先日の23日にユアスタで、「クリスマス・チャリティー」が開催され、J2岡山からも「せんとくん」一柳選手が、「元仙台選手」として参加しています。J1仙台は被災地クラブでありながら、今シーズン4位で終わっており、立派にシーズンを終えました。仙台といえば震災後、ユニフォーム姿で復興支援活動をされていた事を今でも鮮明に覚えていますね。
当ブログでも震災復興の特集記事を出しましたが、夏以降の活動や、義援金報告などの記事作りでいくら探しても名前が見当たらないクラブもありましたが、詳しくは「東日本大震災」カテゴリをじっくりご覧下さい。
今回の記事では、いい機会なので、J1仙台について、当ブログの「Jクラブの付加価値」で当てはめようと思っていましたが、公式HPなどを見ているといろいろといい事例が湧き出てきたので、先にこちらを紹介したいと思います。まずは「ベガルタ仙台・市民後援会」です。何とこちらの後援会には支部会(県北支部、泉区支部、気仙沼支部)があります。後援会の概要を見てみました。抜粋して紹介します。
<設立>
'99年J2参入時に、サッカーサポーターのサポーター的役割、クラブとパートナーシップを取りながら、市民一人ひとりが支えるチームを目指して結成。
入会金は会員バッチ代として100円のみ、年会費は無し。市民後援会が主催して行うイベントは、市民後援会運営委員のカンパやイベントごとのスポンサーからの寄付によって運営。会報を年2回をめどに発行。
<組織>
組織図がありますが、あのさとう宗幸氏を会長に、いい構成になっています。
<支部>
「後援会支部(コメット)をつくりませんか」というページがあります。Q&Aを紹介します。
・コメットは何人で作る? → 後援会の会員5名以上。
・コメットを作ると何がある? →
仲間と一緒に顔の見える応援活動のつながりができる。後援会のイベント情報等をいち早くコメット代表者に提供。
コメットが希望する場合は、後援会から「コメット・フラッグ」が交付。コメットの認定証を交付。
支部の情報を会報やホームページで紹介。
・新しくコメットを作りたいときは? → 下記項目を応募用紙を記入し、後援会事務局に提出。
コメット名、代表者の住所・氏名、電話番号・メールアドレス(ある場合)、どんな仲間のグループか、活動予定・目標等、全員の会員番号・氏名。
・人数が足りない場合
支部をつくりたいけど、人数が足りなくて困っている場合は会報やホームページで呼びかけができるようにします。
・既にあるコメットに入るためには? → 該当コメットと連絡先は、会報やホームページにて連絡。
<地域支部> 地域支部結成要件
結成の単位は1自治体(行政区含む)以上の範囲。1自治体には1支部。
地域支部会員は原則として結成自治体に居住する者。結成時は少なくとも10名以上の会員からなること。
ある選手のファンの集まりや、職場の集まりなど。地域支部は、同じ自治体に住む人で結成可。
現在は太白区支部、県北支部、泉区支部など。
<その他のQ&A>
・なぜ「県民」でなく「市民」? →
「市民」というのは、一般の人という意味。仙台市民だけの限定ではなく、誰でも入会可。
・オフィシャルファンクラブとの違い
ファンクラブは、チームが運営している団体。市民後援会は、一般の市民が運営して、ベガルタを支えていくための活動を行う団体。
・サポーターをまとめる団体? →
ベガルタ仙台をみんなで支えていくことを目的として、さまざまな企画を行うための団体。サポーターをまとめる団体は、ベガルタ仙台には無し。
仙台さんの事例を見ると、支部(コメット)と地域支部の違いがもう一つわかりにくいですが、地域の後援会活動で頑張っておられるのはよくわかりました。当ブログでは、よく「地域のファンクラブを作ろう」「職場のファンクラブを作ろう」と口にし、応援団・浅口がその具体的事例になっていましたが、こちらの事例を見ると、ヒトとカネを集める役割があると思っていましたが、「ヒト」の部分が強い組織だなぁと思いました。
こちらの後援会は「支えていこう」と考えている人がこれだけ居ることを、具体的な形にしていこうと考えて作られていったそうです。会員数の目標は、ユアスタが満員になる人数、20,000名で、現在は10,968名だそうです。
12月6日には後援会主催で、サポーターズカンファレンスが開催されたそうです。全く活発な「市民」後援会です。後援会を作ろうという機運が生まれて視察まで行っても、横から意見を言われる存在を作りたくないのか、未だに作りたがらないクラブもありますが、こちらは本当にファン・サポーター目線で運営されているいい組織です。付加価値の高いいい事例はまだまだあります。しばらく仙台ネタが続きそうです。
ベガルタ仙台・市民後援会公式HP:http://www.d1.dion.ne.jp/~vegalta/
後援会関連⑦(大分2):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111203
〃 ⑥(川崎・麻生区):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090823
〃 ⑤(湘南):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090608
〃 ④(鳥栖):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090608
〃 ③(甲府):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090126
〃 ②(大分):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090117
〃 ①( 柏 ):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081211