北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】春日井駐屯地創設57周年記念行事(6)戦車回収車-第10後方支援連隊で現役(2024-07-07)

2024-12-01 20:00:59 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■再会!78式戦車回収車
 74式戦車が全廃された際に戦車回収車も無くなったのだと思いましたが春日井の火器車両直接支援中隊にて運用されていました。

 78式戦車回収車が未だ現役だったのか、今年の春日井駐屯地祭は、今頃の季節となると、あの夏の暑さが懐かしい、とか言いまわる方がいるようですが、冗談じゃアない、できれば夏も温度計が35度くらいまでにしてほしい、とおもいつつ、熱い中行った。

 41度と気温が凄いことになっていて、41というと空母ミッドウェーの艦番号だが護衛艦はるな艦番号下二桁も41で縁起がいいなあ、と考えるころには熱中症一歩手前だったと考えるべきなのでしょうが、そんななかで78式戦車回収車が残っていたのを観れたのは。

 戦車回収車、てっきり74式戦車とともに廃止されたものと思っていましたが、重装輪回収車の不足を補うためなのか、そもそも重装輪回収車は14.5tの96式装輪装甲車を改修する事が目的の装備ですので、26tの機動戦闘車を回収できるのか、と思わないでもない。

 オランダ軍は戦車を全廃したあと、1000両以上あった戦車を全廃した後でも戦車回収車は維持していたという話を思い出しまして、装甲回収車の有用性というものが一定程度あるのだろうと思いつつ、思えば装輪装甲車が各国で増える中、回収車は新型があまり。

 16式機動戦闘車、しかし、結局回収車として78式を維持しているのだし、現在のロシアウクライナ戦争を見ればカタい車両の重要性、あと何より92式地雷原処理車が障害除去した後の不整地を機動戦闘車は踏破できないのだから、野戦で使うには限界がある。

 74式戦車の車体に16式機動戦闘車の車体を載せれば、もう74式戦車の車体は目いっぱい使っているのでガタがきて思う存分走ることは無理だと分かるのだけれども、例えば共通装軌式車両、89式装甲戦闘車後継の車体に16式の砲塔を載せてみては、とは思う。

 M-10ブッカー、アメリカ陸軍はとうとう、TOWミサイル搭載のハンヴィーでは任務が対応できないとして、ASCOD装甲戦闘車の車体に105mm砲塔を載せたM-10ブッカー装甲機動砲を正式採用した、歩兵旅団戦闘団の標準装備になるという装備の重さは38tだ。

 春日井駐屯地祭は熱かったけれども、78式戦車回収車がまだ第10後方支援連隊に配備されているということが分かっただけでも、これは熱いのを乗り越えてやってきた甲斐があった、というものなのかもしれない、けれども来年は熱くない季節にやってほしい。

 トラックの車列、駐屯地祭は何処の駐屯地も規模縮小が凄いという話を聞きまして、特に北海道では顕著らしい、駐屯地を空けずに市街パレードで終わるところもあれば、特科中隊は2個あるのに中隊旗だけは2振り参加したものの自走榴弾砲は1両のみ、とか。

 モータープールにずらりと並ぶトラック、単なる3-1/2tトラックなのだけれど、観閲行進に参加した車両を考えるとこの並んでいるトラックの数は凄い、改めて、式典に参加している車両というのは全体の本のほんの一部なのだなあ、ということを実感して。

 3-1/2tトラック、サントンハントラック、と読むのだけれども、どうしても私の世代は73式大型トラックという旧称で呼んでしまう、が、これ昔は普通科の機械化が進まない時代は24名を後ろに載せられるこの車両は普通科連隊機械化を支えていた車両だ。

 高機動車に軽装甲機動車が配備され、3-1/2tトラックは純粋な輸送装備となったのだけれども、現在の陸上戦闘を考えれば普通科部隊の装甲化は必須、有事を直視する体制を目指すならば、後方支援連隊の活躍がますます重要に、と思いつつ駐屯地を後にしました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】今津駐屯地創設72周年記念行事(3)第3偵察戦闘大隊の観閲行進(2024-09-21)

2024-11-30 20:11:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第3偵察戦闘大隊
 戦車大隊2個と全般支援の4個中隊編成の特科大隊が駐屯していた今津駐屯地はいまやむかし。

 第3偵察戦闘大隊の観閲行進が始まりました、第3師団祭でもこうした行進が行われ、一方で戦車大隊時代には配備されていた96式装輪装甲車が観閲行進には出てこなかった故、管理替えとなったのかな、と不安になりましたが、ここでは端にいました。

 大隊本部の車両、補給小隊などが加わります。普通科連隊の本部管理中隊ですと、情報小隊が本部に含まれていて斥候なんかを担当するのだけれども、偵察戦闘大隊だと情報省対はいらないよね、と。レーダー情報小隊などは必要なのだけれども。

