日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

景気対策には興味がない?

2008-07-15 12:46:29 | 徒然
今日、日本中の漁船が操業停止をしている。
一部では、食卓に魚が上らないことから「魚離れを懸念」というような内容の記事もあるようだが、今回の操業停止には、もっと深刻な問題が隠れているような気がする。
というのも、同じく今日の日経新聞などでは原油・小麦など一次産品、「投資」が3―4割押し上げ 通商白書という記事が掲載されているからだ。

ご存知の通り、今回の操業停止の原因は漁船を動かすためのA重油と呼ばれる油の高騰だ。
そして、このような操業停止という状況は、全世界に広がっているのが現状だ。
イタリアなどでは、漁業関係者のデモなども行われている。
となると、ひとつの国の問題ではなくなっているのだが、先日行われた「洞爺湖サミット」でも、目ぼしい成果はなかったように思う。

問題なのは、「投資目的で3~4割高騰」しているという原因がわかっていながら、効果的な政策がまったく政府から提案されていないことだ。
お昼の番組で、とても興味深いことを話しているコメンテーターの方がいた。
それは「『農政族』はいても『水産族』は、いない」というコトだ。
今の農政にしても、「減反補助金政策」しかないのが現状なのだから、『族議員』がいない水産業などは、もっと期待できるような政策などが打ち出せるはずもない、というのが、そのコメンテーターの方の話の内容だった。
確かに、日本のお粗末な農政もさることながら、今回のような緊急性の高い経済問題に対して、何らかのアクションを起こせないというのも、情けない・・・というか、休会中に海外に行くようなら、日本の現状をくまなく見て歩く方が「選挙に勝つ!」方法だと思うのだが、その様な発想もない。

「景気対策には、興味がない」というのが、本当のトコロということか・・・。