北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(5)水上艦隊と連合艦隊(2022-09-07)

2025-01-19 20:25:48 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■連合艦隊を夢見て
 この暑い日日が懐かしいものですが。

 舞鶴基地軍港めぐりも基地を一めぐりしましていよいよ終盤となりました、最新鋭護衛艦が撮影出来たのですけれども、この2024年は前半と後半がいろいろあり過ぎまして、実のところ不思議ですが最新装備はこの日しか撮影出来なかったという。

 イージス艦、こんごう型護衛艦の後継艦は基準排水量で12000tとかなり大型化するといいますので、満載排水量では17000tほどになるかなりの大型艦となります、それは同時に護衛艦隊を構成する護衛艦もどんどん大型化してゆく次の一手と云えるでしょう。

 こんごう型に続く護衛艦と共に、しかし護衛艦隊は掃海隊群と統合され水上艦隊へと改編されると共に4個護衛隊群が3個水上隊群という分り難い名前に改編されるということですので、これはどうなるのかなあ、と。危惧するのは護衛官の整備かんかくです。

 ガスタービン艦は四年に一度の定期検査が有りドックに入渠します、ですから4個護衛隊群という現在の編成は1個護衛隊群がまるまる定期整備を受けられるというローテーションに見合っているのですが、護衛隊群だけによるローテーションはもう行わないのか。

 掃海隊群が水上艦隊に統合されるということで、FFM多機能護衛艦がそのまま水上艦隊の運用に一本化されるということですので、水上艦隊を構成する3個水上隊群が部隊内でローテーションを行うようになるのか、ともいえる事なのですけれど。

 実際のところ、第4護衛隊群が新編されたのは1974年で、オイルショック後、高度経済成長が終焉を迎えGNP成長率は戦後初めてマイナス成長となった中で編成できたという歴史があります、だからこそバブル崩壊後でも大蔵省はその規模を維持できたという。

 第四護衛隊群の編成は、日本経済が一番厳しい時代に実現したからこそ、大蔵省が護衛艦隊を減らせという怪文書をばら撒く事も無かった、これが水上艦隊として部隊数を減らした実績を造ってしまいますと、生来的に財務相と防衛省の間の対立要素を生まないか。

 新しい88艦隊、一番必要なのは4個護衛隊群を構成する8個護衛隊に全通飛行甲板型護衛艦を配備し、一つの機動部隊として運用できるようにした上で、必要に応じ掃海隊群のFFMを護衛艦隊護衛隊の護衛に、統合運用できるようにすればよいとおもうのです。

 FFMは拡大改良型のFFGとあわせて、何しろ24隻が配備されるのですから。3隻編成の護衛隊であれば8個護衛隊を編成できます、FFGとFFMで比率が代わりますが、4隻編成の護衛隊と掃海隊群の護衛隊とを組み合わせ7隻の編成とできる。

 連合艦隊にした方が良かったのではないか。同時に思うのは、護衛艦隊と掃海隊群を統合するということは、かつての常備艦隊と警備艦隊を統合して連合艦隊を編成した事と重なる部分が在るのですよね。もっとも上記案の場合は統合任務部隊のような扱いに。

 連合艦隊、有事のさいや大規模災害の際に掃海隊群と護衛艦隊を統合運用する必要が生じた際に陸上自衛隊が統合任務部隊を編成するように、海上自衛隊も平時運用以外に連合艦隊を臨時編成する、というような方式で対応できるようにも思う。

 連合艦隊、ただ、この名前を常設編成しますと、勿論左巻きなかたがたが文句を言う事が在るのかもしれませんが、横須賀に“連合艦隊司令部”という看板がかけられる事で、物凄い抑止力問い圧力を生むのではないかなあ、と思うのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2024(1)曇天と青空と天候偵察と荒鷲たちの祭事(2024-11-17)

2025-01-19 20:05:16 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■荒鷲たちの祭事
 F-2戦闘機とT-4練習機と。

 M-5速報を掲載した上でなかなか次の話題を紹介できませんでした昨年の岐阜基地航空祭の話題を今から紹介しましょう。返す返すですが年末年始に色々と重なりましての多忙が有りまして、先方も当方も多忙が重なるとなかなか身動きが取れなくなるのですが。

 T-4練習機が続々と発進準備を行い離陸し、天候偵察を行いました後に今度はどんどんと着陸して参りますのは天候偵察を行いました後というものでして、実はこの日天候はそれ程よくはなく少々危惧していたところの仲の天候偵察の実施でした。

