日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

夢の水着、でも最後は人

2008-07-04 21:24:40 | スポーツ
アメリカで行われている、北京オリンピックの水泳代表の選考会。
北島選手のライバルとされる、ハンセン選手が平泳ぎ200mの代表落ちが決まった。
ハンセン選手も話題となっている、スピード社製の「レーザーレーサー」を着ていたのだが、タイムは振るわず結局代表落ちとなってしまった。

このスピード社製の「レーザーレーサー」一般向け商品が、好調らしい。
昨今の健康ブームなどで、足・腰に負担が掛からないスポーツとして、水泳やアクアヴィクス、アクアウォーキングなどが中高年の間で人気となっているようだ。
そんなこともあり、話題の水着を着て泳ぎたい!という、人が増えているということなのだろう。

ところが、この「レーザーレーサー」一人で着るにはなかなか難しく、サポート役の人がついて20分以上掛かるようだ。
一般向け商品は、そこまで掛かるとは思えないのだが、相当着心地の悪い水着だという。
オリンピックや世界選手権に出場するようなトップアスリートならともかく、普通に「健康増進目的」であれば、話題目的で買うには如何なのもか?と、思ってしまう。

ところが、今回のハンセン選手のような結果が出てしまうと「やっぱり夢の水着でも、結局は人なのか?」と、言う気がしてしまう。
というのも「レーザーレーサー」の開発目的は、「金メダルを獲るための水着」だったのだから。
世界のトップアスリート中のアスリートであっても、水着だけでメダルを獲ることはできない、というコトが証明されたようなカタチとなったからだ。

もうひとつ注目の山本化学工業の、通称「タコヤキラバー」の水着を着用した選手が、同じ競技会に参加していた。
そして、自己ベストを大きく伸ばしたというのである(選手名と種目、記録と結果については、ニュースで1度きりしか見ていないので、覚えていません。ごめんなさい)。
もしかすると、オリンピックという大舞台で冗談ではなく、NASA対浪速の町工場という「対決」が見られる現実味を帯びてきた。

ハンセン選手の代表落ちで、「レーザーレーサー騒動」は、一件落着となるのかもしれない。
しかし、「レーザーレーサー」の開発目的であった「金メダルと獲るための、姿勢の矯正」という機能については、今後も検討されることなのではないだろうか?
なぜなら「姿勢矯正」というのは、水着ではなく泳ぐ練習過程で矯正されていくべきモノだとおもうからだ。


物価高騰が、ライフスタイルを変える

2008-07-04 10:40:18 | ライフスタイル
今月も、値上げラッシュで始まった。
財布の中身は寂しくなるばかりで、様々な「生活防衛策」をとっている人も少なくないだろう。

その一例が、「男性向けお弁当箱の売上増」だ。
毎日のお昼を、外食からコンビニ弁当、そして持参のお弁当へと切り替える人が、増えているというのだ。
それも、独身男性の前日の夕飯の残りのおかずを詰めたお弁当らしい。
というコトは、自炊生活をしている独身男性も、増えつつあるということだろう。
確かに、書店に行くと「ケンタロウ」さんなど、男性の料理家のレシピ本が平置き去れている。
男性が手にとっても、恥ずかしいような装丁ではない。
夕方の書店では、その様な料理本を見ている男性の姿も、自然になってきた。
ただこれからの季節、食中毒の心配があるので、前日作ったモノは一度電子レンジで温め、冷めてから蓋をするなどが必要だなのだが。
他にも、水筒なども売れ行きがイイらしい。
お弁当にお茶はつき物だからだ。
ペットのお茶を毎回買うのではなく、家からお茶持参というのが、若いサラリーマンの間でも常識となりつつあるようだ。

それ以外では、自転車の売上が伸びているという。
やはり天井知らずで値上がりを続けている「ガソリン代」を、抑えるためにある程度の距離は、自転車で移動するということが、プライベートでも仕事でも当たり前になってきたのかもしれない。

光熱費を下げるため、「早寝早起き」を心がける人もいらっしゃるようだ。
夜の電気代を削減することが、大きな目的のようだ。
そして昨年あたりから注目され、様々な自治体が後押ししているのが「壁面緑化」だろう。
昔ながらの朝顔よりも、ゴーヤなど「実も楽しめる」植物の方が人気らしい。
確かにゴーヤであれば、一夏中食べれるだけのゴーヤが自宅で栽培できるし、節電効果もあり、結果CO2削減にもなり、人目を遮るという「一石四鳥」以上の効果が期待できる。
「壁面緑化」について検索をすると、本当に様々な植物がベランダのプランターでできることが分かる。
ゴーヤのように実がなる植物であれば、肩に力の入らない節電・節約に、収穫の楽しみというオマケまでついてきそうだ。

庶民の生活防衛は、様々でささやかなりも工夫がある。
それが大きく、ライフスタイルを変えるのかも知れない。
最初は生活防衛目的だったことが、いつのまにか「エコ型生活」になっているかもしれない。