 82式指揮通信車を先頭に。将来的にはこの車両もパトリアAMV装甲車に切り替えられるのだろうなあ、と思いつつそんななかで物価高騰と資材高騰を受け日本製鋼が防衛装備用新工場建設を断念したという一報が、82式指揮通信車の減勢の中そんなはなし。

 偵察中隊の観閲行進、偵察戦闘大隊という新部隊となったのだけれども偵察中隊の編成は偵察隊の頃と同じ。偵察戦闘車と、あとはハーケイ軽装甲車が軽装甲機動車の口径に配備されると、それなりに偵察隊の陣容は変わってくるのだろうけれどもまだ先だ。

 87式偵察警戒車は25mm機関砲により威力偵察をおこなう装備ですがなにぶん設計が1980年代のものですので正面装甲なども1980年代の発想、すると装甲防御力も2000年代の機関砲弾に耐えるような設計思想では無く、残念ながら過去の装備というもの。

 軽装甲機動車と偵察オートバイとともに。日本の国土では隠密性の高い偵察オートバイは敵に見つからない装備と謂うことで欠かせない装備なのだけれども、カルフェックスやNTCなどアメリカ本土に持って行くと偵察機材を積めず広すぎて苦労するようだ。

 偵察オートバイ、世界を見るともう偵察オートバイというものの任務領域はなくなって、イギリスのSASなんかはオフロードバイクも使っているけれども同時にクワッドバイクを使っている、浸透作戦を考えると使い道は大きいのかなあ、とおもったり。

 偵察中隊の行進、偵察オートバイと軽装甲機動車と偵察警戒車、そして地上レーダ装置が後ろに。偵察は相手の前衛を突破して敵対戦力の能力を推し量る任務なのだけれども、この戦力で威力偵察、前衛を突破するのはなあ、と少々不安にはなるのだけれど。

 偵察戦闘車が導入されると、大分変わるのだろうなあ。ただ前衛を突破するならば第7偵察隊のように90式戦車でも配備するとか、あとは即応機動連隊くらいの戦力がなければ、前衛の対戦車ミサイルなど現代戦の火力ははあまくないのだけれど。

 無人機、これも全般的に導入してゆかなければならないのだろうと思う、このところ災害対策用として多数が導入されているけれど、最近はスマートフォン型のタブレットをボディーアーマーに一体化させる装備があるもので、米軍とかが装備しているもの。

 87式偵察警戒車は、重要な設計の特色として斥候員2名が乗車できる区画がある、結局敵に戦車がいた場合はこれでは無理なのだなあと思いつつ、イギリスのエイジャックス装甲偵察車のような装備が必要かと思ったが、エイジャックスそのものが、なあ。

 エイジャックス装甲偵察車は騒音と振動が凄い、気が狂うほど凄いというイギリス陸軍の評価があって、ASCODという完成した装甲戦闘車を無理に42tまで装甲を強化したもので駄目になったという、けれどもあれくらい前衛突破には装甲は必要なのだろう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】富士学校開校70周年富士駐屯地祭(5)16式機動戦闘車10式戦車90式戦車(2024-07-21)

2024-11-28 20:11:07 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■機甲教導連隊
 本州の第一線部隊から戦車がひとつも無くなり戦車を観る機会も驚くほどに減りました。

 機甲教導連隊の観閲行進が始まりました、連隊旗を掲げての前進、分かりやすく戦車連隊、という言葉を期待したのですが、連隊旗を掲げているのが16式機動戦闘車である通り、戦車部隊と偵察部隊と機動戦闘車の戦闘部隊から成る連隊です。

 16式機動戦闘車、機動戦闘車中隊の観閲行進です。背景には10式戦車が見えるのですが、今や高速道路のサービスエリアなんかで目撃される事も多きなりましたこの16式機動戦闘車は陸上自衛隊の看板装備、派生型も次々と開発されており量産も間もなく。

 24式装輪装甲戦闘車と24式装輪自走迫撃砲、名前はこの時点でそんな感じになるのだろうなあ、という段階ではありましたが、来年度の富士学校祭では普通科教導連隊に配備されている様子が見られるのだろうか、今年試作車は来ないのかあ。

 装甲が薄いので戦車として運用する事は出来ない、と陸上自衛隊はこの装備の特性を強調しています。戦車であれば125mm戦車砲弾を近距離でも弾き返せるのですが、機動戦闘車は最初に当てないと、機関砲程度までしか耐える装甲を有していません。

 MCV,キドセン、愛称は色々とありますが火器管制装置は10式戦車に準じる性能をのもの有する。もっとも、2022年の中部方面戦車射撃競技会では小隊射撃の成績で第3戦車大隊に負けているということですが。まあ、MCV射撃時が凄い豪雨だったのだけれど。