 天候偵察、要するに航空祭が出来るのかを確認するのが任務となっています、特に岐阜基地航空祭は戦闘機と輸送機と練習機が編隊飛行を行いますので、どの程度、距離や雲量で視界を確保出来るのかという事を実際に練習機を飛行させて確認するという事で。

 各務原市のマンションとT-4練習機、岐阜基地航空祭裸子風景という事でわたしは好きです。この風景に見慣れていたので、昔から沖縄の基地問題を聞きました際に、住宅街と基地が近いと聞きましても、ピンとこないのですよね、内地の基地はこんな感じ。

 岐阜基地を観ました上で普天間基地も嘉手納基地も那覇基地も巡りました、遠く感じるのですよね岐阜と比べると。飛行場以外のキャンプハンセンとかキャンプシュワブは住宅地に近いと言われると、千僧駐屯地や伊丹駐屯地を思い浮かべるのですし。

 F-15戦闘機とF-2戦闘機が天候偵察完了を受けて飛行展示や編隊飛行が可能という判断から、いよいよ飛行展示準備に滑走路エンド付近へ集結して参りました、この奥にフェンスが在って、そのフェンス付近も撮影名所となっているので私も何度も行きました。

 T-4練習機が離陸します、この撮影位置、滑走路南側会場というのは滑走路を間近に見れる割にはそれ程混雑していませんので、実は基地に入りましたというか、基地正門に並んだのは開門から相当後なのだけれども、普通に最前列を確保出来てしまうという。

 F-2戦闘機が離陸を開始します、この滑走路南側会場は例年解放されるのだけれども、何処まで奥の方へ開放されるのかは年度ことに違うので、離陸を真横から見れるまでちか寄れるのか、遠くの方から見るだけなのか、こういうのは行った時のお楽しみ。

 F-15戦闘機のハイレートクライム、つまり急角度で一気に上昇してゆきます。これ、航空祭とその予行以外では物凄い轟音が響くので苦情が来るとかで日常的には見る事が出来ないというものなのだけれども、これが航空祭この轟音こそが荒鷲たちの空の祭り。

 戦闘機の離陸はまたF-15戦闘機が離陸します。G3Xというコンパクトデジタルカメラは望遠が凄いのですが、センサーは1型でしかありませんのでAPS-Cセンサーを備えたEOS-7DmarkⅡを使って撮影しているのです、二つのカメラを連結して、ね。

 航空祭の編隊飛行、G3Xの操作はレリーズを併用しているのだけれども、シャッターは捜査できてもズームの操作はできませんので、そのあたりはちょっと一眼レフ程直感で撮影出来ないというものがあるのですよね、仕上がった写真は隔靴掻痒がかなりある。

 航空祭、二日前の予行までは見事な青空だったのだけれども、さて航空祭そのほんばんと云いますと、まあこんな感じでして、著と残念だなあ、と思いつつ、しかし航空祭は飛行展示が可能という天候である事は確認された、さあ航空祭の始まりです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】今津駐屯地創設72周年記念行事(4)第3偵察戦闘大隊戦闘中隊観閲行進(2024-09-21)

2025-01-18 20:21:15 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■16MCV
 16MCVこと16式機動戦闘車が遂に登場しました。

 16式機動戦闘車の観閲行進、第3偵察戦闘大隊の戦闘中隊が登場です。105mm砲を備えて、ただ、一部には懐かしい粘着榴弾も採用していると聞くのですが、こうやって威風堂々と観閲行進に参加する様子は力強い。

 戦闘車両としての風格というものを感じさせるものですね。G3XとともにEOS7Dを二台構えつつ。機動戦闘車は元々、戦車定数600両時代に戦車の代替装備では無く偵察装備として開発されたといいますから。

 偵察戦闘大隊へ配備するというのはもともとの運用なのかもしれませんが、見た目は主砲を突き出していて迫力あるものの、車体は74式戦車よりも大柄である割には重量は74式戦車よりもかなり軽い。

 74式戦車の方が良かったのかと問われれば、主たる改造、夜間戦闘能力の強化などを行わないまま、しかも車体の機関部も老朽化を任せるままとなっていたものですから、厳しいことは否めないのですけれど。

 レオパルト1戦車の近代化に提案されているコッカリル105SP砲塔などへの換装というような改修策は必要となるが。もしくは装甲戦闘車の車体に105mm砲を載せたような軽戦車で代替しても良かったのかも。

 偵察戦闘大隊の観閲行進で、寂しいのは大隊隷下に戦闘中隊は1個中隊のみという。大隊隷下の中隊数に制限は無いのだから、昔の戦車大隊のように3個戦闘中隊を置いて大型編成という選択肢もあった。

