日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

被災地を未来型まちづくりに

2011-03-22 19:58:02 | アラカルト
「東日本大震災」が発生し11日になる。
日曜日には、奇跡的に80歳の女性とそのお孫さん16歳の少年が発見された。
福島第一原子力発電所の危機的状況は、脱したとはいえない状態だ。
そんな中でも、被災地の人たちは少しづつでも前に進んで行かなくてはならない。

そんな時、NHK教育の「福祉ネットワーク」を見ていたら、災害弱者を取り上げていた。
先週末から、この番組では災害弱者といわれる子どもや高齢者を対象とした、災害時のケアに付いて放送していた。
番組を見ながら感じたことは、「今は、被災者の方々総てがとにかく大変な時で、災害弱者と言われる方の存在を見落としているのでは?」というコトだった。

連日新聞などで報じられる被災者の姿を見ていると、高齢者の方が多いというコトに気がつく。
それも「足が悪くて・・・」とか、「薬が手放せないが、その薬が・・・」というコトを話す被災者が目立つ。
それだけ高齢者が多い地域が被災した、とも言えるのだが、その姿は近い将来の日本の姿のような気がするのだ。
もちろん、東京や大阪といった大都市部はそんなコトは無いだろうが、地方都市の多くが被災地のような「高齢者中心」になっていく可能性は大きい。

とすれば、今回被災した地域を「未来型まちづくり」のモデル地域として、国・地方行政・企業・住民が一緒になって創っていくプランができないか?と思ったのだ。
単に「高齢者にやさしい」というまちづくりではなく、「災害弱者にやさしい」という視点で、障害者や子どもたち、妊娠をしている女性や介護している人が、生活しやすいまちづくりということだ。
おそらく、このようなまちづくりというのは、災害弱者と言われる人たちが暮らしやすいだけではなく、普通の人にとっても働きやすく、暮らしやすいまちだと思う。

都市設計から、このような点を考慮したこれまでにない「新しい日本のまちづくり」というモノを、被災地でつくるコト。
それが、これまでと違う地域復興の視点となるのでは?
そんな期待をもちながら、番組を見ていた。

エネルギー政策とライフスタイルの転換

2011-03-22 12:04:28 | ライフスタイル
Yahooのトップページに、東京電力の使用状況が表示されるようになっている。
お昼現在は、92%程度のようだ。
この使用状況をポータルサイトなどで、表示するコトで「節電」を呼びかけ様という考えなのだろう。

昨日、新聞に名古屋の女子高校生たちが「浜岡原子力発電停止を求める署名活動を始めた」という記事が掲載されていた。
確かに、福島第一原子力発電所のコトを考えると、中部電力管内にある唯一の原発・浜岡原子力発電所の停止を訴えるのも分る。
現に、浜岡原子力発電所は「活断層の上にある」という指摘が数年前にされてから、何度も停止を求める動きがあった。

でも、その前に考えなくてはならないコトは、「浜岡原子力発電所に頼らない電力の使い方」というコトだろう。
これまでと同じ生活をしながら、浜岡原子力発電所を停止させることはできない、と考えるからだ。
浜岡原子力発電所ができて、30数年近くになると思う。
ということは30数年前から、原発の電力供給が必要なほど電力を使っていた、ということでもある。
30数年前といえば、コンビニなど24時間営業のお店などはほとんどなく、当然のことながら、PCや携帯電話などもなかった。
何より、今ほどエアコンが普及してはいなかった。
確かに、当時から比べると家電製品は「省エネ化」が進んだが、一方では「電力のない生活など考えられない」という状況になり、むしろ消費電力そのものは増えているはずだ。

とすれば、原子力発電の割合を減らすというのであれば、生活者自身がライフスタイルそのものを変えなくては、とても無理という話になる。
単純に原子力がダメなら、太陽光などの自然エネルギーに転換すれば良い、という話では無い。
なぜなら、現在の総発電量の約1/4が原子力に頼っているからだ。
では1/4を総て自然エネルギーに転換できるか?といわれれば、現在の技術では無理だろう。
何より、太陽光発電をはじめとする自然エネルギーの最大のネックは、「安定供給が難しい」という点にあるのだから。

実際職場や家庭で1/4節電をする、というコトになると、その生活は今と比べ、随分不便なモノになるだろう。
だが、もし原子力発電に頼らない生活をする、というのであれば、それを覚悟し、実践しなくてはならない。
理想ばかり言っていても、どうしようもないのだ。
エアコンのない夏、過ごせそうですか?(我が家には、エアコンも扇風機もないので大丈夫ですが・・・)

浜岡原子力発電については、静岡新聞のWEBサイトに詳しく掲載されています。
その中には、今後のエネルギー政策などの提言もあり、参考になるかと思います。
「浜岡原発の選択」
もう一つ、今回の「福島第一原子力発電」について現政党に厳しい意見の自民党ですが、原発を中心としたエネルギー政策を推し進めたのは、自民党そのもののはずですが・・・その点は、どうお考えなんでしょうか?