日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今日は鰻を食べようか・・・

2008-07-24 16:32:08 | アラカルト
今日は「土用の丑の日」
近所のスーパーでは、三河一色産、愛知県産、国内産、中国産と大きさとは別に、産地別でも販売をしていた。
三河一色産で1,300円前後、国内産となると、1,200円位、中国産で800円程度になる。
ここまで価格がはっきりすると、消費者の方も「選択の余地」ができる。
言い換えるなら「商品に若干の不安が残るイメージの安い中国産を買うか、安全な国内産、味の良いとされる三河一色産」という、選択だ。

拙ブログに以前コメントを下さった「ブランド好き」さんが、コメントしてくださったように、「台湾産うなぎ」も積極的に展開しているようだ。
このことについて、個人的には良い傾向にあると思っている。
というのも「台湾産」と表記することで「台湾産うなぎ」の品質保証を、台湾の養鰻業者(組合)は、責任を持たなくてはいけないからだ。
むしろ、品質という部分でそれだけの自信と責任が持てるから、「台湾産」というコトを積極的にアピールしているのでは?と、考えるのだ。

このような「棲み分け」が出来てくるのであれば、それはそれで良いコトだと思う。
むしろ、これから先は私たち生活者が、この現実をどう受け止めるのか?というコトだと思う。
高いうなぎ屋さんに行って、素性のわからない鰻を食べさせられるのはご免だ。
そして「素性がはっきりしていて、何故安いのか(または、高いのか)という理由が分かれば、選択肢のひとつとして、産地を見ることができるからだ。

「台湾産うなぎ」だから、品質の落ちるうなぎだとは思わない。
台湾で養鰻にかかわる人たちは、それなりのプライドと責任を持って、やっていらっしゃると思うからだ。
逆に、これまでブランド名だけでやってきたような業者さんは「台湾産うなぎと変わらないじゃない」と言われないような(=ブランド名に負けないような)、うなぎを作っていかなくてはいけない。
その様な中から、生活者も生産者も鍛えられ、良い市場を作っていけるのが一番しあわせなことだと思う。

さてさて・・・今日はうなぎにしようかな?それとも・・・。