北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】藤森神社-紫陽花祭,神功皇后三韓征伐社殿を前に欧州極右の躍進と停滞の流れを考える

2024-07-10 20:24:30 | 写真
■多文化時代のなかで
 紫陽花はちょうど見ごろなのですがこの湿気が凄い事になっている中で噴き出す汗だけがどうにもならない事に苦笑しつつ参拝のあゆみをつづけましょう。

 藤森神社、紫陽花祭の際に参拝へと詣でたのですが、ちょうど学区の祭事ということで和やかな雰囲気と子供たちの活気とで、もう少し人がいないと思っていたものですから、意外に思いつつ、しかし大事にされているなあ、とちょっと心和みました。

 神功皇后の三韓征伐、その際に創建されたという神社なのですが、この祭事の頃、対馬の和多都美神社で、韓国人観光客出入り禁止、という話題がありまして、なんでも観光客迷惑行為が続いたための措置だという。出禁は厳しく見えるが、放置すると。

 日本の歴史を見てゆきますと思い出されるのが、我慢の限界を超えるまで我慢を続けて、やめろ、という主張や、主張を続けることで生まれる対立を避けようとする融和路線により、結局事態が看過できないところまで悪化させたことが何度もありまして。

 多様性とか寛容、というのは、対立を避けるということを物事を解決するために努力を傾注するという過程を省いてしまって、見ない事にして解決するよりも自然収斂する事を期待する事なかれ主義をそのまま、寛容、の定義に当てはまると言い換えただけにも。

 解決するための努力は、成功しなければ深刻な対立となりますが、解決しようとしないところに、異なる常識の土台が、相手は留意しているつもりでも踏み込み過ぎてしまい、若しくは一過性の事だろうと継続することで、決定的な破綻が生まれることが。

 NHK報道などをみていまして、この藤森神社の話題をまとめていた際に国際報道似て話題になっていましたのは、フランスにおける極右台頭、というもので議会選挙において優勢を誇りマクロン大統領の呼びかけで左派連合が結成されたことでした。

 極右の台頭、フランス議会選挙での最初の流れを報道で見まして、すると今紹介する話題の次はン本の神社仏閣と併せて極右の話題を考えなければならないなあ、と思いつつ静かに七夕のフランス議会決選投票を見ますと極右の失速が凄いことになった。

 極右の失速、記事の話題を考えて掲載の時期を待っている間に対等が失速になってしまって、まるでアクロバット飛行、掲載する順番は決まっているものですから、勇み足で文章だけ作成していたらとんだドン・キホーテぶりをさらすところだった。

 フランスの極右、しかしどうしても、極右というと認識する人物像と国民戦線、最近は国民連合というのですけれども国際連合と字面が日本語の場合は似ているので困惑して国民戦線と読んでしまう、この実物像が日本から見ると、あれでもなのか、と。

 移民規制や国籍取得を日本やスイス並みに強化する、国民戦線時代に国民戦線の創設者マリールペン氏が表明していたものでした、あとは自主防衛、フランスは核兵器国ですから全く不可能とは言い切れない、EU離脱、イギリスがやったやつ。治安強化、など。

 日本並みに強化する、という主張を国民戦線が行っているところを観ましたら、つまり、そういうことなのか、と。無理に多文化共栄を始めますと摩擦を生んでしまう、無理のないように、と収斂したのが日本、同じことを言えば極右扱いがフランスなのか。

 少子高齢化と呼ばれる時代に、今後ますます外国人材や移民の議論が広まってゆき、此処で無理な多文化共生を行った場合には今後日本で極右思想が、と危惧しかけたところに多数の小学生の社会見学の行列が続き、早計なのかなと少しだけ安堵した次第です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】藤森神社-紫陽花祭,神功皇后三韓征伐戦勝記念し造営の社殿は子供たちの活気に包まれる

2024-07-10 20:00:53 | 写真
■藤森神社-紫陽花祭
 梅雨時の晴れ間と云いますか曇天の中をちょっとだけ空き時間と併せて京阪電車に乗りまして藤森神社へ。

 紫陽花祭があるということで、ちょっとお邪魔しました。近所の方はうどん無料券が配布されているという事で、興味があったのですが、うどん云々は別として学区の小学校から紫陽花見学に社会見学が延々続いていて、活気が心地よい季節になったものだ。

 藤森神社、伏見区深草鳥居崎町の、というよりも京阪本線の藤森駅がありますので、だいたいこのあたりかなあ、という事は分かってもらえるような一角で、神社仏閣は意外遠いのですが、多くが鳥羽伏見の戦いで戦災に遭った為、新しい社殿が多い一角で。

 鳥羽伏見の戦いの主戦場からは、何しろその名の通りの鳥羽街道駅も近いのですが、本殿は中御門天皇より下賜された御所の賢所が使われているという、つまりこの一角が鳥羽伏見の戦いの戦災を免れたところであるわけで、長いながい参道は心休まる。

 蒙古塚、しかし心休まるとは表現したものの、これは子供の頃の強烈な印象というのが何十年も人生観に影響するものなのだという一つの例でしょうが、境内に蒙古塚というのがあって、此処の事だと思うけれども、此処と、そして東山の将軍塚は苦手なのだ。

