これ以上土を取ると木が倒れてしまい石室が崩れてしまう。と言ってはみたものの崩壊に等しい。
向うに見える古墳も半分は削られているだ。しかも巨石が用いられているようで抜いてはみたものの手に負えなかったのかもしれない。じっくりとみてみたい所だがどうもできぬ。
基準となる人が古墳前を行く。大きさが判るはずだ。大きな楣石が眉毛のように見えるが、それを支えているのは袖石ではない。恐らくは抜かれたのであろう。手前の羨道部分も消えている。当然に原形をとどめてはいない。
さて、円墳の径は20m以上といったところであろうか。高さ5~6mか。
恐らく神社の方が判りやすいようにやったものと思われる。古墳周囲を石で囲っている。恐らくは石で葺かれていたのであろう。写真左にある立て札に覆石と書いてある。開口部がこちらにあるので後円部は手前である。
知り合いになったから草刈にでも行ってやろうかな。
荒神森古墳の括れ部から後円部を見る。神社の建物がある。
古墳周囲の状況である。知らない人ならただの森である。これでは誰にも判らない、絶対に。言われても判るまい。
古墳は相当削られている。土取りである。壁土にもってこいということでする事成す事お構いなしである。
土を取ると当然石室がむき出しになるから手ごろの大きさの石を外しにかかるのである。そして石が抜かれてしまう。
門柱につかわれたり、石垣の一部、庭石、塀の一部に用いられる。奈良県飛鳥石舞台のように超巨大な岩は持っていかれまいからな。しかし、羨道部分の石は総てもっていかれたろう。小規模だろうが大規模だろうが古墳は全てが同じ運命である。
御所山古墳などは括れの部分を削られてブルーシートがかけられたままだ。
おやっ、向うにもなにかあるぞ。
古墳が見える。しかも石室の石だろう。崩壊して露出している。間近に行って見たいがそうはいかぬ。人の家の庭の中にあるのだ。よくいえば人家の裏山になっている。何時の日か機会をみて見学させてもらいたいな。