 普通科連隊へ戦闘団編成時、連隊本部管理中隊情報小隊と偵察任務で連携するなどの拡大改編はあって好いと思う。戦車連隊の情報小隊は87式偵察警戒車を装備しているほど、装備面での自由度はたかい。

 偵察戦闘大隊は騎兵部隊の延長戸考えるならば、重要なのは戦闘における機動力というものの存在です。防衛線を構築して、そこで長々と戦闘を繰り広げれば、結果論として民生被害が凄いことになります。

 ロシアウクライナ戦争を見れば分かるとおり、一カ所の防衛線を固守することは、継続的な地域への砲迫攻撃を受けることとなりますので、人家も工場も文化財もインフラも道路もほぼ更地になってしまう。

 機甲部隊を筆頭とした機械化部隊は、動くことにより敵の攻撃を回避しつつ戦闘に置いて主導権を勝ち取る、近年は無人機の発達により改修などを行わねばその生存性は低くなっている現実はあるけれども。

 普通科部隊軽視というわけではないのですが、日本の場合は機甲部隊すなわち戦車という認識が増えすぎてしまったように思う、ドイツなどでは機甲部隊は装甲部隊と装甲擲弾兵部隊の総称となっているのだ。

 偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車を見ていますと、もう少し、こうした装備を最大限機動力を発揮させ、言い換えれば日本有事の際には短期で終わらせる、もしくは抑止力で戦争を防ぐ基盤が欲しいと思う。

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【G3X撮影速報】富士学校開校70周年富士駐屯地祭(6)10式戦車90式戦車とオスプレイ(2024-07-21)

2025-01-12 20:00:05 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■機甲教導連隊の90式戦車
 観閲行進もいよいよ終盤となってまいりました。

 機甲教導連隊の90式戦車、やはり戦車という存在感は観閲行進には必要とおもう。今の時代、師団定員は4500名と驚くほど縮小している今、師団戦車大隊というものを再編すべきだと改めて感じるのはこの戦車の迫力なのですね。

 11式装軌車回収車、ちょっと驚いたのは戦車とともに78式戦車回収車が全国の師団から廃止されたのかとおもいましたが、第10師団などでは現役であったということです。もっとも、やはり戦車部隊も師団に維持するべきとおもうのだが。

 LAV-25軽装甲車、アメリカ海兵隊の観閲行進参加です。25mm機関砲をそなえた軽装甲の小型装甲車なのですが、車幅が2.5mと小型で、装甲は薄いが実は自衛隊向きと思うのです、道路運送車両法で普通車として運用できるのですからね。

 25mm機関砲は、近年特にロシアウクライナ戦争において陣地攻撃へ猛威を振るっています、動けない陣地はどれだけ土嚢で固めていても機関砲で打ち付けられれば崩れてしまいますし、25mm機関砲は連射するとT-90戦車の正面装甲さえ貫徹する。

 V-22オスプレイ、観閲行進の最終段階に行事を盛り上げるべく陸上自衛隊の最新鋭航空機が飛来しました、導入当時はCH-47輸送ヘリコプターの倍以上という高価な印象がありましたが、CH-47を最新型に切り替えると今度はV-22よりも高くなった。

 CH-47よりも搭載能力は半分程度ですが航続距離と巡航速度は倍というものですので、使い方によっては自衛隊の戦力投射能力を大幅に引き上げることができるかもしれません、護衛艦などの艦上に数機ごとに分散運用するなどして。

 ヘリコプター搭載護衛艦に2機か3機を分散配置して、邦人救出に特殊作戦群や偵察オートバイと併せて運用するならば、もちろんSH-60K哨戒ヘリコプターと連携して運用することになるのでしょうが、僅かな機数でも広範に運用が可能です。

 V-22そのものに、例えばM-134ミニガンを搭載するなど、その性能を最大限引き出すための工夫というものも必要でしょう。せっかく高い税金を投じて調達した高性能航空機ですので、威力を引き出す努力と予算は惜しむべきでは無い。

 10式戦車が観閲行進完了とともに富士教導団長が富士学校長に報告し、教導団旗とともに撤収します。むかしはもっと戦車が多かったのですが、現代というのは戦車冷遇の時代か、ただ、2020年代は戦車復権の時代ともおもうのですけれども。

 20式小銃を手に、訓練展示がいよいよ状況開始となりました。戦車が参加する訓練展示は本州では貴重となりました、九州だと西部方面戦車隊がありますが、あそこの部隊はどこまで駐屯地行事へ参加しているのでしょうかね。