 戦闘中隊の観閲行進です。二文字書くのが面倒だったのかな、と思われるかもしれませんが即応機動連隊を想定した部隊ではなく昨年度まで74式戦車を運用していた第4中隊の要員を以て編成され、偵察戦闘大隊の戦闘中隊を想定した戦術研究や教育を行う。

 偵察戦闘大隊が全国で次々と編成されていますが、即応機動連隊に所属する機動戦闘車隊とは異なる運用だ、という事で偵察戦闘大隊戦闘中隊を想定した部隊という。装備している機動戦闘車は基本同じ、一部車両には冷房がついているようですけれども。

 10式戦車の観閲行進、来年度予算で一両当たり14億円まで取得費用が高騰とはなっていますが、冷静に考えるとM-1A2-SEP-V3エイブラムス戦車やレオパルト2A7戦車の取得費用が軒並み40億円前後となっている事を考えると、もっとそろえるべき。

 軍拡は要らない、という、一部政党の主張があるのですが、せめて戦車や火砲は野田政権時代、民主党政権時代まで戻してはどうかと思う、ミサイル防衛という多額の費用を要する防衛力整備をほとんど防衛予算を据え置きして進めたために現状は厳しい。

 戦車大隊、せっかく10式戦車は90式戦車よりも防御力を高めたうえで日本本土、本州の橋梁や道路を想定して軽量に抑えているのだ、師団戦車大隊というものを再編すべきだし、即応機動連隊は師団にはおかず旅団に集約して旅団を強化すべきだ。

 10式戦車は改良が始まるとのことですが、乗員定数4名の74式戦車を2個中隊から成る戦車大隊の定員は250名、すると乗員3名の10式戦車から成る戦車大隊をもう少し潤沢に編成しておけば、少子化の現代、貴重な隊員を有事の際に砲火から守れる。

 90式戦車、安倍政権時代と民主党政権時代や麻生政権と福田政権時代のミサイル防衛を否定するわけではない、日米の技術で完成させたキネティック弾頭はイランの中距離弾道弾を宇宙空間で撃墜した、しかし、その為に削られた装備は、補填せねばらない。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(4)ハリアーならではの意義(2022-09-05)

2024-11-24 20:24:02 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イタリア流艦載機
 イタリアの空母は独特の運用哲学を持っていた。

 ハリアーの妥当性について。ハリアーは発着に相当な技術が必要で、このあたり、艦載機として運用する場合には艦上訓練のかなりの部分が発着訓練に必要とされる、という話を聞き、やはり自衛隊はF-35Bとしたことは妥当だったのかなあ、とおもうのですが。

 カブールの日本寄港とともにハリアー運用艦にかんして海上自衛隊と航空自衛隊の過多はイタリア海軍とイタリア空軍、F-35Bの一部は空軍も運用、この機会を通じて重要な話を聞くことが出来、その内容は側聞するだけでもなかなか興味深い内容があった。

 F-35Bのほうが性能面では優れているものの、ハリアーは艦上戦闘機運用の橋渡しとして重要な意義があったと好い、それは同時に過去の装備であることを示した訳なのだけれどももうひとつ、使いやすいという側面があったとのこと。

 ハリアー、亜音速機で、AMRAAM空対空ミサイルも搭載できますので、空対空戦闘能力が高く、もちろん対艦ミサイルの運用能力もあるのですが、現実問題としてそれ以上に、一回あたりの運用コストと整備負担がF-35Bよりも低く、結果飛ばしやすいのだという。

 エイブラハムリンカーンとカールビンソンにアメリカ海軍は小型のF-35シミュレータを搭載した、置く台がないので重厚な調度品の上にモニターが置かれていた様子が公開されましたが、F-35は飛ばずともシミュレーターでかなりの訓練が可能な航空機だ、と。

 シミュレーター訓練で対応できる部分が多いのは逆に言えば飛行させる必要がないゆえに飛行コストを抑えられるのですが、訓練そのものが外洋で飛行させることを通じたプレゼンス、航空母艦が有するポテンシャルとも表裏一体だというのも事実で。

 クイーンエリザベスでは、この問題から運用費用、飛行させることに寄る運用費用の大きさを問題視し、ミサイルも搭載可能というモハーベ無人航空機をF-35Bとともに運用し、空母が外洋で航空機を飛ばすことの重要性をこうしたかたちで示した。

 カブールはF-35Bとハリアーを混載しているけれども、モハーベが全通飛行甲板艦用にリーパー無人機を短縮化しただけのものに対して、ハリアーは空戦もできるし、Su-30レベルの戦闘機であっても、有事は兎も角として平時にはうかつに近寄らせない。

