今日、JR東海が運行予定の「リニア新幹線」のルートと停車駅の発表があった。
「リニアモーターカー」と言う超高速列車の構想というのは、随分前からあったと思う。
新幹線の次はリニアだ!という感じで、語られてきた「夢の超高速列車」だ。
そのリニア新幹線だが、今本当に必要なのだろうか?と疑問に思ってしまう。
新幹線に比べると、随分エネルギーを必要とするようだし、生活者がそれほど「高速化」を必要と感じているのだろうか?と思ってしまうからだ。
現在の東海道新幹線の状況を考えれば、新しい新幹線は必要だと思う。
それこそ分刻みで到着する新幹線。
東京~大阪間の中心的移動機関だと思う。
利用客が増えるのに対して、これ以上の運行本数を増やすのには、限度があると感じているからだ。
しかし、東京~名古屋を40分で結ぶ程の速さを必要としている人達は、どのような人達なのだろう?
そんなコトを考えていたら、思い出した乗り物があった。
それが「コンコルド」だ。
「夢の超音速機」と言われた「コンコルド」。
日本に初飛来した時などは、テレビ中継される程の注目だった。
残念ながら、日本と欧州を結ぶ定期便として運航されるコトが無かったので、利用された方は余り多く無かったのではないだろうか?
実はこの「コンコルド」、利用していた人の多くがビジネスマンだったという。
欧州とアメリカを短時間で結ぶコンコルドは、忙しいビジネスマンにはうってつけの移動手段として、利用されていたのだ。
だからと言って、米国の巨大企業のCEOと呼ばれる人たちが利用していたのか?と言えば、決してそうではないらしい。
その様な人達は、専用ジェット機で世界を飛び回るので、あえて多くの人達が利用する(と言っても「コンコルド」は搭乗できる人数は、一般的なジャンボジェット機よりも少なかった)ので、利用するコトはない。
ある程度のエグゼクティブクラスで、頻繁に欧州と米国を行き来するビジネスマンが、主な利用者だったと聞いている。
そう考えると、数多くのトンネルをくぐり抜け高速で走るリニア新幹線の主な利用者も、ビジネスマンなのかも知れない。
少なくとも、車窓を眺めながら新幹線の旅を満喫する・・・と言う雰囲気はなさそうだ。
山梨側から眺める富士山も一瞬で過ぎてしまえば、その美しさ・雄大さを感じることもできないだろう。
コンコルドが退役をした理由は様々あるが、コスト面や運行時の爆音などとは別に、利用者が限られていた、と言うコトもあったのではないだろうか。
リニアがそうならないことを願っている。
今年社会的問題となったことの一つに、中学・高校などのスポーツ部の活動で「体罰」が日常的に行われていた、という問題があった。
それは「日本柔道連盟」と言う、日本の「お家芸」とも言えるスポーツにまで及んだ。
この問題が表面化したコトで、盛んに言われる様になったのが「スポーツ科学」だ。
科学的根拠に基づいたトレーニングによって、選手を強化すべき、と言うこと。
そのことには、大賛成なのだが・・・この様な「科学的見地」に立ったトレーニングを学んだ指導者が、どれだけ現場にいるのだろう?と言う疑問がある。
また、体罰を容認するような風潮が今でも、父兄側にあると言うことも聞く。
そこにはやはり「勝利至上主義」というか、「勝てば官軍」のような、発想があるからだろう。
むしろ、その様な発想が日本のスポーツを科学的な見地でトレーニングする、という考えを遅らせてきたのかも知れない。
そんな中で決まった7年後のオリンピック開催。
今は「体罰」反省から、「科学的見地に立ったトレーニング」の必要性が言われていても、次第に「勝利至上主義」的な声が強くなっていく可能性は高い。
オリンピックが始まると、連日のように「今日のメダル」という報告がテレビや新聞などで目にすることとなるからだ。
確かに「メダルを獲得する」と言うコトは、重要だと思う。
しかし、それは厳しいトレーニングの結果の成果だ。
メダル獲得数が多い欧米では、随分前から科学的根拠のあるトレーニングを選手に課して、強化してきた。
その結果としての「メダル獲得」だと言うコトを、忘れてはいけないと思う。
確かに、「最後の力を振り絞る時」と言うのは、トレーニングなどで鍛えた力よりも、精神力だとは言われているが、「最後の力を振り絞れるトレーニングをする」と言うコトのほうが、世界で闘う力になるのでは。
このオリンピック開催が「体罰」の問題を生かす、またとないチャンスだと思う。
初めて「プリウス」車両のタクシーを見たのは、おそらく今年の始め頃だったと思う。
それから、半年以上が過ぎて最近では「プリウス・タクシー」を見るのが、普通になってきた。
この様な傾向が見られるのは、名古屋だけなのだろうか?
