バーデンヴュルテンベルク
バーデンヴュルテンベルク東京寄港の様子のつづき。
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バーデンヴュルテンベルク、ドイツ海軍が世界規模のパワープロジェクションを想定してメルケル政権時代に建造したフリゲイトです。ただ、これ、メルケル政権時代、戦車を永遠に新造しないことを決定したメルケル政権時代のフリゲイトだ。
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二年間母港に戻らずともメンテナンスフリーという、ドイツ海軍の置かれた厳しい状況を反映しているフリゲイトとなっていまして、要するに北海とバルト海に微妙な規模でしか海に接していないドイツ海軍の冷遇ぶりをそのまま体現したフリゲイトで。
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二年間も帰れないのか、とおもわれるかもしれませんが乗員だけは寄港地で交代するといい、それで自分の艦に愛着はわくのだろうかと素朴な疑問を感じてしまいまして、ただ、長期任務に備えて日本の護衛艦にないビアガーデンが後部飛行甲板にでていた。
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パワープロジェクションを想定しているものの、まず、派遣できるフリゲイトが一隻二隻という状況ではまともな対水上戦闘に参加できるものではなく、そのために武装が、太平洋ではやって行くのが難しいほどの水準しか、搭載していないのです。
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ハープーンミサイルは一応搭載しています、が、対空装備はRAM個艦防空ミサイルのみとなっていて、CIWSも搭載していない、けれども海賊船やテロリストの海上移動を制圧するために27mm機関砲は4基積んでいて、12.7mm機銃も多数搭載していて。
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MEKOフリゲイトのように装備品をモジュール方式とした上でさまざまな装備を搭載する計画ではあったのですが、重心の関係からこれもハープーン以外は搭載できないと言うことで、この区画めいっぱいにNSMミサイルを搭載することもできない。
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艦砲は127mmですが、おどろくのは対潜装備がまったくないことで、Vアスロックのようなものはもちろんですが、短魚雷発射管さえなく、そもそもソナーがケルベロスソナーという、ダイバー接近警戒用のものしかないので潜水艦をさがせない。
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進水式の際に傾いていたがみなかったこと西結おうと思っていたら、子供に、あのフネかたむいてるよー、と指摘されたという逸話があり、装備を搭載すると傾きは解消されると説明されたものの、実際には傾きが増した、なんてことも。
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ドイツ海軍が受け取りを一時拒否した事実があり、傾いている艦はやはりお断りなのか、と思いきや、受け取り拒否の理由はシステム不具合が解消されていなかったため、という斜め上の出来事が続いていまして、いやはや、メルケル政権時代は。
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リンクスヘリコプターを2機搭載していて、ハープーン方式で運用している。ハープーン方式というのは蜂の巣状に多数の穴がならぶ甲板にヘリコプターから銛状の突起をさしこんで揺れる甲板にヘリコプターを降ろすというもの。
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ベアトラップ方式のような大型機着艦誘導は不可能ではあるのですが、そのぶん2機を搭載できています。ただ、リンクスは現在でこそさまざまなセンサーを搭載していますがもともとは魚雷運搬ヘリコプターの延長線上、性能は限られて。
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ドイツ海軍、このヴァーデンヴウテンブルク級の建造で行動範囲は増えたのですが。いっそ護衛艦ひゅうが型をビスマルク級航空駆逐艦ということでドイツに新造してみては、とおもったりするのです。対空戦闘能力はこちらのほうが高いのですから、ね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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バーデンヴュルテンベルク東京寄港の様子のつづき。
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バーデンヴュルテンベルク、ドイツ海軍が世界規模のパワープロジェクションを想定してメルケル政権時代に建造したフリゲイトです。ただ、これ、メルケル政権時代、戦車を永遠に新造しないことを決定したメルケル政権時代のフリゲイトだ。
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二年間も帰れないのか、とおもわれるかもしれませんが乗員だけは寄港地で交代するといい、それで自分の艦に愛着はわくのだろうかと素朴な疑問を感じてしまいまして、ただ、長期任務に備えて日本の護衛艦にないビアガーデンが後部飛行甲板にでていた。
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ハープーンミサイルは一応搭載しています、が、対空装備はRAM個艦防空ミサイルのみとなっていて、CIWSも搭載していない、けれども海賊船やテロリストの海上移動を制圧するために27mm機関砲は4基積んでいて、12.7mm機銃も多数搭載していて。
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MEKOフリゲイトのように装備品をモジュール方式とした上でさまざまな装備を搭載する計画ではあったのですが、重心の関係からこれもハープーン以外は搭載できないと言うことで、この区画めいっぱいにNSMミサイルを搭載することもできない。
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艦砲は127mmですが、おどろくのは対潜装備がまったくないことで、Vアスロックのようなものはもちろんですが、短魚雷発射管さえなく、そもそもソナーがケルベロスソナーという、ダイバー接近警戒用のものしかないので潜水艦をさがせない。
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進水式の際に傾いていたがみなかったこと西結おうと思っていたら、子供に、あのフネかたむいてるよー、と指摘されたという逸話があり、装備を搭載すると傾きは解消されると説明されたものの、実際には傾きが増した、なんてことも。
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ドイツ海軍が受け取りを一時拒否した事実があり、傾いている艦はやはりお断りなのか、と思いきや、受け取り拒否の理由はシステム不具合が解消されていなかったため、という斜め上の出来事が続いていまして、いやはや、メルケル政権時代は。
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リンクスヘリコプターを2機搭載していて、ハープーン方式で運用している。ハープーン方式というのは蜂の巣状に多数の穴がならぶ甲板にヘリコプターから銛状の突起をさしこんで揺れる甲板にヘリコプターを降ろすというもの。
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ベアトラップ方式のような大型機着艦誘導は不可能ではあるのですが、そのぶん2機を搭載できています。ただ、リンクスは現在でこそさまざまなセンサーを搭載していますがもともとは魚雷運搬ヘリコプターの延長線上、性能は限られて。
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ドイツ海軍、このヴァーデンヴウテンブルク級の建造で行動範囲は増えたのですが。いっそ護衛艦ひゅうが型をビスマルク級航空駆逐艦ということでドイツに新造してみては、とおもったりするのです。対空戦闘能力はこちらのほうが高いのですから、ね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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