日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しい市場ができる瞬間

2011-03-10 19:49:17 | ビジネス
新聞に折込まれていた「東急ハンズ」のチラシ広告を見ていて、気がついたことがある。
それは、「i-Pad」や「i-Phone」、スマートフォンの周辺商品が随分登場していたのだ。

「i-Phone」自体は、市場に登場してから随分時間が経過している。
もちろん、これまでも「専用ケース」などを見ることはあった。
ただ、昨年秋から本格的に販売が始まったアンドロイドなどのスマートフォンの登場で、周辺商品が一気に増えたのだ。
それはスマートフォンのケースだけではなく、「自分らしく使う」為の周辺商品が目立って多い。

これまで、携帯電話の周辺商品というとストラップがあった。
そのストラップから派生した商品が「クリーナー」や、「ホルダー」などだ。
どちらかといえば「(ユーザーの)使い勝手がよいように」という商品だ。
一方、奇想天外というか意外な商品というのが、若い女性が中心となっている「デコレーション」だろう。
個人的には、「デコレーション携帯というのは、使い勝手がよいのだろうか?」とか「カバンの中に入れていると、デコレーションが取れたりするんじゃ・・・」と思ってしまうのだが、こちらのおせっかいな心配をよそに、見事なデコレーション携帯を持っている女性を見かけることがある。

ところがよくよく観察をしてみると、スマートフォン利用者には、その「デコレーション」傾向が余り無いようだ。
使い方として、これまでの携帯電話と違うのだろうか?と、考えてみたりしているのだが本当のトコロは分らない。

ただ、東急ハンズの広告を眺めながら思ったことは「スマートフォン」をデコるのではなく、ケースなどで自分らしさを表現していきたい、と思っている人たちがいると感じた。
「そんなケースは、邪魔だろう・・・」と思っても、おしゃれなケースを持って、もっと自分らしくカスタマイズする・・・という、ユーザーは増えていくのでは?

新しい商品が登場するコトで、違う分野(この場合は、携帯ケース)が関連商品として登場するということは、良くあることだ。
今回は、スマートフォンの登場で今までなかった「携帯電話ケース」という新しい市場が生まれたのでは?と、感じた東急ハンズの広告だった。
もちろん、スマートフォン(の画面などの)保護のためにケースが必要ということは、あるのだろうが・・・。