本治さんや佐藤愛子さんなども「ひとつの作品を読んでも、その時々で違う感想を持つのが当たり前」とエッセイなどで書いている。
もっと驚くのは、模擬試験などで橋本治さんや佐藤愛子さんの作品を出題されても、正解とされている解答は、作者からすれば不正解だというのだ。

その様なコトを考えると、「先生受けの良い読書感想文」を書くためには、このような「コピー&ペースト」で作ってしまったほうが、簡単だし失敗がないというコトになるのではないだろうか?
そんな読書感想文よりも、「絵日記」や「日記」と言ったコトのほうが、遥かに文章力が身につくと思うのだ。
「○○をしました。面白かったです」から始まったとしても、徐々に文章量を増やしていくような指導をしながら、「自分の考えをまとめ・表現する」という力を身につけさせることができるからだ。
むしろオトナが考えるような「絵日記」や「日記」では、一本調子で面白さがないということも分かるはずなのだ。

このような積み重ねが、大学生になった頃「コピペ論文」を書かずに済むだけの文章力や観察力といったものが身についているのだ(コレは、私自身の実感)。

親御さんの教育熱心なのは、よいことだと思う。
でもその中に「オトナ目線」のモノ・コトがあれば「オトナ受け」が良いだけで、本当の学力や知識力、観察力などが身についているとはいえないのではないだろうか?
小学生くらいなら、オトナ受けする読書感想文よりも、もっと総合力が必要となる絵日記や日記などを「夏休みの宿題」にした方が良いのではないだろうか?

「男の日傘」は一般的になるのか?

2008-07-20 14:40:48 | ライフスタイル
今日も、うだるような暑さだ。
そんな中、どうしても避けられない用事があり出かけてきた。
その帰りチョッと風変わりな人を見た(最近、用事や買い物帰りに「風変わりな格好の男性を見る」のは偶然だと思うのだが・・・)。
風変わりといっては大変失礼なのだが、中年の男性が日傘を差して歩いていたのである。
「日傘」といっても、ゴルフなどで見かけるような大きな傘ではなく、女性用の日傘である。
そしてその人は、日傘だけではなく数年前に話題になった「ファン付き空調ブルゾン」まで着込んでいた。
「ファン付き空調ブルゾン」


その人の気持ちは、よく分かる・・・分かるのだが「そこまで!」という気持ちの方が、先だった。
実際、平日の昼間噴出す汗を拭いながらスーツ姿で営業に歩いているサラリーマンは、数多くいる。
しかし、日傘を差したりしては歩いてはいない。
やはり「日傘=女性のもの」という、既成概念があるからだろう。

実は、ここ2、3年「男性の日傘」というのを、数回ほど見たことがある。
昨日も、一見「女性?」と思われるようなファッションの男性が、傘を指して歩いていたのを見かけた。
私が過去数回見た「男性の日傘」というのは、雨傘を日傘代わりにしていただけで、女性が当たり前のように持って歩いている「UVカット90%以上」などの表示がされている「日傘」ではなかった。
だからだろうか?余り違和感なく、周囲が見ていたのは。
ところが、今日見た男性が差していたのは紛れもない「UVカット90%以上・アルミコーティング・晴雨兼用」という謳い文句の「日傘」だったのだ(何故分かったのか?といえば、昨年購入を検討した日傘だったからだ)。

実は、日傘を使うとほんの気持ちだけかも知れないのだが、涼しい。
アスファルトなどの照り返しは確かに暑いのだが、日光からの直接的な暑さは凌げる。
女性が日傘を使う最大の目的である「日焼け防止」という効果ではなく、「直射日光による暑さ対策」という意味での効果は、それなりに期待できるのだ。

これほどまでに、暑くなると「暑さ対策のための男性日傘」というのは、アリかも知れない。
熱中症で倒れた方がいたのだろうか?先ほど、救急車が我が家の近くで停車したようだった。
「暑くても、相手に失礼がないように」と、背広で頑張る必要はないのかも知れない。
なぜなら、「相手に失礼」という前に、自分が熱中症などで倒れたら何もならないからだ。