 89式装甲戦闘車、僅か68両で製造終了となっていますが、少子高齢化の時代に若い隊員を守るためには、450両くらい、戦車を1200両から300両まで減らしたのだから900両くらい配備されていて良かったようにも思うのがこの装備品です。

 狙撃部隊が展開し、訓練展示というよりは、装備品紹介という、展開となっていますが富士駐屯地祭は富士総合火力演習のように、装備品の紹介をおこないまして、そののちにシナリオ仕立ての訓練展示状況開始、となるのですね。

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【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(5)カルロベルガミーニ級フリゲイトアルピーノ(2024-08-22)

2025-01-11 20:24:18 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■フリゲイトアルピーノ
 イタリア艦というのはあらためてお洒落だと思った。

 カルロベルガミーニ級フリゲイトのアルピーノ、本型は対潜型と汎用型がありまして、アルピーノは対潜型の四番艦となっています。イタリア海軍、イタリア軍といえばアレな戦史で語られますが、戦艦同士の艦隊戦を何度も繰り返した海軍だ。

 アルピーノの満載排水量は5950t、むらさめ型護衛艦より若干小型で、もがみ型護衛艦よりも若干大型となっていますが、独特の艦橋構造物が持つ合理的な威圧感は排水量以上の威圧感を醸していまして、造船デザインの勝利ともいえます。

 76mm艦砲を外見の通り2門を前後に配置していまして、このほかこの距離からは見えないのですが25mm機関砲2門を備えて、アスター15/30艦対空ミサイルを搭載するシルヴァーA50VLSを16セル、射程60kmのミラス対潜ミサイル4連装発射筒を2基積む。

 ミラス対潜ミサイルとともに射程180kmのオトマート/テセオ巡航ミサイル4連装発射筒も2基搭載していまして、いっぽうでこれが汎用型となりますとミラスを搭載せず、オトマートだけ16発も搭載しますので1隻でも大きな打撃力を備えていて。

 MM/SPY-790多機能レーダー、塔型マストの頂点に地球儀のように置かれている多機能レーダーは2平方mの目標を100kmの距離で探知する能力がありまして、EMPARレーダーの愛称でも知られ、カルロベルガミーニ級の象徴となっています。

 EMPARはNATO標準型フリゲイト用に国際共同開発された歴史が有り、フランス海軍のフォルバン級フリゲイトなどにも搭載、欧州のフリゲイトの最新型は地球儀を冠している、というような外見上の特色を重ねたのも重要な点といえて。

 NH-90対潜ヘリコプター1機を艦載機として搭載し、独立した戦闘能力を有しています。イタリア海軍が思い切ったのは、この汎用型と対潜型とをあわせて10隻という揃った数を整備していて、一定の水上打撃力を構成したところでしょう。

 コンステレーション級フリゲイトの原型、このカルロベルガミーニ級フリゲイトの特筆すべき点はアメリカ海軍が20隻を緊急建造するミサイルフリゲイトの原型となったというもの。高い水上打撃力が評価されたかたちです。

 アメリカ海軍は必要な能力を追加したことで満載排水量は7291tと、護衛艦あさひ型よりも大型になっていますが、LCS沿海域戦闘艦の軽武装高速、という従来の運用が成り立たなくなったことで急遽建造が決定したフリゲイトとなっている。

 オリヴァーハザードペリー級以来のミサイルフリゲイトとなる新型艦ですが、惜しむべくは起工式の時点で設計細部が定まっておらず、造りながら設計するという少々意味不明の方式をアメリカ海軍が採用したことですが、最近のアメリカらしさ。

 イタリアの艦艇は、デラペンヌ級フリゲイトの頃には、無理な重武装という印象がありましたけれども、ヘリコプター巡洋艦ヴィットリオヴェネトなどはまとまった設計で、1隻が有するポテンシャルを最大限発揮できたように見えて。

 アンドレアドリア級ヘリコプター巡洋艦などは満載排水量6500t、はるな型護衛艦と同程度ですが小型哨戒ヘリコプター4機と艦隊防空ミサイルをうまく設計に盛り込むなど、驚くような設計が多く、こういう艦を横須賀で見られるのは、好い時代と思う。

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【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【6】C-2輸送機とラファール戦闘機の並び(2024-07-19)

2024-12-21 20:23:32 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■ラファール戦闘機
 この写真を撮影した七月の暑さはもう雪が舞うこの季節になると昔話のように思えてくるのですけれども。