 第五世代戦闘機のF-35Bは有事の際に絶対に必要な航空機だ、第一撃はもちろん主翼に目一杯搭載するビーストモードでの搭載力も大きい、が、平時のプレゼンスを示す際には平時から飛ばし続けるとコスト面で空母航空隊が疲弊することもまた現実で。

 ハリアーはこうした点で、有事にも用途はあるのだけれども、それ以上に平時のプレゼンスを発揮する際には、つまり敵対勢力の航空機に艦隊上空を自由に飛び回らせることを阻止するための航空機としては、これもかなり重要な航空機なのも確か、と。

 しかし、これも繰り返すのだけれども、ハリアーにはもう老朽化という現実が突きつけられていて、いかに使いやすい航空機で会っても限界があることもまた確かなのですよね。それもこれも2020年代にもう一度新造するわけにもいかないのだから。

 ただ、ハリアーのような安価なコストで、一定以上の空対空戦闘能力とその他の攻撃能力を持っているもので、平時に使いやすく有事の際にも充分第一線で運用できるようなそんな航空機が、もう少しあっても好いのでは無いかな、と思うのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【5】F-2戦闘機とラファール戦闘機の並び(2024-07-19)

2024-11-21 20:14:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-2とラファール
 原子力空母シャルルドゴールのインド太平洋方面長期航海が間もなく始まるといいますのでまたラファールの優美な姿を観れるのだろうか。

 F-2戦闘機の二機編隊だ、先ほどはF-2か、という問いにラファール!ラファール!ラファール!!、とサンドも応える興奮ぶりといいますか、フランスの戦闘機に場慣れしていない恥ずかしい様子でしたが今回ばかりは、F-2編隊帰ってきた、と冷静に。

 イーグルとか懐かしいファントムを思い出しますとバイパーゼロ、この言い方はあまり普及していないかガーリーエアフォースの愛読者くらいなのかもしれない、けれども日本の見慣れた戦闘機と比べるとF-2戦闘機というのは若干小ぶりな印象があります。

 ラファール戦闘機の着陸、倉庫の時点でわかることでしょうが、わたしにとって百里基地の撮影というのは航空祭ですっと素通りしたのみ、後はインド空軍のSu-30フランカーを撮影するとか航空祭の予行を撮影する程度という、日常的な基地ではない。

 G3Xでまあ、予備準備も最小限と謂いますか門外漢で撮影するとこの位か、と。空幕広報にいくつかのつてを、という選択肢も無かったわけではないのですが、そうして撮影してしまうと、こうした場所では無く然るべき場所でしか写真を発表できないのだ。

 茨城空港の展望デッキから、透明アクリルの隙間からカメラだけつきだして撮影する、という選択肢をもう少し真面目に検討すべきであったか、インド空軍のフランカーはみなみからアプローチしましたが、今回か北側からアプローチしていて撮影が難しく。

 ラファール、この角度だと例外的に障害物の先にラファール戦闘機を撮影できている、という感じでしょうか。おもえば、まあまあ撮影位置で場数を踏んでいるのは岐阜基地と小牧基地くらいなのですよね。もっとも私的な撮影はそれくらいが限界なのだが。

 F-35を比較すると、それでもまあF-35のほうが大きいといえるのかな、こうおもっていたのですが、このアプローチをみていますと、ラファールって、もしかしてF-2くらいの大きさなのかな、と双発のラファールの大きさへのイメージがちょっとかわって。

 F-2戦闘機、若干ピントが甘いと思う、けれどもまあこれEOS-7DMark2と荷台並べて片手間で撮影したのがこのG3Xの写真ですので、これが限界だ、と思うのだけれどもそれでも証拠写真的にはまあまあの構図なのかな、と思う、二台のカメラを同時に動かし。

 百里基地上空で着陸に向け旋回を始める、これ、百里基地の鹿島灘側の、つまり滑走路東側ならば旋回するF-2戦闘機の背中が撮れたのかなあ、と思ったりします。撮影位置というのは正直、基地の周りを何度も徒歩で踏破してはじめて、わかるものと思う。

 G3Xには無理だけれども、もしこれからカメラにAI人工知能が入るようになりますと、こういう状況を過去に撮影者が撮影した写真から、こういう写真が良いのだ、という構図を理解してピントやシャッター速度やズームまでも認識してくれるのか、なあ。

 ラファール戦闘機は着陸してから滑走路をエンドまで減速した後で、なんとわざわざこちらまで戻ってきてくれた、これ、驚きましたね、驚いたのはここに自衛隊関係者がいない、報道関係者も基地広報を通した方々はいない場所だ、ということなのですよ。

 ギャラリーのために目の前にラファールを持ってきてくれたのか、フランス空軍はわかっているなあ、と。日本とフランスは同盟国では無いのだけれども同志国であり国際公序のステイクホルダーといわれます、そういう有効国民への姿勢、さすが、と思った。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(3)はやぶさ型ミサイル艇はやぶさ(2022-09-07)

