北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.11.02-2024.11.03)

2024-11-01 20:23:03 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 本日は自衛隊記念日、そして季節外れとしては勢力が大きな台風の動向が気になるところですが今週の行事予定です。

 入間基地航空祭2024、今週末開催自衛隊関連行事では最も注目の行事です。今年の入間基地は最大の催事は、C-1輸送機ラストフライト。長らく日本の防衛を支えてきましたC-1輸送機は、遂に年度末、その任務を完了します。既に美保の第3輸送航空隊はC-2輸送機へ機種転換を完了、岐阜基地飛行開発実験団さえ銀色のC-1FTBが残るのみ。

 入間基地航空祭、展示飛行の予定は0930時からEC-1電子戦訓練支援機、続いて0950時より入間ヘリコプター空輸隊のCH-47J輸送ヘリコプター飛行展示、1015時からは飛行点検隊のU-680A飛行点検機、1045時からは航空総隊司令部飛行隊のT-4練習機、そして1110時からはC-2輸送機、C-1輸送機、U-4多用途機の大編隊が飛行するプログラムだ。

 ブルーインパルス飛行展示は1300時から1410時まで。しかし航空祭の大団円を飾るのはブルーインパルスではなく今年はC-1輸送機が担う、C-1輸送機31号機、最後に製造されたC-1輸送機によるラストフライトが、1410時より行われます。なお、このC-1輸送機のラストフライトを盛り上げるべく本日、岐阜基地よりC-1FTBが入間へと出発しました。

 台風が心配だ。入間基地航空祭ですが、入間基地HPに台風関連情報が掲載、ある程度の雨量ならば実施するとのことですが一定以上の雨量の場合には飛行展示の予定を変更するとのことでした。入間基地航空祭は昨年度、自衛隊記念日行事により予定を年度末に偏向した結果、能登半島地震災害派遣の関係で中止に。台風動向が心配されます。

 徳島航空基地開隊66周年記念行事、11月2日、明日土曜日に執り行われます。陸上自衛隊の徳島駐屯地とは違い北徳島分屯地に近い徳島航空基地は海上自衛隊の徳島教育航空群が展開、徳島空港二輪s熱している海沿いの航空基地でTC-90練習機、海上自衛隊では徳島にしか配備されていない機種が置かれています、0900時から1100時までの予定です。

 TC-90練習機の配備されている徳島、基地記念行事ポスターには小月航空基地に配備されているT-5練習機の飛行の様子やP-1哨戒機が地上展示されている様子などが紹介されています、内容も航空機飛行展示、航空機地上展示という。なぜかPOMERAは航空基地承天寺という不思議な変換をした。旧吉野川浄化センターに特設駐車場が用意されます。

 日本原駐屯地創設59周年記念行事、11月3日に開催されます。日本原といえば戦車部隊の駐屯地、でしたが残念ながら74式戦車を装備した第13戦車中隊は昨年度末改編により廃止改編となり、基幹要員は出雲駐屯地へ移駐し第13偵察戦闘大隊へ。現在日本原駐屯地は中部方面特科連隊第3大隊と第13高射特科中隊の駐屯地となっています。

 FH-70榴弾砲を装備する特科大隊は旧第13特科隊が年度末改編により旅団から方面隊へ管理替えとなった部隊、また日本原演習場は西日本で唯一の戦車射撃場、滋賀県の饗場野は中日本とした場合でですが、機動戦闘車が射撃訓練をおこなえるのはここだけとなっていますので、出雲駐屯地からも16式機動戦闘車が訓練展示に参加するもよう。

 掃海艦あわじ淡路島一般公開、11月3日に。淡路島が一般公開するのでは無く、まあみるのは自由なんですが、掃海艦あわじ一般公開が淡路島で行われます。場所は淡路島の津名港耐震岸壁、一般公開は甲板だけですが兵庫県内在住の52歳までの方と保護者、けっこうな年齢幅、そして県内の教職員の方へは特別公開として艦内も見学できます。

 水中処分母船5号串木野港一般公開、こちらも11月3日、0900時から1200時までと1300時から1600時までの予定で行われます。いちき串木野市の串木野新港、鹿児島県の港です。水中処分母船というのは機雷掃討にあたる水中処分員の母船となっていまして、遠くから見ると掃海艇に似ているのですが、なかと装備はいろいろ違う。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・11月3日:入間基地航空祭2024
・11月3日:掃海艦あわじ淡路島一般公開
・11月2日:徳島航空基地開隊66周年記念行事
・11月3日:日本原駐屯地創設59周年記念行事
・11月3日:水中処分母船5号串木野港一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関


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北朝鮮ICBM大陸間弾道弾発射,10月31日日本時間0711時頃-ロフテッド軌道高高度7000kmまで上昇

2024-11-01 07:00:24 | 国際・政治
■北朝鮮ICBM
 ロシアウクライナ戦争が極東に飛び火する懸念です。

 10月31日日本時間0711時頃、北朝鮮の平壌近郊からミサイルと思われる飛翔体が発射、この飛翔体は86分間飛翔したのち、北海道奥尻島沖200kmの我が国EEZ排他的経済水域外に落下したとのこと。長時間の飛翔は高高度に上昇していた為であり防衛省によれば今回、高度7000kmまで上昇、これまで記録された北朝鮮からのミサイルとしては最も高い。

 ICBM級のミサイルであったと考えられる、高高度に飛翔する軌道はロフテッド軌道と呼ばれ、防衛省は従来のミサイルよりも大型の大陸間弾道弾であった可能性があるとして分析を進めています。北朝鮮はこれまで、ICBM級とされる弾道ミサイル実験を過去16回実施してきました。この落下の様子は奥尻島に設置されたNHKカメラにうつりこみました。

 北朝鮮の核開発とミサイル実験、この問題は現在のロシアウクライナ戦争との間で密接に関係しています。それは北朝鮮はロシアへ大量の砲弾を供給すると共に弾道ミサイルも供給しており、更に兵員派遣を本格的に開始、これはロシアに見返りを求めることで、北朝鮮がアメリカ東海岸を射程内に収める核戦力開発を急いでいる点と並行している為です。

 大陸間弾道弾の発射と共に北朝鮮ではプンゲリ核実験場での核実験準備と思われる動きが衛星写真などの解析により判明しており、核兵器による威嚇の強化は、人民軍部隊のウクライナ派兵による韓国との南北軍事境界線における戦力空白を埋めるとともに、実用可能な核戦力の整備を急ぐための周辺国への牽制、示威行動である事が考えられます。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は北朝鮮軍兵士のウクライナ派遣問題について韓国のユンソンニョル大統領との間で電話会談を行ったとのこと。現在、前線に近いロシア国内の訓練場に3000名規模の部隊が派遣され、こんご1万2000名まで拡大する可能性があり、韓国国家情報院によれば人民軍のキムヨンボク副参謀長も前線を視察しているされる。

 韓国政府は北朝鮮が大量の兵員派遣の見返りにロシアから戦術核兵器技術など、今後の朝鮮半島情勢に重大な影響を及ぼす技術の提供を受ける可能性を非常に危惧していて、今後、韓国とウクライナ政府は代表団を派遣しあうなど、情報共有を進めてゆく事としています。北朝鮮軍兵士派遣は韓国が超えてはならない一線としてロシアを強くけん制していました。

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