 ラファール戦闘機が誘導路をすすみます、が、驚いたのはこのラファールが一旦停止してくれたことでしょうか。ラファールも難産の戦闘機でしたが、感心するのはフランスがよくここまで育て上げたという、なにか郷土愛を戦闘機から感じる。

 ラファールの初飛行は1986年、自衛隊の後継機研究が始まったT-4練習機並みに古いのですが、初飛行の時点でエンジンをスネクマ社が開発できず、仕方ないのでアメリカのF/A-18CホーネットとかとおなじF-404エンジンを二つ積んで初飛行した。

 クレマンソー級空母に搭載するという関係で、小型、この小型というのは実際に見なければ気づかないほど大空では堂々としているのが印象なのですけれど、ここからスネクマ社製M-88エンジンを開発するまで難産で、運用開始はなんと2000年だ。

 RBE2/AESAレーダーを搭載している関係で定義としては先進的なのだけれど機首のレドームの大きさからアンテナ素子を十分な数ならべることができず、一応40目標を同時追尾でき8目標に対処できるものの、探知距離には顕界があるともいわれて。

 AESAレーダーですのでアップデートがしやすく改良型のRBE2-AAレーダーは探知距離が50%延伸したと言われるのですが、開発当時はアメリカのAMRAAMに匹敵するMICA空対空ミサイルを搭載できる点も強みでした、ただ、MICAは発展性が続かない。

 MICAは開発当時こそAMRAAMに相当する射程、つまり80kmというかなり長い交戦距離を誇りましたが、AMRAAMのほうがそのあと射程を70kmから100kmまで達して、今は170km先まで届くのですがMICAは改良型の開発が遅れて、性能が陳腐化してしまった。

 ミーティアミサイルが欧州共同ミサイルとして開発され、この射程が110kmあり、ラファールでも運用できるのでラファールが陳腐化したとかいう問題ではないのですが、要するにラファールは生まれた当時の優等生を維持するのに苦労していて。

 F3にF3.1とF4,ラファールの方はしかしそれでも新型と言いますか仕様変更型が次々と開発されていて、能力を第一線級としているのですが、機体が小型空母での運用を念頭としたためにどうしても小型すぎ、発展に大きな天井ができてしまったのだ。

 スカルプEG巡航ミサイルという射程550kmの巡航ミサイルを発射できますし、そしてこれは普段は使わないミサイルですがASMPという、名前だけは自衛隊が使っているASM-1っぽいんですが、射程250kmの核ミサイルを運用することができるもの強みで。

 ラファールは、性能云々よりも地元第一主義的なフランスが、最先端を自分たちでもなしとげられると信じて育て続けているというてんで、なにか、羨望ではないのですけれども、凄い戦闘機なのだなあ、とこう感慨深いものを受けてしまうのですよね。

 F-2より小さい。ただただ、こんなに小さい戦闘機だとは気づかなかった、というのが正直なところです。これは茨城空港から撮影したのですが、最初展望台からラファールはどこか、と探したのです、するとよく見たらF-2戦闘機のかげのぶぶんに隠れ。

 7月19日、百里基地にラファール戦闘機が到着した日です。F-2とおなじくらいの大きさの戦闘機だったのかあ、とまあ一種の感心といいましょうか、驚きとともに未だこの後到着するフランス軍機を撮影するために、展望台へ撮影位置を移動したのでした。

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【G3X撮影速報】入間基地航空祭二〇二四(1)航空祭開幕飾るEC-1電子戦訓練支援機(2024-11-03)

2024-12-15 20:22:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■航空祭開幕
 今回からあの十一月の熱気というべき日本最大の来場者数を誇った入間基地航空祭の様子をおつたえしましょう。

 入間基地航空祭、今年数多ある航空祭のなかで、遠征する、となりますと費用的なものと、何より時間というものが厳しくなりますのでどうしても数が限定されていまいましてここで入間に行こうと思い立ったのはC-1輸送機のの関係から。

 C-1輸送機、1970年以来日本の航空防衛の一端を担い続けてきました輸送機が、いよいよ第一線部隊から退くとともに、今年は岐阜基地の飛行開発実験団が装備するC-1FTB試験機が入間基地航空祭に地上展示機として参加すると聞いたゆえ。

 EC-1電子戦訓練支援機の飛行展示開始、この入間基地航空祭、最初の飛行展示は日本に有いつで世界でも日本でしか運用していないEC-1電子戦訓練支援機が飛行展示をおこなうという目玉の一つですので、この展示をしっかり撮影せねば。

 能登半島地震、もともと入間基地航空祭は2024年1月に予定されていました、例年11月3日の文化の日に行われるのですが2023年は航空観閲式が行われ、自衛隊記念日との関係で例年通り実施できなかったという事情があり延期されていまして。

