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女性マーケターから見た日々の出来事

批判を浴びたあの「箱モノ」を避難所に

2011-03-18 17:58:48 | 徒然
「東日本大震災」が起きてから1週間。
避難されている方々の疲労が、見えはじめた頃だろう。
医薬品なども不足し、満足な治療もできないでいる、というニュースも聞く。
一方、被災をしていない地域の自治体では避難されている方々を受け入れようと、県営住宅・市営住宅などの公営住宅の入居募集を始めている。

そんなニュースを聞きながら、思い出したことがある。
それは、批判を浴びたあの「箱モノ」だ。
赤字を垂れ流していると批判された「かんぽの宿」や、事業仕分けなどで「その施設は、本当に必要ですか?」と問われた宿泊施設を備えた研修所などだ。

二束三文で売り払われた「かんぽの宿」もあるはずだが、未売却の「かんぽの宿」もまだ多くあるはずだ。
他にも、行政や独立法人などが持っている豪華(?)な宿泊付き研修施設などだ。
被災地以外の施設を、いち早く被災者、特に病気を持っている人とその家族をそのような施設へ移すことはできないものだろうか?
「かんぽの宿」などの多くは、温泉施設などを併設しており、体を休めるのには良いのでは?もちろん地元を離れる不安はあると思うし、離れ離れになっている家族や親族などと連絡が取れない中では、難しいかも知れない。
でも、一度は避難所で身元確認さえ取れていれば、その後の連絡はスムーズにできると思う。

税金や多くの人のお金で造られた施設であれば、このような時こそ積極的に開放して欲しいと思うのだ。
まして、「赤字を垂れ流している」と批判を浴びていたり、事業仕分けで「本当に必要な施設ですか?」と問われた宿泊施設を併設した研修所などは、特に。
そのほうが、医療面での心配も少ないのでは無いだろうか?

震災で命からがら逃げ延びたのに、その後の避難生活で病気を悪化させ亡くなるというのでは、余りにも虚しい。




プロ野球ファンは、どう思うのかな?

2011-03-18 11:25:15 | スポーツ
今回の「東日本大震災」(この名称で定着しつつあるので、正式名「東北地方太平洋沖地震」と表記しません。ご理解ください)を受け、日本のスポーツ界は色々な反応を示している。

まず、Jリーグは今月一杯の中止を早々に決めた。
サッカー日本代表の試合についても、当初開催予定だった2試合を中止としている。
その他、女子ゴルフツアーなども中止が相次いでいる。
一方、開催に向けて動いているのが、高校野球。
「春の選抜」は、県の代表として戦うという意味もあり、被災地に元気な姿・プレーで勇気づけたい、という思いがあるようだ。
そして、2つの意見に分かれたのがプロ野球。

パ・リーグは、当面見送り。
18日遅れでの開催を目指すようだ。
そしてやや驚いたのは、セ・リーグの対応。
予定通り開催ということのようだ。

パ・リーグには、被災地のチーム・楽天や球場が使えなくなったロッテなどがあるため、開催を遅らせたということもあると思う。
セ・リーグのチームは、被災したり球場が使えないチームがないということもあり、開催予定としたようだ。

でも、個人的には「なぜ?」という気がしている。
確かに「被災地の皆さんを勇気づけるために、試合をする」というのは、わかる。
高校野球の開催理由も同じだから。
ただ、高校野球は基本昼間のゲームが中心で、電力不足の心配もさほどない甲子園での試合だ。
一方、プロ野球は巨人やヤクルトなど在京のチームがあり、当然ナイトゲームも予定されている。
昨日も、東京電力圏では「計画停電」が実施されたことを考えると、一般家庭よりも多く電力を使うプロ野球のナイトゲームは、実施して良いのだろうか?
というよりも、実施できるのだろうか?
新聞などでは、「ナイトゲームは2試合だから」というコトと、その2試合が東京電力圏内での試合では無い、と言うコトを理由に挙げていらっしゃるようだが、果たして、プロ野球ファンの理解は得られるのだろうか?

というのも、今「節電」に対しての意識は全国的に高まっており、東京電力圏外の地域であっても「節電にご協力を!」という案内を多く見かける。
名古屋で節電をしても、東京電力には直接的には関係ないと思うが、それでも節電するコトで火力発電で使われる重油(?)が、東北電力や東京電力で使われるとすれば、充分意味のある「節電」だと思っている。
そんな思いをしながら「節電」をしているのに、「東京電力圏外だからナイトゲームは大丈夫」と言い切ってしまうコトに、疑問を感じてしまうのだ。

もちろん、セ・リーグの加藤コミッショナーさんは「批判は、私が受け止める」と、覚悟としていらっしゃるようだが。
ファンあってのプロ野球だと考えると、この判断はどうなのだろう?