2024-11-10 20:23:42 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■はやぶさ
 舞鶴軍港めぐり遊覧船は暑かったのですがこの季節になるとあの暑さが非現実的に思えてくるのは、さてさて。

 せんだい、あがの。最新鋭護衛艦が並ぶのですが、こちらは舞鶴基地の北吸岸壁に並んでいるところでして、舞鶴軍港めぐり遊覧船は、もう少しJMUジャパンマリンユナイテッドの造船所、いや造船はやっていないので整備施設か、その目の前を進む。

 せとぎり。乗員定数は220名で、もがみ型護衛艦が90名で運用できることを考えると昭和後期と令和初期ではここまで違うのか、と痛感させられる。計画中の1900t型哨戒艦は30名で運用できるというからさらに驚く。哨戒艦は機関砲しか積まないけど。

 ひうち。多用途支援艦ひうち型1番艦で訓練支援や輸送支援等を担う。乗員は40名、個人的に自衛隊の哨戒艦は本型を原型とすべきでは、とおもうのですが。前甲板を伸ばし76mm艦砲と機銃を搭載したうえで後部甲板からスキャンイーグルを飛ばして。

 はやぶさ。はやぶさ型ミサイル艇1番艇、舞鶴地方隊舞鶴警備隊第2ミサイル艇隊の所属です。僚艦はミサイル艇うみたか。ミサイル艇は対戦車ミサイルを搭載した哨戒ヘリコプターに対して対空装備の脆弱性から一方的に狩られるとされています、が。

 警備隊ではなく沿岸砲兵のような運用をすべきではなかったか、と。そう、沿岸砲兵というと北欧諸国などが編成している防備部隊ですが、世界でもっとも初期にミサイル艇を運用している部隊です、沿岸砲兵ではミサイル艇の対空戦闘能力は問題にならない。

 沿岸砲兵では、沿岸部に配置した地対空ミサイルやカノン砲と地対艦ミサイルと一体運用するため、基本的にミサイル艇は友軍地対空ミサイルの覆域内で運用、敵の哨戒ヘリコプターが接近した場合は逆に地対空ミサイルで一方的に狩る運用を行うのですね。

 1号型ミサイル艇、はやぶさ型ミサイル艇の前型でさらに小型のミサイル艇の時代にはMLS機動後方支援部隊がトラック4両と指揮官車で沿岸部に展開して運用していたといいますが、陸上自衛隊のミサイル部隊と、こんな感じで連携できていれば、と。

 ミサイル艇、自衛隊では後継装備を建造せず警戒監視任務は今後新造する哨戒艦に移管し、消えゆく運命といいますが、この種のミサイル艇を沿岸砲兵装備として陸上自衛隊に移管しては、と考える。何しろ小型なので長期航海は出来ない装備だけれども。

 護衛艦のように長期航海しない、という事は言い換えれば日帰り、あまり長期間海に出ていない運用ということになります。すると、一か月単位で長期航海に駆り出される護衛艦乗員よりも、最近の方は出来るだけ帰宅したい、という方も多いのではないか。

 地対艦ミサイル部隊や高射特科部隊と連携して運用した場合、平時の警戒監視では地対艦ミサイル部隊は抑止力に限界がある、戦闘機のスクランブルのように領海侵犯を試みる相手に示威行動できない、ミサイルを発射して威嚇射撃すると撃沈、開戦、となる。

 沿岸防備に、ミサイル艇と特科部隊に高射特科部隊を併用する事は、その地域に有力な防備部隊が展開している事を誇示する事となりますし、あとは沿岸監視隊や方面無人偵察機隊と共同することで、ミサイル艇が苦手な広範囲の索敵も可能となるのですから。

 師団や旅団は機動運用に徹する事として、逆に方面隊単位で、沿岸特科部隊というようなものを、機動ではなくその地域を要塞のように守り続ける部隊運用、というものを考えると、ミサイル艇というのは区分廃止するにしては惜しい装備に、思えてきます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2024事前訓練,飛実団イーグル航空自衛隊70周年記念塗装(2024-11-07)

2024-11-07 20:03:22 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■岐阜航空祭事前訓練
 素晴らしい青空に恵まれた岐阜基地とともに繰り広げられたのは予行というべきでしょうか事前訓練というべきでしょうか。

 岐阜基地航空祭予行へ、行って参りました。今年は航空自衛隊創設70周年ということで全国津々浦々で様々な特別塗装機が飛行していますが、岐阜基地で特別塗装といえば、これでしょう、とイーグルが試作機塗装をまとってひこうしていました。

 FSXと同じ試作機塗装のF-15戦闘機は、先月から飛行していますが、飛行開始した際にはちょっとした騒ぎとなっていました、それは試作機塗装だったためです、噂のジャパンスーパーインスペクターイーグル、改造型イーグルの試作機なのでは、と。