 C-1輸送機最後の年、これにふさわしい飛行展示にEC-1も予定されていたものの、元日、忘れもしない緊急地震速報がなりまして、実際に能登半島から遠いわたしのところにも揺れが来ましたのはご承知の通り、そして災害派遣が開始され。

 航空祭中止は、入間基地司令の談話とともに発表されまして、入間基地司令は中部方面警戒管制団司令が担っていて、そして能登半島の被災地には隷下部隊である輪島分屯基地があり、災害派遣を全力で支援しているさなかである、とつづき。

 基地司令は、航空祭中止は残念であるけれども、被災地に隷下部隊の仲間達、部下達が死力を尽くして災害派遣を行っている最中に、ここ入間基地でお祭りは出来ないと言うことを、どうか理解してほしい、という内容の航空祭中止のお知らせ。

 EC-1の飛行展示は、ただ大きく遅れたものではありますが年度が替わり同じ2024年内にこうして見上げることが出来た、北陸地方が親近感あるとう方としましては、航空祭が出来る程度のには落ち着いたのだ、となにか感慨深いものを受けたのですが。

 異形の航空機、といわれるのがこのEC-1,有事の際に自衛隊レーダーサイトへの電子妨害攻撃などが加えられる電子戦環境を人工的に再現して高い緊張度の訓練環境を与えるのがこのEC-1の任務で、1機だけ製造された貴重な航空機なのです。

 狭山市役所とEC-1、さてこの撮影位置、考えれば前回の航空祭撮影、驚くなかれ前に入間航空祭に来たのは2011年のことだ、東日本大震災直後だ、あのときもこのあたりで撮影していた場所だなあ、とちょっとだけ懐かしく振り返るのですけれど。

 着陸した航空機が誘導路を進む様子を、こうして目の前に撮影できるというのがおもしろいところで、もちろん離陸した航空機を最前列で撮影したいとは思うのだけれども、一歩引いた撮影場所で、しかし騒がず煩くなく落ち着いて、撮影できて。

 EC-1電子戦訓練支援機、考えてみると飛行している様子や着陸するべく滑走路にアプローチする様子、あとは航空祭で撮影したことはあるのですが、こんなかんじで良い撮影環境で誘導路を進む様子は、初めてみたのかもしれません、幸いでした。  

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【G3X撮影速報】第10師団創設62周年記念行事(1)新しい時代の名古屋の師団祭(2024-10-13)

2024-12-07 20:24:32 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団祭
 師団管内では吹雪が来るころとなりましたので季節が変わるのは本当にはやいものです。

 第10師団創設記念行事、守山駐屯地は名古屋市守山区に司令部を置いて師団司令部は名鉄瀬戸線という都市近郊路線の守山自衛隊前駅と交差点を挟んだ先、近くにはJR中央線の勝川駅もあったりするのですけれども、街の風景が大都会していないのだ。

 第14普通科連隊と第33普通科連隊と第35普通科連隊に第10後方支援連隊、連隊旗がしっかりと並んでいます。こう連隊旗が揃っている様子こそ、師団祭ならではの風景といえるのかもしれないが、去年までここに第10特科連隊旗が並んでいました、廃止前ね。

 報道陣がその様子を撮影する、髪型は仕方ないにしてもせめてネクタイをしてほしいなあ、短パンは無いだろう、と思ったりする。報道陣は行事の必要な構成要素なのだから、正装とまではいかないまでもネクタイくらいはしてほしいなあと思うもの。

 職種色のマフラーとともに。戦車大隊は廃止されて寂しくなってしまったけれども、燈色の機甲科という職種色は偵察戦闘大隊のもの。ただ、師団に占める機甲科の方が減ると、機動戦というものを行えない組織になってしまうのではないかと危惧する。

 G3Xの高倍率ズームをつかうとここまで迫力ある望遠が、といいたいのだけれどもそれはどうじに、超望遠で圧縮効果を狙わないと迫力ある構図にならないわけで、昔は普通科も第49普通科連隊とか多かったわけで、行事の規模縮小が、さびしいよね。

 県旗入場、これが第3師団になると府県旗入場となる、京都府と大阪府が管区内にあるからね。第10師団の管区は、愛知県、岐阜県、三重県、福井県、石川県、富山県、実に6県もを警備管区として受け持っている、もちろん災害派遣も。

