docomoも参入しての、iPhone5を巡る市場争いが始まった。
今日の発売イベントなどを、ニュース動画で見てみると、やはりSoftBankが一番手慣れているような印象だ。
特に、長い間SoftBankのCMキャラクターを務めてきている上戸彩さんは、手慣れたというかこの様なイベントに慣れていて盛り上げ方も上手いと感じた。
そんな「iPhone5狂騒」ばかりに目が行きがちだが、携帯会社にとって一番欲しいユーザーは、iPhoneなどのスマホユーザーではないのでは?と、思っている。
おそらく、携帯電話に慣れていないシニア層以上の世代なのでは?
その先手を打ったように、SoftBankは、吉永小百合さんを起用したテレビCMを流している。
吉永小百合さんと言えば、「さゆりスト」と呼ばれる程のコアなファンをもっている。
そのコアなファンもまた、シニアと呼ばれる世代だ。
吉永小百合という女優さんを起用するコトで、そのコアなファンも取り込もうというねらいがあるのだと言うコトがわかる。
だが、SoftBankの仕掛けはそれだけでは無い。
iPhone5の発売で、すっかり陰に隠れてしまったが、実はとてもユニークな機種も取扱をはじめている。
それが「あんしんファミリーケータイ」という、一見スマホ・実はガラケーというシニア向け携帯電話だ。
SoftBank:「あんしんファミリーケータイ」
一応docomoとauの各サイトでチェックをしてみたのだが、この様な携帯電話は扱っていないようだ。
シニアというよりも「後期高齢者向け」と言ったほうが良さそうな携帯電話だが、実は、70歳以上(と断言してしまうのは、失礼だと思うが分かり易さのため、一応年齢設定をさせて頂く)の方にとっては、メールをしたりするコトもハードルが高いと思うのだ。
実際、実家の父にメールをしても返事は電話。
何より「声を聞く」という安心感は、メールでは得られないようなのだ。
iPhone登場以来、携帯電話に対して求めるモノが「情報」などへシフトした感があるのだが、元々電話の機能のには「声を伝える」というモノがあったはずだ。
「元気だよ」、「もうすぐ着くから、待っていて」・・・などなど、「声を聞く安心感」ということをすっかり忘れてしまっていたような気がする。
その部分を改めてクローズアップさせたのが、この「あんしんファミリーケータイ」という気がするのだ。
iPhoneをはじめとする、スマートフォンだけに目をやっていると、意外で大切なユーザーと携帯電話の本来在るべき機能を忘れてしまうのでは?