東京や大阪などへ出かけることが、ないので状況がわからないのだが、本当に短期間で「プリウス・タクシー」が増えているような気がしている。
この「プリウス・タクシー」だが、初めて見たのは名古屋の某大手タクシー会社の車両だった。
それが最近では、某大手タクシー会社だけではなく個人タクシーでも見かける様になった。
しかも初めて見たときの車両の色は、黒で何となく高級感というか、「他のタクシーとは違うんだぞ!」という雰囲気があった。
それが、最近では黒だけでは無くメタリックグレー(と言うのだろうか?)の車両も見かける様になってきた。
屋根にタクシーの電灯がなければ、タクシー車両だとはわからない。
おそらく一般車両をタクシーに転用しているのでは?と、考えている。
ところで、この「プリウス・タクシー」が増えると、どんな社会変化が起きるのだろう?
まず、ハイブリッド車の車種が急速に増えている、と言う点を考えると、現在タクシー車両として使われている「クラウン」でも、「タクシー仕様のハイブリッド・クラウン」の登場というのも、そう遠い話ではないような気がする。
とすれば、円安でガソリンを始めとする様々な燃料が値上がるなか、ハイブリッド車であれば、その影響は比較的小さいだろう。
もう一つは、「環境に配慮した(タクシー)会社」というアピールにもつながる。
タクシー乗り場で列をなしているタクシーの中で、あえてハイブリッド車のタクシーを選ぶ、と言う生活者がいてもおかしくはない。
実際、ハイブリッド車にはその様な「環境性能」が謳われているので、その様なタクシーが増えることで、わずかでも環境に与えるプラスの影響が出てくるかもしれない。
それが、益々一般向けのハイブリッド車の普及につながる可能性もあるだろう。
タクシーがハイブリッド車にかわる・・・と言うコトは、いろいろな影響を与えることかもしれない。
昨日は、JR九州の豪華観光列車「ななつ星」のお披露目試運転があった。
突然、停車をするというアクシデントに見舞われたようだが、その車両の豪華さは「一度乗車してみたい」という気にさせる。
今年の春、近鉄が「しまかぜ」という大阪・名古屋→賢島を結ぶ、観光列車の運行を始めた。
当初の評判通り、予約がなかなか取れない状況のようだ。
こちらも、鉄道ファンならずとも「一度乗車してみたい」という列車だろう。
一方、古い発想の議員さんたちの中には「地元に新幹線」という、合い言葉があるようだ。
ここ東海地区では「地元にリニアを!」と言うコトになるのだが・・・。
しかし、新幹線を全国各地に走らせて、どれだけのメリットが地元にあるのだろう?
過去度々言われてきたコトだが、地元が新幹線のルートに決まると、その地域の偉い方々と誘致をした議員さんたちは喜ぶようだが、実際駅ができても駅周辺が閑散としている・・・と言うケースは多い。
中には、ルートには入ったが新幹線が素通りするだけで、地元には何も無かった。
無かっただけならまだ良いほうで、旧来の路線は廃れる一方で地域の過疎化に拍車をかけている、と言うケースもある。
と言うコトは、「新幹線が通れば、地域が活性化される」とは言えないはずなのだ。
逆に「ななつ星」のような特急であれば、その影響はまだ少ないのではないだろうか?
と言うのも、車窓から見る景色も旅の要素として考えているからだ。
東海道新幹線から見える、どこまでも続く似た様な風景ではなく、その地域地域にある変化に富んだ風景を楽しむ時間もまた、旅の楽しみとなるからだ。
「ナショナルジオパーク」に指定された地域などを結ぶ鉄道などは、「ななつ星」ほどの豪華観光列車は無理でも、「旅を演出する車両」を走らせることはできると思う。
それが、観光の起爆剤となる可能性はあるのではないだろうか?
速いだけが、乗り物の価値ではない。
そう教えてくれているのが、JR九州の「ななつ星」かもしれない。
ご存じのように、docomoもiPhoneの取扱を始めた。
これまで頑なに、取扱を否定(?)し続けていた割りには、あっさりと取り扱いを始める、と言う印象がある。
iPhoneの新機種の噂とともに、「いつかいつか・・・」と言われてきただけに、大きな驚きはない。
ないのだが、直前の「そのような話はない」というのは、何だったのだろう?