 北大路機関ではF-15近代化改修の話題、ボーイング社が進める改良計画の話題は幾度も紹介していますので、実際のところこの特別塗装機が飛行開始した頃から、記事を閲覧された際に末尾に表示される人気記事にずいぶん昔の改良計画の話題が上っていて。

 試作機塗装、イーグルⅡとしてボーイング社が開発したストライクイーグルの改良型とは別に航空自衛隊のF-15Jを改修しているもので、この開発は三菱重工案とボーイング案が提示され、総合入札方式の結果はボーイングが選ばれていました、が。

 ボーイング社はマクダネルダグラス社時代のような現場重視技術者重視ではなく、経営と効率重視、逆に言えばマクダネルダグラスがボーイングに吸収合併された背景はこの部分にあったのですが、結果論として、防衛部門を含めコスト管理が不得手に。

 三菱重工案よりも安価に近代化改修を行うという総合入札結果は、しかしコスト見直しと原材料費高騰により、当初見積もりの四倍に価格を修正すると日本へ通知され、当時の岸防衛大臣が激怒、一時計画を凍結すると発表しましたのはご記憶のとおり。

 イーグルは、航空自衛隊が1981年の初号機岐阜基地到着以来、航空自衛隊が40年以上にわたり使い倒し、三菱重工がライセンス生産をすることで好いところも悪いところも熟知しているものなのだから、無理に近代化せず改良型を新造しては、とも思う。

 航空祭特別塗装機が登場したのはまさにこんな時節でもあったわけですから、驚いた方が多かった、と。三菱重工独自の改良型、無難なものであったともいいますが、スタンドオフミサイルや改良型の空対空ミサイルの運用能力が付与されていたはずだった。

 小牧南工場のイーグル関連生産ラインは大昔に無くなっているのですが、工場そのものは残っているのですから、イーグルⅡのライセンス生産、という形で生産しても好いのでは、と思うのですよね、特にイーグルはいろいろな装備が搭載できるのですし。

 F/A-18Eスーパーホーネットが今年から海軍のスタンダードSM-6艦対空ミサイルを空対空型とした射程がAMRAAMよりも遙かに長い370kmというミサイルの運用試験を開始、大きすぎてF-35には搭載できないものですがこれもF-15ならば充分、搭載可能です。

 予行、話を航空祭予行に戻しますと、岐阜基地HPにはその日の航空祭予行が掲載されています、案外素早く偏向されてしまいますので、毎日見ておく必要があるのですけれども、青空の非難かは無理をしてでも撮影に、とおもうほど良い写真が撮影可能だ。

 本番の航空祭では、地上展示機や群衆などなど、航空祭の雰囲気を画角に収めようとしますとどうしても撮影位置が制限されます、予行といいますか事前訓練ではもちろん基地内に立ち入ることは出来ないのですが、基地の周りからは自由な構図で決められます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】春日井駐屯地創設57周年記念行事(5)3.11東日本大震災と春日井(2024-07-07)

2024-11-03 20:23:49 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■3.11東日本大震災
 訓練展示は災害派遣展示です。

 春日井駐屯地上空にUH-1J多用途ヘリコプターが展開します、明野駐屯地の第10飛行隊の所属だ。今回の訓練展示は災害派遣展示、ここからレンジャーが展開するわけでは無く、情報収集任務にあたる。一昔では被災地情報収集はOH-6が担っていた。

 UH-1J,既にOH-6D観測ヘリコプターは全廃されていますがもともと師団飛行隊には10機程度OH-6が配備され、逆にUH-1は方面航空隊の装備であった、このOH-6が1:1でUH-1に置き換えられれば良かったのだけれども、そう甘い話は無くUH-1も減っている。

 OH-6は、方面隊単位であれば映像伝送装置を搭載したUH-1を充てるのですが師団には映像伝送装置は回ってこない、だからOH-6が活躍しUH-1は輸送任務に充てられたのだけれども、UH-1だけとなると、輸送か情報収集を選択することとなります。

 災害派遣展示ということで、まず無人航空機を運用します。これ、普通科連隊や施設大隊単位でスキャンイーグルくらいが配備されるならば、駐屯地から被災地を情報収集できるのですが、なにしろ連隊といっても我が国の連隊は規模に限界があるので。

 オートバイ斥候を施設大隊本部が情報小隊より派遣します、昨年までならばここ春日井には第10偵察隊が駐屯していましたのでお手の物の情報収集なのですが、いまは豊川駐屯地にて第10偵察戦闘大隊へ改編されているため、春日井では自前の情報収集が。

