日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

マニュアルよりもカスタマイズ?-サブウェイVSマック-

2011-03-08 12:54:33 | ビジネス
一部新聞社のWEBサイトに、米国・ウォールストリートジャーナルの記事として「サブウェイがマックで店舗数を抜き世界一」を紹介している。

実は、この記事を読んだ時驚いた。
というのも、私の中ではサブウェイよりも圧倒的にマックのほうが、店舗数として多いイメージがあったからだ。
私の中のイメージでは、マックは日本の田舎でも見かけることができるファストフード店だからだ。
それに比べ、サブウェイは都市部の繁華街で見ることができる程度の印象しかない。
確かに、「ついこの間まで違う店舗だったのに、いつの間にかサブウェイになっている・・・」という感じは、最近多くなってきている。
これまで、名古屋・東海エリアではサブウェイの店舗数が、他の地域に比べ少なかった為出店攻勢を仕掛けているのだろうか?と、思うほどだ。

それでも、実家のある米子などではマックは頻繁に見かけても、サブウェイを見かけることは無い。
山陰の田舎では、出店リスクが高いということだろうか?
それとも、日本では出遅れ感があるだけで他の国々や地域では、違うということだろうか?

一つ気になったことは、サブウェイとマックのサービスの違いが店舗数の違いとなっているのだろうか?というコトだ。
ご存知のとおりマックのサービスは、究極(?)のマニュアル化された「世界共通・均一サービス」だ。
一方、サブウェイはマニュアルはあるとは思うのだが、店頭でお客さんが挟む具材を選びながら「自分の食べたいモノを作る」というシステムとなっている。
言い換えれば「カスタマイズ化」というコトだ。

もちろん、サブウェイにも徹底したマニュアルがあると思う。
マニュアルがあるからこそ、多店舗展開ができるのだ。
サブウェイにも決まったメニューはあるのだが、ソースや野菜が選べるという点では、マックと大きな違いだろう。
店頭で「具を選べる」というコトは、お客さん側にしてみるとチョッと嬉しい感があるのでは?
その「チョッと嬉しい感」というのが、「カスタマイズ化=私オリジナル」という、既存とは違うチョッとスペシャルな感じと結びついているような気がする。

もう一つあるとすれば、そのアプローチの違いかも知れない。
サブウェイのHPを見ると「野菜を食べよう」という言葉が沢山見られる。
ファストフードにありがちな、「ボリュームはあるが、栄養バランスが心配」という部分を解消している。
だからと言って、どれほどの効果が期待できるのか?といわれれば、期待できるほどでは無いのだが、何となく「健康志向」というイメージが湧いてくる。

そんなイメージの部分とカスタマイズ化という部分が、サブウェイの強みとなっているのかも知れない。
特に、肥満大国・米国などでは。
とすれば、今後益々日本の食事が欧米化していくと、マックではなくサブウェイの方が人気が高くなるのだろうか?