北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】小牧基地航空祭2024【6】救難飛行展示と邦人救出体験(2024-03-03)

2024-07-25 20:07:29 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■救難教育隊救難展示
 小牧と云えばC-130H輸送機の基地であるのだけれどももう一つの主役が救難教育隊のUH-60J救難ヘリコプターですね。

 小牧基地救難教育隊によるUH-60J救難ヘリコプターによる救難飛行展示が開始されました、UH-60Jの機体後部部分に何か赤みがかって見えるのは、想定要救助者が炊いたスモークによるもの、此処に向かって、UH-60Jが飛来してきた、という構図だ。

 ブラックホーク、UH-60から救難員が降下します。航空祭ならでは、という印象でしたが、足繁く平日の小牧基地に隣接する航空公園に散策していますと、日常的にこうした訓練は実施していまして、平時の訓練あっての本番、航空祭の本番も実任務にも。

 採点はいかほど、ううむまあまあ、いやウチのほうが、機材好いなあ、という声が聞こえてきそうなのは名古屋市消防局消防航空隊の方、一緒に撮影していた名古屋の方が、この構図の方が航空祭らしい、と工夫されていた構図をこっちも真似てみる。

 航空祭らしい構図、という事でもう少し探してみますと、どうですか、P-1哨戒機にF-15戦闘機とF-2戦闘機にU-125救難機とU-125,じゃあなくてこれは、なんだっけか、あのCOVID-19の最中に入った新装備の、そう、U-680A飛行点検機が並ぶ。

 C-130H輸送機による邦人輸送展示、といいますか、邦人輸送体験です。先着順に乗れるという事ですが並んだ頃には一杯になってしまい、邦人救出作戦に乗れなかった場合の視点か、若しくは邦人救出の様子を取材するマスコミの方の視点、なのか。

 邦人救出、邦人輸送、呼称は色々あるのでしょうけれども要するに、紛争地に孤立した国民を助けに向かう実任務を体験できるもので、アフリカや中東地域での企業活動、特に3.11以降、原子力発電に頼れないわが国には資源を確保するための活動が広がり。

 アルジェリアガスプラント邦人企業襲撃事件やアフガニスタンカブール邦人救出任務では、自衛隊の当時の法制度では救出に向かえないとか自衛隊派遣が間に合わないという状況がありましたが、スーダン騒擾事案などには何とか間に合わせることができまして。

 輸送機へ続々と乗り込んで行く状況などは、これ、一応、誘導に関して航空祭の一行事という事にはなっていますが、本番、というものが、今日にも明日にも来るかもしれない状況で、その手順を第1輸送航空隊の隊員さんが演練する一助にはなったのか。

 現行憲法は平和的生存権を含めて、人命、というものをかなり重要視した制度になっているとは読み取れるのですが、しかし、この数年前までは、自衛隊を外に出さないこと、それが同胞の生命を見捨てることとなっても、平和への道と信じられていた訳だ。

 C-130H輸送機の輸送能力というのは、まあ、目いっぱい詰め込んで92名、空挺隊員だと60名、という。5機派遣できれば460名、昔の政府専用機のボーイング747一杯分か。ただ、3000m級滑走路が必要なボーイング747が下りられる飛行場は限られて。

 CH-47J輸送ヘリコプターによる放水展示が実施されました、邦人救出と並行してなのですが、バンビバケット、最大6tもの水を吊るすことができるのですけれども、よく見ると、からっぽ。実際に水を入れると後が大変なのか、ちょっと物足りない展示だ。

 SH-60K哨戒ヘリコプターとU-36訓練支援機の上空を往くCH-47輸送ヘリコプター、救難飛行展示の終了と共にいろいろと地上を走るC-130H輸送機に上空を飛行するCH-47輸送ヘリコプターと、この騒々しさこそが航空祭なのだなあ、と実感しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ロシア軍戦略予備第27自動車化狙撃師団編成完結前の投入とプーチン和平案を83%が拒否のウクライナ世論

2024-07-25 07:00:19 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 今回は写真を選ぶ時間が有りませんでしたので過去の富士総合火力演習の映像とともに厳しいウクライナ情勢の概況を。

 ロシア軍はアウディイフカ近郊での攻撃強化に予備部隊を過早に投入した、ISWアメリカ戦争研究所7月14日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍事評論家マショヴェッツしの発言として、ロシア軍はアウディイフカおよびトレツク方面での戦略予備として中央軍管区隷下に第27自動車化狙撃師団を編成ちゅうであったとのこと。

 第27自動車化狙撃師団はしかし編成完結以前に先ず隷下の第433自動車化狙撃連隊をアウディイフカ近郊の戦闘に投入、また編成完結前の第506自動車化狙撃連隊および第589自動車化狙撃連隊もトレツクへ前進を開始させているということで、戦略予備部隊は本来一定の状況にかたがつくか、戦線が崩壊直前に投入する部隊を既に投入しているもようです。

 戦況全般では、ウクライナ軍はハリコフに侵攻したロシア軍に対し反撃を成功させヴォフチャンスクにおいてロシア軍陣地を奪還、ロシア軍情報筋としてハリコフ州のロシア軍部隊は3万から7万まで縮小していると指摘します。チャシブヤール戦況では、ロシア軍は大規模攻撃を棚上げし、小規模な歩兵攻撃と無人機攻撃に切替えているとのことでした。■

 ウクライナ国民の83%はロシア軍東部四州からの撃退を支持している、ISWアメリカ戦争研究所7月15日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナメディアの世論調査結果を報道、ロシアのプーチン大統領が示した和平案、ウクライナからの東部四州割譲を条件とする停戦案を明確に拒否した構図です、この調査結果は15日に発表されたものという。

 ウクライナのNATOやEUへの参加を拒否するプーチン大統領の和平案についても58%が反対しているとの事。こうしたなかでウクライナ軍はトレツク近郊のニウヨークでの戦いにおいて南部のロシア軍陣地複数を奪還、ロシア軍はクラスノホリフカ近郊で前進している他、アウディイフカとウクライナ軍反撃圏外のトレツク近郊で一定の前進を果たした。

 ウクライナ軍の反撃における主軸は無人機によるロシア本土エネルギーインフラへの攻撃が担っているようで、ロシアリペツク州において変電所と石油貯蔵施設を攻撃したとロシア側知事の発言を発表、またISWは未確認という事ですが、クリミア半島フォレント岬においてロシア軍S-300ミサイル部隊と黒海艦隊電子戦部隊の攻撃に成功した情報がある。

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