さて、その様なドタバタもあったが、結局日本の携帯通信会社3社が、iPhoneという1種類のスマートフォンを扱うことになった。
今日になって、docomoとauは新機種向けの料金を発表した。
どうやら、「本体機実質0円」と言う機種が、目玉となりそうだ。
となると、現在新機種についての料金等の発表をしていない、SoftBankが気になる。
これからのiPhoneユーザーは、取扱3社の料金やサービスなどを比較・検討しながらiPhoneを利用する、と言うことになるだろう。
そこで問題になりそうなのは「2年縛り」と言われる、「利用開始後2年間の解約は認めません」と言う条件だ。
この条件にしても、「他者からの乗り換え、解約金は当社が負担します」ということを既に謳っている会社もあり、実質あって無い様な利用条件かも知れない。
しかし、その様なキャンペーンをし続けることで、企業(もしかしたら、販売店だけかも知れないが)にかかる費用負担は、次第に重荷になっていくのではないだろうか。
そうなると、3社の間では「ユーザーの獲得合戦」が起きてくる。
他者からの乗り換えだけでは無く、「ガラケー」現契約者、今までのAndroid機種のユーザーと自社契約者の中からの「乗り換え」を勧める必要がある。
特にdocomoの場合、これまでのスマートフォンユーザー=Android機種ということになるので、Android機種を作っていたサムソンを始め、日本の企業にとってもその影響は大きいだろう。
このiPhone取扱発表の直前、docomoはソニーの「Xperia・初音ミクバーション」の発表をしている。
この時、何となく中途半端な印象をもったのだが、「Xperia・初音ミクバージョン」のキャンペーン+iPhoneキャンペーンというのは、docomoにとって相当の負担となりそうな気がする。
その「棲み分け」すら、docomoが考えている程、易しいモノでは無いはずだ。
スマホユーザーにとっては、docomoのiPhone取扱開始は、歓迎されることだと思う。
しかし、取り扱う企業、そしてAndroid携帯を作ってきた企業にとっては、厳しい状況になっただろう。
取り扱う3社は、価格競争以外のAndroid携帯向けを含めた、新しいサービス創造していく必要があるのではないだろうか。
今日の日経新聞のWEBサイトに、東京・上野松坂屋が高齢者向け買い物代行サービスを始める、と言う記事があった。
日経新聞: 「高齢者、売り場動画で指示」松坂屋が買い物代行
このニュースの前、日本郵政がそのネットワークを使って高齢者を対象とした「お届けサービス」の充実を図る、と言う報道があった。
既に四国などの山間部などでは、始められているようだ。
「買い物難民」という言葉が聞かれる様になって久しい。
この「買い物難民」は、けっして「限界集落」と呼ばれる地方の問題では無い。
実は、東京や大阪などでも、古い団地などの周辺で起きている問題でもある。
団地ができた頃は、その団地全体の世帯が若く、当然のコトのようにスーパーなどがあった。
それが年数を経る中で、世帯の高齢化などにより団地の人口が減ることがきっかけとなり、スーパーなどが撤退。
大手スーパーなどは郊外に移転し、大型駐車場のある「ショッピングモール」へとその形態が変わっていった、と言うコトも理由の一つだろう。
一方、百貨店などの問題の一つが、「固定客の高齢化」だと言われている。
百貨店そのものは、若年層向けのブランドなども入れているのだが、それが集客へと結び付きにくい状況にあるようだ。
実際、仕事で昼間の百貨店に行くと賑わっているのは「デパ地下」。
上のフロアーに行くほど、閑散としている。
「物産展」などをしている「催事場」は、別だが・・・。
そう考えると、百貨店の固定客である高齢者向けとして、松坂屋のようなサービスは需用があるかも知れない。
おそらく、あると思う。
ただ、高齢者がスマホを持って買い物の依頼ができるのか?と言う点で、やや疑問が残る。
もし、この様なサービスのサポートを携帯3社の内どこかが始めるとなれば、お金にゆとりがあるシニア層を十分取り込めるかも知れない。
そして、その成功が「買い物が自由にできない人」向けの一般的サービスへと発展していく可能性もあるだろう。
むしろ、そこを目指していく必要があるのでは。
docomoもiPhoneを取り扱う、と発表があった。
先週の「その様な事実はありません」という、否定のリリースは一体何だったのだろう?
