石室の内部がよくお判りいただけるものと思う。 前面に鉄格子のガードがあるので中には入れない。
付け加えて如何せん狭い。仰向けにならなければならないようだし、ガードが微妙な位置にあって無理はできない。
数基の古墳に石室の開口部を見ることが出来る。
棚を正面から見ている。竈馬が沢山写真に写っているな。
古い木造家屋で、トイレを便所と呼びキッチンを炊事場と呼び、その横に炊飯するための竈があった。そんな湿気が多く暗くて狭いところに住んでいたのが竈馬(カマドウマ)である。その様な所に住んでいたことと、姿形が馬に似ていたからカマドウマ、便所コオロギ、オカマ(あの「マカオのおかま」ではない)コオロギなどと呼ばれるようになったわけだ。我々の世代では馴染のある昆虫である。ゴキブリは絶対に馴染めないがな。現在は住環境がすっかり変ってしまっているから住宅内では見かけることが少なくなってきた。だからたまに見かけるとゴキブリの類のようにみられてしまって可哀相な立場になってしまったと言うのが現状である。だからというのではなかろうが人の来ない古墳に疎開してしまったのかもしれない。じめじめして暗い石室の中は最高の棲み処だろう。しかーし、古墳が無いところに住んでいるカマドウマは「どぎゃんすっとや」
冬場の石室の中の温度は外気よりも少し高いだろうから冬休みはないのだろうな。教えてください。カマドウマさん。
築上町を南に向うと英彦山に分け入る。途中、蔵内邸を見ることが出来る。
築上町が購入したのだが修復中の為かまだ見学が出来ない。伯母の友人の家だったから行ってみたいと生前我輩に言っていたことを思い出している。
隣の神社だ。古い椿があったので感心しながら見ていた。
小さな墳丘が見えると思う。左側の法面が後円部にあたる。
その後円部に登った。別段これといったものはないのだが、そこに古墳があるから登りたくなる。人の墓を踏んでますよと言った人がいたが、登るためにあるのだと思うのだがな。石室などは進入する為に開口しているのだと思わないといけない。
心の中で千何百年も前に葬られた人に「ごめんね」と断っているのだ。読者諸氏よ、そこで疑りの目で見てはいけない。素直に「やはりな」と感心しなければいけない。
狭く小さい石室だがご丁寧にベンガラを塗っている。床まで赤くなっているのだが全部塗ったのだろうか。
ペンキなどを塗ると余ったから塗ってしまえなどと・・・一緒くたにするなよと言いたいでしょうね。
何度も言うようだが、ここにも、そこにも、あんなところにも。こじんまりとはしているがこの古墳のようにしっかりとした石室を設けている。この様に石室が確認できるものは3基位だろう。