田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

まだら梅雨 とでも云うのか 晴れれば爽やかな風がとおる

2012年07月11日 | 日記

7月11日(木) 曇り  夜明けと共に青空がひろがる 夕方から曇り夜に雨

朝飯を摂っていると不器用に部屋の前を飛ぶキアゲハ、鉢植えの花に止まるかと思うと花壇のムシトリナデシコに移った。ムシトリナデシコは花壇に植えたわけではなく、いただいた草花の土についていたものだ。そもそも、この花が蔓延るようでは花壇とは云えない。我が家では蝶や虫が来る植物はどれも一級品の植物で価値あるものとされる。

チョウチョ チョウチョウ ナノハニトマレ ・ ・ ・ の唄ではないが、花から舞うように移ることができないキアゲハ、近くにある花には渡り歩くと表現したくなる。確かに横からの姿を見ると腹が太い、これでは身軽に天空を舞うのは無理のようだ。それでも小さな花ひとつずつに口吻を差し込んで密を吸っている。このムシトリナデシコにはいろいろな蝶が来るので、余程甘い蜜があるのかと一つだけ千切って吸ってみたが味はない。ツツジや菜の花の方がよほど甘みを感じる。蝶は細い口吻で密を吸い上げるにはこの花のように甘みがない方がべたついて詰まることが無いのだろうか。

 

昼前に農地管理の参考資料を届けてくれると人を待つが、昼になって電話が入り今から行くという。久しぶりにあう町内の友人、“は~るかぶり”と大きな車を降りてきた。彼が山裾集落に来た頃は、我が家の庭も木々植えたばかりだったと思う?庭に木や花が増えたのには驚いたようだ。また、畑か草むらか解らない中へ踏み入れ、ジャガイモが沢山植えてあるのに驚いていた。肥料もやらない草も抜かない、虫が食べるキャベツやナスは作らない。“こうれも農地だな”と言い聞かせるように呟くのが聞こえた。 

井戸端の近くに咲くフランネル草、この花は一日花ではないが、花びらが上にそり揚がっているのを見たことがない。蕾の時は上を向いているのだが ・ ・ ・ 蛇口の下に置いたバケツの中でカミキリ虫が溺れかけていた。束子を入れてすくい上げてやると、一時ぐったりしていたが歩き出した。“ムツボシカミキリ”水の中の方が色が鮮やかに見えた。俺が助けのだからもう少しポーズを作って呉れてもと思うが、束子の端まで来たらパッと飛んだ。

野の花も本来の可憐な姿を知らずに、都会の花や屋で珍重されるもの困りものだ。秋になると花が終わったあと、茶色く変色した花柄がワレモコウ、アレがワレモコウの姿だと信じている人が多い。しかし、実際には薄紅色の可愛い花、ウツボ草のような花ではないが花の少なくなる夏に野道でふっと目にすると嬉しくなる。しかし、大概は梅雨の後から花を見せるのだが、人手の入るところでは全村上げての草刈りが行われるので花を見ることは少ない。上から見ると線香花火のような夏の風物詩的な花だ。この花のもう一つの見せ時は、5月の若葉が開いたころにある。葉脈が葉の先端まで来ているので、根から吸い上げた水を葉の縁を水玉で縁取る。この水玉が太陽の光を受けて虹色に輝く様は、田舎に住む者だから味わえる一コマだ。

 

 

夕方に降り出した雨 雨の後は草刈となる

野の花たちを避けながらの草刈りは草臥れる

大切にしたい花がある所 “オレガヤル”と名乗り出てしまう

急斜面などそろそろ 足腰に限界を感じる

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