 白山神社なんかも、京都の中京にある白山神社はそうでもないのにほかの白山神社、加賀の白山神社も含めて近づきますと若干頭痛がしたりしまして、この地域は苦手意識があります。蛇の神話への苦手意識なのか、これは大昔、泉鏡花を読んで漸く理解して。

 蛇の信仰というのは要するに山間部の水害の歴史と重なる部分がありますから、夜道に山沿いの道を通って空気の気温の境界がうっと来て、これ、知らない人は心霊現象と勘違いするのだろうけれども、水害の多い地形は温度層の違いがあるのだろうなあ、と。

 三韓征伐、泉鏡花は海神別荘を読んでようやく白山の歴史へ片鱗をつかんだのですがこれは閑話休題、そもそもこの藤森神社というのは神功皇后の三韓征伐戦勝を記念して造営したものといいまして、その創建は神功皇后摂政3年こと西暦203年に遡るという。

 伏見稲荷大社が近い藤森神社ですが、歴史的には三韓征伐が先である通り、伏見稲荷大社は後に来た社殿であり、実際氏子衆は伏見稲荷大社の周りにも居住し神幸祭では武者行列が神輿と共に伏見稲荷大社付近を練り歩き、神輿は伏見稲荷大社の境内に入る。

 武装して伏見稲荷大社に入れるのはウチくらいやで、どや?とは友人の一人の言うところ。申し訳ないが陸自迷彩に89式小銃のエアガンと鉄帽に戦闘防弾チョッキの冷却パッド入りレプリカでは参加できないという事なので、丁重に辞退した訳なのですが。

 蒙古塚、というのは怖いなあ、という印象を昔もった、実際鉄製の武者人形まで置かれていて、初めて行ったのは夕刻だったような気もするが忘れてしまったなあ、ここ、あまり、というよりも苦手、という認識ができてしまったのは前述のとおりですが。

 神功皇后の三韓征伐に由来があって、日露戦争戦勝の記念碑やいろいろなものが鎮座しているものですから、ちょっと、多感な時期に行ってしまったのがそういう印象を受けたのかもしれない。ただ、令和時代の多様化の時代でも大切にされている社殿です。

 多様化が行き過ぎますと、いまでは靖国神社が不逞中国人によりスプレー落書きされた事件がありましたが、こういう歴史を湛えた神社でさえも標的にされてしまうのかなあ、と危惧するのは考え過ぎなのか、考えない事こそ平和ボケということなのか、と。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-チャシブヤール攻撃にトレツク攻撃軸設定とクリミア半島ロシア軍無人機集積場攻撃

2024-07-10 07:00:45 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 歩兵はあらゆる地形と天候を克服するといいますが現状のロシア軍損耗を見ますと機械化と空中機動で代用する方策が必要におもえてなりません。

 ロシア軍はチャシブヤール攻撃にトレツクからの新しい攻撃軸を定めている、7月2日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍ホルティツイア地区報道官ヴォロシン中佐の発言として、これまでの攻撃軸とは異なるチャシブヤールを南方から攻撃するべくトレツクから新しい攻撃軸を設定しているとのこと。

 トレツクからの攻撃は現段階では歩兵の小集団を中心に、一部が機械化部隊による小規模な攻撃を行っているとしている一方、これまでチャシブヤール攻撃は北方から加えられており、南部に新しい突出部を形成することができれば、北部からの主攻を補完できる可能性があるとISWは分析、しかし攻撃部隊の練度の低さも指摘しています。

 ISWによれば、トレツク周辺で攻撃している部隊はロシア傀儡国家のドネツク人民共和国軍と郷土防衛隊であり、もともと練度は低く重装備をほとんど持たない部隊という。一方、ロシア軍はスミ州とチェルニヒウ州において破壊工作員を浸透させ攪乱工作と偵察を行っているとウクライナ参謀本部が発表、兵力分散強要か意図については不明だ。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 空軍の反撃だ。

 ウクライナ空軍はクリミア半島のロシア軍無人機集積場を攻撃したと発表しました。ISWアメリカ戦争研究所が7月2日に報告したところによれば、ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将の発言として、1日にウクライナ軍はクリミア半島のセヴァストポリ近郊にロシア軍が設営していた無人機倉庫を巡航ミサイルで攻撃したという。

 セヴァストポリ近郊のフロツケに所在する集積場がこれにあたり、ロシア軍99375部隊がイラン製シャヘド無人機とそのライセンス生産型を備蓄したとし、またウクライナ空軍は攻撃の戦果写真を公表しています。一方、ウクライナ空軍は地対空ミサイル不足に苦しめられており、戦闘機部隊防衛などの任務にミサイル不足が響いているとのこと。

 ウクライナ空軍基地へのロシア軍攻撃は、フォーブスジャパンの7月3日付報道に詳しく、前線から150km離れたミルゴロド空軍基地やポルタバ空軍基地へロシア軍無人機が侵入、この情報に基づきイスカンデル短距離弾道弾が撃ち込まれ、駐機していたMi-24攻撃ヘリコプター複数に損傷が生じ、地対空ミサイルの増強が喫緊に課題になっています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする