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女性マーケターから見た日々の出来事

お祝いムードに、水を差す気はないのだが・・・

2013-09-08 20:03:19 | 徒然

2020年のオリンピック開催地が、東京に決まった。
今朝は、そのニュースで持ちきりだった。
開催地以外の名古屋でも、祝賀ムードがいっぱいだった。
そのお祝いムードに水を差す気はないのだが、いくつもの懸念をもっている。

一つは、先日発覚した「フクシマ事故」による、放射能汚染水の処理について。
海に流出し続けていると言う状態だけではなく、既に地下水のある地層にまで達しているのでは?と言う報道があった。
候補地のプレゼンテーションでは、安倍さんが「全く問題無い」という趣旨のことを話している。
日本的に言うなら、「建前」としては「問題無い」ということなのだろうか?
実際は放射能汚染水処理は、後手後手にわまり収束が見えず、どれだけ税金を投入すれば、収束できるのかも予測がつかないと言う状況だ。
それを「問題無い」と、安倍さんは言い切った。しかも、IOCの理事達がいる席で・・・。
もちろん、開催する7年後までには「収束することができ、全く問題無い」と言う状況にするコトは可能だと思う。
思うのだが、その工程表となるものが東京電力や関係各省から出されている訳ではない。
そう考えると、安倍さんはご自身の発言に対して、どう責任を取るのだろう?と、考えてしまうのだ。

そして、「8年後の日本」をどうイメージしているのだろうか?と言う点。
「オリンピック終了後の日本」と言うコトだ。
確かに1964年の東京オリンピックによって、東京には高速道路が整備され、東海道新幹線が開通したりした。
当時のオリンピックは、首都圏・東京を中心としたインフラ整備事業でもあったのだ。
7年後に向け、再び同じような公共事業を展開しよう!と言うのだろうか?
その為に投入される税金が、この財政難の日本にどれだけあるのだろう?
だからといって、いくら財政が豊かな東京といえども、オリンピック開催にかこつけた(?)新たな都市計画で東京を造り変えるコトはできないだろう。
消費税アップの良い理由付けとして、オリンピックが使われるとすれば、それはチョット違うのではないだろうか?
そして「オリンピック」による様々な景気浮揚気分が、オリンピック終了と同時に終わってしまう。
「夢の終わりの後の日本」を、今から想像しておく必要があると思う。

最後の懸念は、開催期間が猛暑真っ盛りの7月下旬~8月上旬ということだ。
今年のような猛暑では・・・選手達も観客達も、バタバタと倒れてしまうのでは?
時期をずらすようなことを、検討すべきかも知れない。