TV留守録観戦レポです。この週末にあった東アジア杯日韓戦です。
まずは27日。なでしこジャパンですが、試合に勝てば優勝という試合でした。GKはまたしても海堀。宮間主将、岩渕真奈ちゃん先発。意外性と言われている田中明日菜も先発。前半13分にチ・ソヨンにCKを決められる。同じINACの海堀が飛びましたが、右上という絶妙の位置に決まってしまう。0-1で追う展開となる。監督の監督は1月に就任したばかりで、まだ探っている状況とか。
ボランチに入った田中明日菜がもう一つフィットしていないようで、狙われていました。
0-1で迎えた後半。中1日と中2日の違いで、日本は疲れているかと思いましたが、プレーを観るとそうでもなかったです。うれしそうに先発に望んだ岩渕ですが、大野と交代。セカンドボールはことごとく韓国が支配して、いつもと逆の光景です。普段INACでプレーしているチ・ソヨンに手を焼いていた状態でした。うーむ、イメージ的には前に観たハードな練習後の試合。なでしこ、全然攻められているじゃないかと思えても、実はスタミナを養うためにその直前にハードな練習をこなして、疲れが残った状態で臨んだ試合。そういう試合がありましたね。佐々木監督はそういう試合をよくやっていました。それが今回の韓国戦に生かされるのかと。そして、完全に崩されてチ・ソヨンに決められる。0-2。
懸命に守った韓国に懸命に攻めた日本。大儀見が決めて1-2。優勝まではあと2点。宮間主将が広く縦横無尽に走っていました。中1日とは思えないもの。結果は1-2の敗戦。過去日本の14勝2敗で、5年ぶりの敗戦となります。確かに実力勝負もあったでしょうが、韓国のマッチメイクにしてやられた感もあります。
これで、北朝鮮が優勝。日本は2位ですが、勝ち点差は3位4位と1点差で終わりました。日本の3連覇は達成できませんでした。残念。宮間主将はインタビューで泣いていましたね。
「攻守にアクションする」というベースはそのままに、今回は「縦に速いサッカー」を機を見て織り交ぜることを目指していたそうです。負けましたが、「きちんとステップアップしていると感じられるくらい、チャレンジと必要な失敗を繰り返していくこと」というコメントがあったそうです。優勝を目標に掲げながらも、「トライ&エラー」を繰り返さなければ、成長できず、改善点も見つからない。今は、2年後に迫った2015年女子W杯カナダ大会で再び優勝するための、大切なステップアップの時期と締めくくっています。W杯予選であるアジアカップまであと10カ月。頑張って欲しいですね。
そして28日の東アジア杯男子、ザックジャパンです。先発は第一戦と全く同じ布陣。日本は中2日、韓国は中3日。先発は柿谷とエキセントリック工藤も出ています。韓国サポのコールが激しく聞こえます。さあ、勝って東アジア杯優勝といきましょう。一方の相手の韓国、DFには某黄色いチームのキム・チャンスがいます。新監督は元黄色のホン・ミョンボ。
ザック監督は対監督では負けていないようです。2-2の引き分け以上で日本の優勝になるので、得点が欲しい韓国は前がかりに攻めています。韓国は今大会2試合ともスコアレスドローです。
完全どアウエーの韓国戦で、シュート5本と抑えられた感じですが、ザック監督は韓国に対しては無敗と相性は抜群。対する韓国はあの元黄色いホン・ミョンボ監督。この大会が初采配です。この日はまさに柿谷デーでした。1-1でドローかと思われた、後半ロスタイムに柿谷が優勝を決める決勝ゴールを決めました。2勝1分の勝ち点7に伸ばした日本は東アジア杯初制覇。今大会3得点の柿谷は得点王に輝き、大会MVPは山口が選ばれました。
エキセントリック工藤も頑張っていましたが、目立たず。やはり天才柿谷には負けたか。ダイスケに至っては、今一つだったDF陣の一人としてしんどい状況。次は8月14日に行われるウルグアイとの親善試合ですが、今回のメンバーからどんな顔ぶれが再選出されるか。
面白かったのが、この試合が終わるまで、当該チームの対戦成績まで日本と中国が並んでおり、イエローカードで日本が6枚、中国が7枚で1-1なら日本が優勝という状況でしたが、結果的に勝ち越し点が決まり、きちんと勝利を挙げて優勝を掴みました。
報道の中で目を留めたのが「ハーフタイムに監督はもっとパスをつなげと言っていたけれど、試合の流れから自分たちでああいう戦い方を選びました」という栗原のコメント。選手の選択を監督が尊重せず、慌てて交代策を採っていたら、逆の結果になっていたかもしれません。柿谷はデビュー戦から出場2試合連続ゴールで、日本代表では'95年の名波以来、18年ぶり史上5人目の快挙となりました。
日本、東アジア杯優勝おめでとう!ザックジャパンといえば、9月6日(金)に大阪で代表戦がありますね。都合がつけば行きたいな。大阪出張ないかなと。