今日はdocomoの話題ではなく、まもなく放送が終了してしまうNHKの朝の連ドラ「あまちゃん」について。
テレビがない生活をしているので、「あまちゃん」については断片的な情報しか持っていない。
そんな私でも「じぇじぇじぇ」は知っているのだから、相当なヒットドラマだと思う。
それだけではなく、「あまちゃん」そのものがNHKとしては相当民放的ドラマなのでは?と言う気がしている。
と言うのも、今日の新聞に「暦の上ではディセンバー」という、楽曲の広告が掲載されていたからだ。
その広告を見ると「あまちゃんの挿入歌」とある。
確か先月(もしかしたら7月下旬だったかも知れない)にも、同様の広告が掲載されていたからだ。
ご存じの方も多い(と思われる)天野春子さんの「潮騒のメロディー」の広告だ。
長い間NHKの連続朝ドラには「主題歌」がなかった。
それが10数年前に、初めて使われるようになり(おそらくドリカムの「晴れたらいいね」だったと思う)、ドラマ主題歌がヒットする様になった。
それが今度は、挿入歌だ。
まるで民放局のような、関連商品作り。
しかも、挿入歌を歌うのはドラマでの役名。
ドラマのヒットで、その挿入歌もヒットする・・・まるで民放の仕掛けのようだ。
おそらく、民放局で行っているドラマ終了→DVD発売もするのだろう。
ドラマ終了後、「あまちゃんロス症候群」になりそうな方も多いのでは?と言う話もある様なので、DVD化ということは十分あると思っている。
そう考えると、「あまちゃん」はNHKが民放の手法を取り入れたドラマだったのかも知れない。
もちろん、ドラマヒットの理由とは関係はないのだが。
2020年のオリンピック開催が、東京に決まりお祝いムードが続いている。
「オリンピック関連」と言われる、スポーツメーカーやスタジアム建設などに関わる建築関係の株が、相当買われたようだ。
それもまた一つの「経済効果」ということになるのだろう。
そんなお祝い・景気浮揚の気分の中、名古屋の河村さんが、危機感を募らせているようだ。
朝日新聞:「すごい勢いで、東京吸収が始まる」名古屋・河村市長
河村さんは「オールジャパンで」と言っているが、オリンピックは「一都市開催」が基本だったと思う。
と言うコトは「東京」という都市だけで開催するのが基本であり、遠くても東京周辺の神奈川、千葉といった地域に限られる、と考えた方が良いだろう。
当然のコトながらオリンピックのためのスタジアムなどの施設建設は、行われるはずがない。
宿泊なども、キャンプを行うために首都圏以外での利用はあるだろうが、それ以外での需用は余り考えられない。
首都圏以外で唯一考えられるのは、「観光」だろう。
オリンピック観戦に来た人達に、オリンピック以外の楽しみとしての「観光」。
出場選手や関係者に対する、競技終了~帰国までのわずかな時間で、「いかに観光に来てもらうのか」という策を練る必要があると思う。
一方、開催をする東京は、様々なモノが集まるはずだ。
建築関連だけを考えても、そこには資材もあれば人材も集まるはずだ。
資材や人材が集まると言うコトは、お金も集まるだろうし、集まった人達の生活を支える様々なモノ・コトが集まると言うコトにもなる。
河村さんが懸念している、「東京吸収」ということだ。
河村さんが懸念している「東京吸収」というのは、何も2020年のオリンピックに関連したコトだけではない。
既に日本は「東京吸収」という状態が続いている。
言葉を換えるなら「東京一極集中」と言うことだ。。
大手企業の本社機能が集中するコトで、人だけではなく経済や流通の中心となっている。
ただ、今まで以上に「一極集中化」が進み、疲弊している地方はこれまで以上に疲弊し、その範囲が、場合によっては大阪や名古屋などにも波及する可能性を含んでいる、と言うコトだと感じている。
先日拙ブログにも書いた「オリンピック終了後のコト」というのは、オリンピックを契機に今まで以上に東京集中が進み、大阪や名古屋などの大都市圏までも飲み込む可能性があり、その時の日本の姿、経済はどうなっているのか?ということなのだ。
2020年のオリンピック開催地が、東京に決まった。
今朝は、そのニュースで持ちきりだった。
開催地以外の名古屋でも、祝賀ムードがいっぱいだった。
そのお祝いムードに水を差す気はないのだが、いくつもの懸念をもっている。
一つは、先日発覚した「フクシマ事故」による、放射能汚染水の処理について。
海に流出し続けていると言う状態だけではなく、既に地下水のある地層にまで達しているのでは?と言う報道があった。
候補地のプレゼンテーションでは、安倍さんが「全く問題無い」という趣旨のことを話している。
日本的に言うなら、「建前」としては「問題無い」ということなのだろうか?
