ラジオとかテレビでドイツ語やフランス語のいつも初歩を学んでいることから来る学習の不十分さについて、今日は述べたい。
たとえば、ドイツで車に乗るようになれば、ガソリンスタンド (Tankstelle,タンクシュテッレ) でガソリンを給油しなければならないが、そのときに必要な言い方 Volltanken, bitte (フォルタンケン、ビッテ)などはもう30年以上にわたって初歩のドイツ語講座を聞いているが、そういう言い方を学んだことがない。
ところで、「満タンにしてください」をフランス語ではどういうのだろうと思ってフランス語の辞書で plein(プラン)のところを引いてみたら、faire le plein (フェール ル プラン)とあった。満タンにしてくださいなら、Faites le plein, s'il vous plait .(フェット ル プラン、シルブプレ)というらしい。
もっともその言葉だけならなんてこともないので、すぐに現地に住めばすぐに覚えてしまう。だから、なんてこともないというのが講座の先生方のお考えであろう。それはそれで間違っている訳ではない。
昨夜、テレビを見ていたら、英語で「乾杯しましょう」とは Let's have a toast ! というと知った。これなどもしドイツ語ならLass uns anstossen ! (ラス ウンス アンシュートセン)とでもいうのだろうか。
anstossen とはグラスをかちんと合わせることを意味すると思うが、この言葉を数年前まで知らなかった。ちなみに、乾杯に当たる、掛け声は普通は Prost ! (プロースト)または Prosit !(プロージット)である(注)。
もっともこの anstossen はラジオのドイツ語講座で知ったのであるが、それにしても30年以上も講座を聞いていて、数年前にようやく知った次第である。
英語の Let's have a toast ! を知って、さてドイツ語でどう言うのだったかなと思い、zustossenだったかなと辞書を引いてみたが、そこには該当した意味はなく、しばらくしてanstossenだったと思いついて辞書で確認をしたというお粗末である。
それにしてもいまフランス語で乾杯をどういうのだったかと思い出そうとしてもa votre sante(ア ヴォートル サンテ)しか思い出さないから、なんてことだろう。他にも言い方はあったはずなのに。
(2024.3.9付記) この冒頭の車の給油に関してのフランス語であるが、ヴェルサイユ宮殿に近いガソリン・スタンドで給油したことがある。そのときにplein ?と聞かれてoui,ouiと答えた。そのときにはじめてpleinという語を聞いた気がする。