日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

少し立ち止まって考えませんか?(被災地以外)

2011-03-17 12:05:29 | 徒然
昨日、テレビのニュース番組を見ていたら、東京電力で実施している「計画停電」があった。
その中でインタビューをされていた保育園(幼稚園だったかも知れない)を見ていて、「チョッと待って!」と思ったのだ。

その保育園は、床暖房を施してあるそうだ。
そのため、計画停電の準備として子供たちに、長ズボンをはかせ、毛布の準備をしているという、話だった。
そして「計画停電が突然あると、大変困ります」と、本当に困り顔で園長先生が話しをしていた。
その傍らでは、半袖・半ズボン・裸足の子供たちがいた。
その映像を見て、「チョッと違うんじゃ・・・」と思ったのだ。

そもそも「計画停電」の主旨は、電力不足のため。
だからこそ、「節電」をいたるところで呼びかけている。
それを考えれば、まず先にするコトは「床暖房」を消すことなのでは?
そして、保護者に「節電のため、長ズボン、ソックスの着用をしますので準備をお願いします」というのが、順番だと思うのだが・・・違うのだろうか?
ペットボトル入りの水を、大量に買い込むコトも同じ理由のような気がしている。

確かに「床暖房」のある暮らしは、安全で暖かだろう。
水にしても、ペットボトル入りの水ではなく、水道水ではなぜダメなのか?
「発ガン性物質が含まれているから」という理由を上げられる方もいらっしゃるかも知れないが、今は各自治体が競って「美味しくて安全な水」として「水道水」をペットボトルに入れて販売をしている。
東京都でも、「東京水」として販売している。
何となく、「イメージに乗せられてできてきた『豊かな生活スタイル+便利さ』を手放したくない」という気持ちがどこかではたらいているのでは?

でも30数年前までは、太平洋側のお宅の多くは「南向きの窓から差し込む太陽の暖かさ」で、昼間を過ごすことが当たり前だった。
そして、日が暮れれば、厚手のカーテンで暖かさを逃さない工夫などを、当たり前のようにしてきた。
オイルショック以降、テレビ番組は0時終了が当たり前となったが、取り立てて不便さを感じることは無かった。
電子レンジも今ほど普及していなくても、食べることには不便さを感じることも無かった。
作りおきの常備菜+温かい汁物+冷ご飯に一品、暖かいおかずがあれば、それで満足できた時代が、30数年前まであったのだ。

被災地以外に住む私たちだからこそ、立ち止まって「今の生活スタイル」の見直しをする必要があるのでは?
その上で、本当の「エコライフ」だとか「LOHAS生活」に、繋がっていくのでは?
真っ先に行っていただきたいのは、「我欲の無い」石原都知事ではありますが・・・。