 第35普通科連隊、守山駐屯地から支援に派遣です。どうやら倒壊家屋があったらしい、ということで。腕章に第35普通科連隊のパッチが鮮やかに描かれている、守山駐屯地は春日井駐屯地の春日井市はお隣の名古屋市、自動車で40分ほどの場所にあります。

 アナフィ無人機が情報収集をおこなう。フランスのパロット社製のもの。この規模の無人機は中国製のものが値段でも数でも性能でさえも圧倒しているのですが、バックドアがあることがロシアウクライナ戦争で判明しており、さすがに自衛隊では使えない。

 バックドア、というのは無人機の操縦士の位置座標がメーカーに通知され、一時期はウクライナ軍ドローンオペレータの位置がロシア側で閲覧できる状況に、ウクライナ政府の中国メーカーへの抗議によりこの状況は解除されましたが、防衛上の厳しい現実だ。

 第10施設大隊が掩体掘削装置やダンプなどを駆使して倒壊家屋の除去を開始します、実際には民間資産と謂うことで取り除くには行政上の様々な問題がありますが、災害派遣展示ではそこまで再現されない、災害という有事にも憲法上緊急条項がないゆえ。

 3.11東日本大震災、実はその二日前が日曜日で春日井駐屯地祭が行われていまして、その際の展示がこうした災害派遣展示でした、まさにその数日後にマグニチュード9、当時の隊員さんも印象深く一生忘れられない駐屯地祭であった、と語ってくれたことが。

 衛生隊の救急車が負傷者収容に出動します。自衛隊では漸く装甲救急車のよさんがつきましたが、第一線に回ってくるのはいつなのだろうか。個人的には82式指揮通信車を再生産できれば、車内容積と天井の高さから装甲救急車に最適だ、とおもうのですけれど。

 倒壊家屋に下敷きとなったよう救助者を発見し救出したところで状況終了となりました。一軒の家屋が何も無いところで倒壊してもこれだけの部隊が出動しなければならない、という災害、この二ヶ月後には能登半島豪雨もあり、考えさせられた展示でしたね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】阪神基地サマーフェスタ2024(4)イージス艦まや,2020年と2024年(2024-07-14)

2024-11-03 20:00:22 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イージス艦まや
 護衛艦の塗装について。

 まや、初めて視ましたのは2020年に神戸港へ初入港した際の事でした。あの頃はCOVID-19が凄いことになっていましたので、しかし大阪の方に、伝馬船というか小型船を貸し切って入港を観ようじゃあないか、とお誘いを受け、有難く乗ることに。

 神戸港初入港のイージス艦まや、神戸の摩耶山を借景に撮影、という思い切った構図を撮ったのだけれども、なにしろCOVID-19新型コロナウィルス感染症最盛期、世界中ばたばたやられている時代ですので久々の艦艇撮影に、護衛艦が輝いて見えたものです。

 輝いて見えた、それは晴天であったという背景もあるのでしょうが、実際問題、こんなに錆が目立っていたかなあ、という気もします。艦艇塗装が不十分だ、ということを暗に言いたいのですが、実際目の前にしますと、もう少し何とかならないものだろうか。

 自衛隊は忙しいのだから艦艇の塗装などよりは戦闘力だ、という反論ももしかしたらあるのかもしれませんが、国際法上、軍艦は一国を代表する法的地位を有しています、これは日本だけでなく世界に対して、日本の姿を示している訳なのです。考えてほしい。

 179の艦番号、どうも海上自衛隊はロービジ塗装にしてから艦艇の汚れが目立つようになっていると思う。汚れた軍艦、かつて東郷平八郎海軍元帥が大佐時代、清国の軍艦が汚れている様子を見て、実力を持った海軍ではない、と評したこと思い出す。

 いそしお見学、考えたなあと広報に敬意を表したい、昔これは横須賀基地のサマーフェスタで潜水艦上甲板一般公開が初めて行われた際、実質は鋼板の上をあけただけなのに人気があったのを思い出しました、最もあの頃は待ち時間五分でしたが。

 潜水艦乗艦証明書、みたいな紙片でも記念に配ることができれば、潜水艦に乗ったよ、と夏休みの絵日記でビックイベントとして小学校なんかで話題になることは間違いない。実際問題としてのったことは確かなのだからウソではないし、ねえ。

 第3師団など陸上自衛隊の装備品展示も並ぶ。陸上自衛隊が出るようになっては海洋国家ニッポンはおしまい、といわれる事が、最近身の回りで多いのですが、反撃能力整備により日本防衛の鏑矢となることが決まった、それだけ開発されている装備は凄い。

 川崎重工が開発している巡航ミサイルは、この阪神基地から撃って中国の四川省南部まで届く。ミサイルはステルス設計、四川省には核ミサイル部隊が置かれており、日本本土を狙う核の脅威に対して通常兵器の飽和攻撃により対処する事が可能に。