 能登半島地震はまさに第10師団の警備管区内において起きたゆえ、金沢駐屯地の第14普通科連隊が即応するとともに第10師団も全力で対応、そして政府の対応とともに伊丹市の中部方面総監部に堀井総監を指揮官とする統合任務部隊を設置したのはご承知の通り。

 警備管区の広さとともに、昔ほどヘリコプターも無く定員充足も問題が生じている、というよりも観測ヘリコプターが廃止され陸上自衛隊全体で航空科が縮小しているため、安易に大型機を導入して輸送能力を強化出来ない、という問題もあったりする。

 普通科連隊は維持されているのだけれども、伝統的な地形防御に頼った運用、つまり相手に迂回されるとどうにもならない運用は限界があり、機械科と、改めて空中機動を重視する必要があるとおもう、それは同時に防災の面でも大きな能力を発揮するから。

 師団長酒井陸将に対し敬礼、そして名古屋の市街地、東京風に謂えば中央線沿線の一等地にあるのだけれど、背景が一般住宅のノンビリした日曜日の風景が広がっている。もうちょっと高層ビル群とか、せめてタワマン群とか広がっていてほしいなあ。

 昔の師団祭は観閲行進の規模の大きく、当然観閲部隊の規模ももう少し大きかった、だから、これが日本の防衛力かあ、と感心してみることが出来たのだけれども、まあ、現実は、働き方改革もあるのか、昨年あたりから規模がこんな感じになってしまった。

 酒井師団長の巡閲、三つ星の中将が師団長だ。日本は旧陸軍の時代から中将が師団長に補職される、そして戦前は勅任官で親補職だったのだけれども、さすがに自衛隊では天皇から勅任されるほどではない、このあたりは旧軍の文化の流れといえどもね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(4)イージス艦あたご(2022-09-07)

2024-12-05 20:19:23 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イージス艦あたご
 艦隊これくしょん艦これゲームにおいて有名となった艦名もおおいのですけれども。

 あがの、せんだい、並びます。意外に思ったのは護衛艦せんだい、基準排水量2000tで満載排水量2800t。護衛艦あがの、基準排水量3900tで満載排水量5500t、かなり排水量は違うのだけれども、並んでみるとそれほど大きさの違いは、と。

 せんだい、あがの、せんだい、は護衛艦あぶくま型で海上自衛隊が最後に建造したDE、小型護衛艦、これでもDEとして基準排水量2000tに達したのは凄いと当時言われた。あがの、もがみ型護衛艦で沿岸護衛や機雷戦などを担当する、沿岸以外も。

 あたご。ながらく舞鶴最大の護衛艦として君臨していたけれども、その前には、しまかぜ、が舞鶴を代表する護衛艦というか、はるな、しまかぜ並びが舞鶴の一つの風物詩というか日常風景だった、いきなり満載排水量10000tの護衛艦が来たわけだ。

 こんごう以降海上自衛隊のミサイル護衛艦は8隻すべてを充足するのに時間を要しましたが、まや型二番艦はぐろ竣工で漸く8隻体制を完結させることとなった、のもつかの間、ミサイル防衛任務に対応すべく次のイージス艦の建造が始まるのもまもなく。

 はるな、ここ舞鶴に停泊していた時代は北朝鮮からの国籍不明船とか確かに騒ぎはあったけれども、核兵器の恫喝とかウクライナ侵攻とか台湾本土への危機といった緊張までは無かったので、あの頃は平和で良かったなあ、と改めて思ったり。

 やはぎ。海上自衛隊最新鋭護衛艦が、あがの、やはぎ、と並んでいる。ステルス性を重視したこの護衛艦もがみ型、一番艦進水式がコロナの真っ最中という2020年でしたが、いまはもう6隻が建造を終えて就役しているのだからすごいなあと。

 FFM,多機能護衛艦として設計されている護衛艦もがみ型、掃海艇の後継もになうというから、掃海艇の後継にしては重武装だなあ、と感心していたのだけれども、それ以上に国際情勢の緊迫化は顕著で、第一線部隊ではこの武装でさえも不十分だという。

 FFG,もがみ型は続いて拡大改良型へ建造が移行する、基準排水量は4800tまで大型化し、満載排水量は確実に6000tを超える、もともとコンパクト護衛艦といわれていたが、艦隊防空能力を付与され、これで中国近海でもなんとか運用できるようになる。

 Mは機雷のマインをしめすとか多機能を示すマルチパーパスとかいわれていたけれども、FFGのGは防空艦を意味する、と機雷掃討任務はどうなるのだろうかと思うが、やはり防空能力が無ければもう安心して運用できない時代なのだろうなあ。

