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サポーターについて37

2013-07-17 00:05:58 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 ネットをいろいろと観ていたら「北嶋秀朗 サポーターと真剣に向き合う男」というタイトル興味深いインタビュー記事がありました。読んでいくと、試合後サポーターに挨拶しに来た選手はこういう心境なんだとか、深い内容でした。移籍先のJ2熊本の話ばかりかと思ったら、中心は某黄色いチームでした。以下、抜粋して紹介。
   
A:サポーターという存在を意識し始めたのはいつ頃か?
北:プロになった時から意識していたが、レイソルサポーターというのは特殊で、'06年にJ2へ降格するまでは選手との距離をものすごく遠く感じていた。お互いが主張し合うような関係だったので、最初は「サポーターとの関係って凄く難しいんだな」と認識していた。ブーイングや野次も多くて、「俺たちと一緒に戦っている感じじゃないんだな」という印象で、「仲間」という感じには思えなかった。
A:その関係性がいつ頃から密になっていったのか?
北:柏に復帰した'06年。その年はサポーターも選手も会社も、柏に関わるすべての人たちが、お互いを理解し合って、色々なことを変えていこうと1回向き合った時期だった。そこにちょうど岡山(一成)がいて、「レッツゴー柏(日立台劇場)」をやるようになってから、サポーターも僕らを凄く応援してくれるようになったという感覚が芽生えた。そこから自分も「サポーターと一緒に戦っていくってどういうことなんだろう?」と一層考えるようになった。あれはレイソルの中では歴史的なことで、あの時期から「一緒に戦うってこんなにエネルギーになるんだ」ということを感じるようになった。清水時代も、「サポーターのために」「サポーターと一緒に」というのはこういうことで、サポーターの力で本当にチームが強くなるんだなということを理解した3年間で大きかった。
A:サポーターのおかげで勝てたと感じたゲームはあったか?
北:特に柏でJ1優勝した2011シーズンは、日立台のおかげで勝てたゲームが何試合もあった。途中からスタジアムにスイッチが入っていくのがわかる。僕たち選手にもスイッチが入っているから、それにサポーターも乗っかってきてくれて、エンジンの回転がどんどん上がっていくような感覚。どんどん足が前に進むし、呼吸も乱れなくなるような。僕らはよく「(勝手に力が出ちゃう)日立台ドーピング」って呼んでいました。
 ただ、サポーターも「俺たちは12番目の選手だ」と言うのに、負けた時には「お客さん」になって僕らを非難したり、野次を飛ばしたりする。それで僕はサポーターに対して「勝っても負けても、みんなで勝ったし、みんなで負けたと思っている。だから、負けた時の責任はあなたたちにもあるんじゃないですか?」って言った事がある。
 あり得ない発言なんですが、柏サポと僕たち選手は、そういうことを言い合える関係だという自信もあった。グラウンド上では喧嘩しても、グラウンドを離れたら問題ないという、選手と一緒のような関係がだんだん出来上がってきていました。それくらいサポーターに対して僕は真剣だし、一緒に戦って欲しいと今でも常に思っている。
A:その発言があってから、サポーターの変化を感じたか?
北:試合後にサポーターのところへ挨拶に行く時が、一番僕たちの空気感が出る。その時にお互いちゃんと大人の対応ができるようになっていった。「今日はお前らにブーイングしてやるからな」という雰囲気の時には、それを受け止めることもできたし、「今日は我慢するからお前ら頑張ってくれよ」という雰囲気の時には、「次はサポーターを勝たせてやりたいな」と思える関係になっていったんじゃないか。
A:柏のサポーターにどういうものを与えることができたと感じていますか?
:「仲間」とか「一緒」とこと。僕は彼らと常に一緒だったと思うし、「俺たちは本当にお前らを必要としているんだぜ」というのもわかってくれと思っていた。自分なりに常に責任を持って発言したり、プレーをしてきたつもりで、柏のサポーターはそれを理解してくれていたと思います。
A:サポーターとは何ですか?
北:サポーターとは仲間、戦友、チームメイトと一緒で12番目の選手。「コイツを俺より凄くさせて、俺もコイツより凄くありたい」というようなポジティブに競い合う関係を、サポーターとも築いていきたい。
 常に応援していこうという想いをずっと持っていて欲しいし、目線を常に僕たちと一緒の位置に置いていて欲しい。選手とサポーターというのは、どちらかが上でも下でも絶対にダメだと思う。だから、ブーイングする時は本当に僕たちに何かを気付かせるようなブーイングをして欲しいし、僕も考えるから一緒に戦うってことを常に考えていて欲しいと思う。
            
 他、SNS(ブログ、ツイッター)や、「温かさを感じる」というJ2熊本の話も出ていました。勝ち試合の後にゴル裏でサポーターと踊る「カオンロッソ」はキタジ選手の発案だそうです。それまで、ただ挨拶して帰る形に違和感を覚え、柏時代を思い出して、南選手とともに始めたとか。他に黄色いユニレプを来て、熊本の試合会場に現れた柏サポを受け入れた「ロアッソ熊本ちっちゃくねえなあ」と感動した話も出ていました。
 キタジのサポーター愛がよく出ているインタビュー記事でした。文量の関係で、J2熊本関係の内容は省略しています。下記の該当ページにあるので、ご覧下さい。ここまで語ってもらえるサポーターも幸せですね。もし、言動の細かい所まで、契約等で規制するところであったらと思う中で、柏や熊本には選手とサポーターの「幸せな関係」がある事を思い知らされました。あと、さすがキタジという情報を知りました。南選手とチャリティーTシャツ運動を始めたとか。その話はまたいずれ詳しく。
フットボールチャンネル該当ページ:http://www.footballchannel.jp/2013/07/10/post6257/
北嶋秀朗公式ブログ:http://labola.jp/kitajima

北嶋秀朗公式ツイッタ―:https://twitter.com/Kitaji9
サポーターサイト該当ページ:http://www.hitachidai.net/etc/kitaji.htm

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