日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

忘れてはいけない日

2011-03-20 22:25:50 | 徒然
「東日本大震災」の状況が刻々と変わっていく中で、今日が忘れてはいけない日であるということに、気がついた。
16年前の今日、東京都心を震撼とさせた「オウム真理教・地下鉄サリン事件」が起きた日だということ。

16年前の今日、穏やかな晴れた月曜日だった。
いつもと変わらない朝、いつもと変わらない出勤風景だった。
そのいつもと変わらない風景を一変させた、事件だった。
お昼のニュースで、国会議事堂付近の騒然とした光景を見たとき、一体何が起きたのか、まったく分らなかった。

この事件を思うたびに考えるコトは、「なぜ、有名大学を出た優秀な若者たちが、いとも簡単に嘘っぱちの宗教へ心酔していったのか?」というコトだ。
そして国を転覆させることで、自分たちの存在意義のようなモノを感じると言う思考に驚くのだ。

「オウム真理教」については、その残党(といっては失礼かも知れないが)が名前を変え、今だに宗教活動を行い、信者を増やしている。
新しい信者は、かつてこのようなコトをしでかした宗教だと知って、入信をしているのだろうか?と、疑問に思うコトもある。

「東日本大震災」は、自然災害という意味では「人間の叡智の限界」のようなコトを感じる。
だがこの「オウム真理教・地下鉄サリン事件」は、人が起こした史上最悪の事件だったのだ。
あれから16年という月日が流れたが、事件を起こした犯人の一部は今だ逮捕に至っていない。
既にその記憶も遠のきはじめている。
でも、忘れてはいけない日なのだ。

極々普通に働く人たちの命をいとも簡単に奪うことで、自分たちの理想というエゴを満足させようとした事件があったということを。
そして改めて、亡くなられた方のご冥福とサリンの後遺症に苦しむ人たちにお見舞いを申し上げたい。

You are So Beautiful 

2011-03-20 05:48:54 | 徒然
「東日本大震災」後、メディアが映し出す被災地の人々。
今、福島第一原子力発電で懸命に作業を続けている作業員、自衛隊隊員、消防や警察の人々。
また、避難所で数少ない医療品や医療器具の中で、患者さんたちと不眠不休で向かい合う医療関係の人々。
それは被災した子供たちも同じだ。
いろいろな人たちが、この難局に立ち向かっている。
そしてその姿が、世界を驚かせ、感動させている。

原発で作業を続けている作業員の人たちは、「顔のない50」と当初言われていたが、今は「フクシマ50」と呼ばれている。
一人ひとりの名前は知られることのない、極普通の生活をしている人たちだ。
でも、決して「顔のない人たち」ではない。
それは、被災された方々も同じだ。
口を閉ざし、ただ黙々と人を思い、懸命な姿は、なんと美しいのだろう・・・そんな気がする。

その美しい人たちこそ、日本の資源なのでは?

この難局なのか、懸命に生き・高い使命感を持って働いている人たちを、シッカリサポートをするのが政治なのでは?
だからこそ、今懸命に原発で作業されている方々や周辺住民には、「ガン」の定期検診を義務付けて欲しいと思っている。
「がん」というと、すぐ死をイメージされる病気だが、早期発見できれば生存率が高い病気でもある。
その程度のサポートはあっても、当然なのではないだろうか?

それだけではなく、被災地の復興後の地元経済の安定を考えた「経済政策」を企業と一緒になって、ビジョンとして掲げて欲しい。
それが、政治が示すことができる「希望」なのでは?
少なくとも、「高い使命感を持って懸命に働く、美しい人たち」の努力を無にするようなコトだけはして欲しくない。