実際は放射能汚染水処理は、後手後手にわまり収束が見えず、どれだけ税金を投入すれば、収束できるのかも予測がつかないと言う状況だ。
それを「問題無い」と、安倍さんは言い切った。しかも、IOCの理事達がいる席で・・・。
もちろん、開催する7年後までには「収束することができ、全く問題無い」と言う状況にするコトは可能だと思う。
思うのだが、その工程表となるものが東京電力や関係各省から出されている訳ではない。
そう考えると、安倍さんはご自身の発言に対して、どう責任を取るのだろう?と、考えてしまうのだ。
そして、「8年後の日本」をどうイメージしているのだろうか?と言う点。
「オリンピック終了後の日本」と言うコトだ。
確かに1964年の東京オリンピックによって、東京には高速道路が整備され、東海道新幹線が開通したりした。
当時のオリンピックは、首都圏・東京を中心としたインフラ整備事業でもあったのだ。
7年後に向け、再び同じような公共事業を展開しよう!と言うのだろうか?
その為に投入される税金が、この財政難の日本にどれだけあるのだろう?
だからといって、いくら財政が豊かな東京といえども、オリンピック開催にかこつけた(?)新たな都市計画で東京を造り変えるコトはできないだろう。
消費税アップの良い理由付けとして、オリンピックが使われるとすれば、それはチョット違うのではないだろうか?
そして「オリンピック」による様々な景気浮揚気分が、オリンピック終了と同時に終わってしまう。
「夢の終わりの後の日本」を、今から想像しておく必要があると思う。
最後の懸念は、開催期間が猛暑真っ盛りの7月下旬~8月上旬ということだ。
今年のような猛暑では・・・選手達も観客達も、バタバタと倒れてしまうのでは?
時期をずらすようなことを、検討すべきかも知れない。
8月の猛暑に比べれば、随分朝夕が涼しくなった。
ただ、全国各地で大雨や竜巻の被害が続出している。
被災された方々、お見舞い申し上げます。
さて、朝夕が涼しくなり・・・と言うコトは、「秋近し」ということになる。
「食欲の秋」到来!と言うコトだ。
そんな「食欲」をそそるような、それでいて「エ?!」というメニューが、毎日新聞のWEBサイトに掲載されていた。
毎日新聞:「絶妙な味 イングリッシュ・ブレックファーストうどん」
写真を見て頂ければわかるのだが、讃岐うどんに目玉焼き、そして焼いたベーコンがのっている。
何ともチグハグな感じがするのだが、ロンドンの人気朝食メニューだという。
実際、記事を書いていらっしゃる記者さんも食べられたようで、その感想は「意外な組み合わせだが、美味しい」とある。
「塩分の取り過ぎ」と言う気がしないわけでは無いが、冬場になると時々作る、ベーコンと野菜の鍋のシメにうどんを食べるのと同じ感覚、だと思えば十分あり得る組み合わせだという気がする。
それにしても、日本食というのは「懐が広い」というか、食材の組み合わせの幅が広い。
モズバーガーでおなじみの「ライスバーガー」のアイディアの素は、「焼きおにぎり」だろう。
そして「照り焼き」なども、今やBBQーの定番の味となっている。
数年前から、本場のフランス料理のシェフ達は「出汁昆布」の旨味に注目し、来日をすると築地辺りで、出汁昆布を大量に購入して帰っている、と言う話も聞いたことがある。
「日本食」を作るために、フランス人シェフが出汁昆布を買っているのでは無く、フランス料理に使う為に買っている、と言う点が「日本食」の懐の広さを感じるのだ。
この「懐の広さ」は、日本の文化全体にも言えることかも知れない。
そこから「Cool Japan」が生まれてくるとすれば、和食は「Cool Japan」の代表かも知れない。
そこに、地方の伝統的食が加われば、もっと良いと思う。
個人的には、この「イングリッシュ・ブレックファーストうどん」に、野菜がタップリ加えられても美味しいと思う。
出汁でサッと火を通したタップリの野菜に、目玉焼きとベーコン・・・栄養的にも、食事の満足度と言う点でも、良いと思うのだ。
案外日本の讃岐うどんチェーン店が、展開するかも知れない。