 3900tの時点でコンパクト護衛艦とか、こんな小さいので使えるのか、と外の野次があった、けれども、こういう人たちはもう、たちかぜ型護衛艦を覚えていないのだろうなあ、FFGに至ってはヘリコプター搭載護衛艦はるな型の建造時よりもおおきい。

 はるな型ヘリコプター搭載護衛艦の時代は平和だった、とおもう、二番艦ひえい除籍の三日前に東日本大震災がおきたのだから、この考え方は間違いではあるまい。後継に建造された護衛艦ひゅうが型もいまでは小型すぎると言われている凄い時代だ。

 ひゅうが、入渠中だけれども満載排水量19000tは当時かなりの大きさと言われたいっぽう、今は19000tでは中途半端で小さい、というのだ。そして舞鶴は今や日本海のミサイル防衛任務中心、時代が変わって、周辺情勢は戦争に近づいているのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2024事前訓練.飛実団イーグル航空自衛隊70周年記念塗装(2024-11-07)

2024-12-01 20:24:38 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-15記念塗装
 第一回の日にちが間違っていまして(2022-09-05)ではなく(2024-11-07)でしたので訂正です。

 エシュロン編隊で大編隊予行に参加した機体が進入してきた、これ中編隊で、実際に航空祭では大編隊と中編隊と小編隊を組む予定であるというのを知ったのはだいぶん後の話であったりします、そして本番に分けたいような青空が背景にある。

 G3Xで撮影したので、頑張れば望遠はもう少し伸ばせるのだけれども、EOS-7Dと連結して撮影するという、ちょっとした曲技的手法で撮影しているので、フレームに収まるように敢えてこう、広角で撮影し、はみ出さないようにしてみました。

 F-2初号機が編隊を旋回へ。二台のカメラで撮影するというのは万一の際の保険という意味合いがある、レンズ接点不良とかで一瞬でも撮影できないときには、もう一台がバックアップに回るのだ。もちろんAF値とかTV値の錯誤にもバップアップが。

 70周年特別塗装機も編隊に並ぶ、実は二台のカメラを並べてボアサイト調整を行っているのだけれども、上下の調整が構造上できないので、望遠端を活かすのが難しい、でもこれ、もう少し望遠で撮影したかった、という角度で仕上がりました。

 C-1FTBの機動飛行、編隊飛行とともに今年の航空祭の主役はこのC-1FTB,岐阜基地航空祭の事前訓練はこの後に予行とそして総合予行となりまして、総合予行では無いのだけれども前日訓練となりまして、その後で本番になるという感じの流れ。

 銀ちゃんの愛称でも知られる、というか勝手に地元では親しまれているのかな、と思ったらば、このC-1FTBは入間基地航空祭にも展開してC-1輸送機2号機とともにならんだ際にも銀ちゃんと呼ばれていた。岐阜のほかに埼玉でも呼ばれていたならば。

 C-1輸送機の凄いところは、戦闘機として設計を勘違いしたのではないかというほどに機動性に優れているところ。後継機としてC-2輸送機が開発されているけれども、大きい分数はそこまで不要だろう、と飛行隊定数が減ってしまったのが残念だ。

 C-2輸送機、機体規模は大きくなったけれども、それ以上に世界地図に示す自衛隊の任務範囲も大幅に増大しているので、そう、飛行隊定数を8機とせず、C-1輸送機時代の12機を維持する必要があるように思う。即応機を確保しなければならないから。

 機動性、急降下して滑走路へ入ってゆく様子、本番でこの機動の意味がわかった、滑走路が塞がっている場合でもSTOL性能、短距離着陸出来る能力を発揮すると無事着陸できる、という、そんな展示が行われたのだが、このときは知るよしも無い。

 輸送機の任務は近年増大している、邦人救出任務は今年もレバノンで実施、自衛隊が任務を完了した後でベイルート国際空港周辺は事実上の戦闘地域になっている、昨年はガザ戦争勃発、アフリカ地域での邦人救出のための邦人輸送も行われている。

 C-1輸送機、実のところこの機体は航続距離の関係から邦人救出任務には実績が無い、設計された当時は沖縄返還前だったので、社会党に外国へ侵略用だと批判され航続距離がもの凄く短くなった、が、その分速度を強化して、時間あたりの輸送力を高めたが。

 沖縄返還後は、もともとC-1は8tの装備を輸送できるのだけれども、那覇まで飛べないでは話にならないので機内に燃料タンクを増設して航続距離を延伸した沖縄型、という改造型を開発した、けれどもその結果、搭載能力は6.5tまで減ってしまったのですが空輸の一翼を担いました。

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