 専守防衛、しかし日本の場合は、無論反撃能力が不要だ、とは言わないのですが、現行憲法の状況を考えると専守防衛の本土決戦主義を貫いてほしい、本土決戦では九州は沖縄や北海道で地上戦、大阪や東京もミサイルの雨が降りますが、仕方ない。

 憲法九条、もちろん本土決戦主義を国民が分ってこの憲法を愛しているのかについては疑問符があるのですし、なにかハンナアーレントの警鐘のようなものを、これは楽天主義で理想主義という視座から感じないのでもないのですが、しかし民意でもある。

 待機車3号、中に24名分の寝台がある車両です。航空自衛隊の車両ですが、陸上自衛隊も普通科中隊に数両あってもいいような装備ではないかな、と思ったりする装備です。もう少し国は自衛官を大切にしてほしい、寝る場所くらいは、と思うのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【G3X撮影速報】今津駐屯地創設72周年記念行事(2)方面隊情報部隊の観閲行進(2024-09-21)

2024-11-02 20:11:00 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■方面隊情報部隊
 方面隊情報部隊の観閲行進、情報部隊といいますと秘密めいた印象が有りますが実際には敵が隠したい実情を各種手段により暴くというもの。

 中部方面無人偵察機隊の観閲行進、空色の職種カラーは情報科のカラーです。今津駐屯地の駐屯部隊は減る一方であるなかで新編された数少ない部隊なのですが、人員規模は50名規模となっていまして、そして運用する無人機の数も若干数と、昔の部隊だ。

 スキャンイーグル無人偵察機の配備も開始されていますが、これも本来は旅団や師団単位で運用することが求められていますので、方面隊単位の無人偵察機部隊となりますと、師団や旅団にスキャンイーグルの分遣隊を派遣できるような規模があって然るべき。

 中部方面移動監視隊、千里眼という光学監視装置を装備しています。少しでも動いた物体を検知すると高精度カメラによりその詳細を探るというものなのですが、これ、もともとは北朝鮮の特殊部隊などが沿岸部に浸透した際に発見するための装備だという。

 無人機対策に必要な装備だ、日本海を渡ってくる無人機は極めて低い高度を浸透することが可能で、レーダーの死角を飛行する懸念があります、千里眼であればこれを探知するには最適なのだけれども、大きな課題は数の少なさで、方面隊に百基単位で必要だ。

 第3後方支援連隊第2整備大隊偵察戦闘直接支援中隊の観閲行進、だいさんこうほうしえんれんたいだいにせいびだいたいていさつせんとうちょくせつしえんちゅうたい、ひらがなにするとものすごく長い名前の部隊となってしまうのが、ちょっと時代だなあ。

 重装輪回収車と軽装甲機動車と、16式機動戦闘車などの整備支援や必要に応じて損傷した車両の回収を行う部隊でありますので、装甲車両を相応に装備しています、昔は戦車直接支援中隊と呼ばれていた部隊で、96式装輪装甲車も装備していた。

 軽装甲機動車も後継装備としてハーケイ装甲車かイーグルⅣ装甲車が配備されるという。どちらも96式装輪装甲車よりもお高い。ところでラジエーターがむき出しの軽装甲機動車は設計の欠陥とヒョーロン家に叩かれたものだが、候補車はどちらもむき出し。

 第3偵察戦闘大隊本部の観閲行進が始まります、人員規模280名、戦車大隊の250名よりは若干増員されたことにはなるのだけれども、その分は三月の部隊改編で第10戦車大隊が廃止され、人員は豊川駐屯地に行ってしまった、駐屯地の規模を考えるとなあ。

 16式機動戦闘車、いい装備だとは思うのですが戦車と比較することが出来ない装備でもある、これは戦車では無いのだ。戦車を撃破できる105mm砲を備えているのですが車体そのものや砲塔正面の装甲は敵戦車の砲弾に対抗できるようなものではありません。

 偵察戦闘車、16式機動戦闘車の車体はファミリー化が進められることとなっていまして、この第3偵察戦闘大隊は偵察中隊と戦闘中隊があり、16式機動戦闘車は戦闘中隊に配備されているのですが、偵察中隊にはいまの装備の後継に偵察戦闘車が配備されよう。

 82式指揮通信車、平凡だと言われればそれまでですがけっこう成功した装備とおもう、小松製作所が設計し、指揮通信車と87式偵察警戒車に化学防護車というファミリー化が実現しまして、量産数は全部で400両近くを揃えた、全国にも配備できた。

 小型装甲車としてこの車両はもともと四輪駆動型を大量配備する研究が1970年代に為されていた、当時整備が進んでいた高速道路網を活用するためですが、開発中にオイルショックがおきまして普通科部隊の全般的な装甲化が実現せず、2020年代に至ります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする