リスペクトコラムです。
先日の秋春制のJリーグ理事会決議の記事で、とりあえず一つ区切りはついた、これから次の段階に入ったなと思っていたのですが、ネットを観ていたら、「一部報道について」という事で、雑誌報道に対してのJリーグの公式表明が出ていて、おいおいと思ってしまいました。今回はいつもの逆ですね。これまでは観測気球的なメディア報道が流れ、どちらかと言えばリーグにとって未来へ行き過ぎた内容に対して、現実に引っ張り返すようなイメージでしたが、今回はズバッと突かれた内容に対して、正当な打消しコメントなのかもしれませんが、言い訳のようにも聞こえてしまいました。まずはそのJリーグの公式表明。
【一部報道について】
「シーズン移行に関する12月21日(木)付け週刊新潮の記事中の『票操作』に関する内容は、全くの事実無根であるため以下の通りご説明いたします。Jリーグの認識する12月14日(木)実行委員会の議事進行は概ね以下のとおりであり、実行委員会前になされていた一部の投票結果を踏まえてJリーグ事務局にて選択肢の文言変更を主導した事実はございません。なお、投票は選択肢を選ぶ他に自由記載欄を設けており、各クラブの意見が適確に表現できるようにもしていました。
当日、実行委員会に陪席していた野宮拓法務委員長からも、以下のとおり、実行委員会における議事進行は適切なものであったとのコメントを頂戴しております。また、実行委員会の中で、選択肢の変更について全出席者確認のもと変更を行ったことは、実行委員会終了直後のメディアブリーフィングでも説明しています。Jリーグは、シーズン移行に伴う残された課題についても、引き続き、実行委員会及び理事会にて丁寧かつ適切に審議してまいります。
<当日の議事進行>
・まず前回の実行委員会にて提示された各選択肢の内容がわかりにくいとのクラブからの声を受けて、各選択肢の内容についてあらためて事務局から説明が行われた
・これに対し一部のクラブから「当初Jリーグが設定した選択肢の表現内容では、クラブの明確な意見を表明できない」との発言があった
・かかる発言を受け、議場の確認を経ながら、選択肢をより意見表明しやすい文言に変更した
・従前の選択肢が新しい選択肢のうちどれに該当するかについても明確に示された
・議事進行の円滑化のため選択肢は会議前からクラブに示され、事前回答も可能であったが、当日の議論や選択肢の文言変更を受けて、事前に投票したクラブの回答変更も可能とした上で、最終投票を実施した
・最終投票後、各クラブの最終回答内容は全て議場に開示された
<野宮拓法務委員長(弁護士)コメント>
「シーズン移行はJリーグとして極めて大きな意思決定であるため、法務委員長として実行委員会にもオブザーバー参加して議論の経過を見守ってきましたが、記事において指摘されている選択肢の文言変更は、一部のクラブの提案を受けて、議場の確認を経て新たな選択肢の内容を確定した上で、各クラブによる投票に付したものです。選択肢の文言変更に至る経緯、新選択肢の内容の確定、その後の投票行為のいずれの過程においても適切な議事運営がなされており、リーグによる議事運営に一切の瑕疵はないものと認識しております。」
「全くの事実無根」という言葉も、今まで何度も聞いた言葉ですね。確か、ホームタウン緩和騒動の時も聞いたかな。文言変更で主導はしていないとありますが、選択肢の変更について全出席者確認のもと変更を行ったともあるので、やはり何かしらの行動はあったのではないでしょうか。単なる投票して終わるところを、どういう形でも変更したというのは事実のようですね。上の公式表明を読む限り。では、週刊新潮の記事はどうだったのかリスペクトしてみましょう。かなり久しぶりに同誌を今日購入しましたね。
【質問変更で”賛成多数” Jリーグ秋春制で票操作】
「驚くべきことに、今回の決定は、これらの課題(同誌の指摘)を棚上げし、”結論ありき”で導かれたものだった。」
「(14日に開かれた実行委での選択肢の文言の変更とされる事は)具体的には、予備投票時に『移行を実施する』だったのが、本投票で『移行実施を決め、課題を継続検討していく』に。つまり、シンプルに賛成か反対かを問うものではなくなったのだ。」
「これにより相当数の票が反対から賛成に流れた、と先の関係者(Jリーグ関係者)は言う。」
同誌の記事によると、会議前の予備投票で賛成票が余り多くなかったために、本投票で反対票が流れやすいように賛成票の選択肢の文言を変更した経緯があるとあります。あらかじめ票を決めて出席しているため、設問が変わって困ったという各実行委員もいたともありました。
ここまで読むと(読者の皆さんもぜひ今発売されている週刊新潮12/28号を確認ください)、票操作?という記事タイトルと、最後の文言「もしや、疑惑のゴール?」に惑わされるかもしれませんが、新潟の中野社長の「文言の変更はその場で議論した結果で、票操作とまでは考えていません」というコメントも紹介されており、新潟さんはクラブ公式表明で「59クラブの意見と議論の結果を尊重して、この決議を受け止めます。」とコメントされており、一応決議結果は認めておられます。今後課題検討が継続されますが、Jリーグの決議後の流れを見ると、穏やかにこのまま事が進みそうかなとは、個人的に思います。
今回の公式表明について、Jリーグに関してのいわゆる観測気球的な事象も含めて、個人的には慣れてしまっているので、ああそうですかとそれ以上に掘り下げてもしょうがないと思っています。秋春制は第2段階に入ったと思っています。実施が決まったのでやってみると。2ステージ制も同様の展開でしたが、3年で終わりました。なので、始まって3年くらいでどういう展開になるかを気にしていきたいと思っています。
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