物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

日曜日に原稿を詳しく見た

2021-05-31 13:16:25 | 本と雑誌
I さんが書いた3次と4次方程式の解法を述べたレポートを私が大幅に書き加えたいるのだが、それのプリント・アウトを昨日の午前中に見直した。

例によって、入力したはずのところがどうしたものか数行の数式部分が欠落しているところを見つけた。

これは私が入力したはずなのだが、パソコン不調でときどき思わぬ欠落がときどき起こるのである。

カーソルが数行上のところに飛んだりする。そして入力したところがいつの間にかその上にまた新たな入力をしたりして、入力したはずの部分がなかったりするのだ。

そういうことの起こった箇所らしい。それで何回もプリント・アウトした原稿を見直してミスがないようにする以外に方法がない。

4次方程式のラグランジュの解法

2021-05-29 11:15:32 | 数学
「4次方程式のラグランジュの解法」という数学エッセイをほぼ書き上げた。

いくつかの細かな修正はこれからもするであろうが、大筋では出来上がったと思う。

これは元々「なぜ5次方程式には解の公式がないのか」という I さんと私の共著となったエッセイの補足として書かれた。

実は I さんのエッセイを読んであまり理由がわからない式が急に出てくるのでそこのところを分かるように書き換えてほしいと注文をつけたことから始まった。

そして、そのために高木貞治『代数学講義』の4次方程式のラグランジュの解法のところを自分で読んでメモをつくり、これにしたがってエッセイを書き換えてほしいと2度手紙に書いたのだが、それは自分の理解を越えるとかなんとかあまりよくわからない理由で拒否された。

しかたなく、その部分を私が補足のために書くはめになり、その個所を投稿者の I さんが納得してくださったので、最終的の共著のレポートにするという提案がされてその言葉に甘えたという次第である。

そして補足の「4次方程式のラグランジュの解法」も書かなければならなかった。それがほぼ完成した。

(2024.4.9付記) 「4次方程式のラグランジュの解法」もその前の「ガロア理論以前」というエッセイは両方とも「数学・物理通信」11巻4号に掲載されている。

インターネットで検索してもらえれば、すぐに名古屋大学の谷村省吾先生のサイトに行きつくであろう。そこに(最新のものを除いて)すべての「数学・物理通信」のバックナンバーがある。

いつもご尽力をいただき、谷村先生ありがとうございます。


池澤夏樹さん

2021-05-28 11:54:54 | 本と雑誌
作家で詩人の池澤夏樹さんは、やはり作家で詩人の福永武彦さんの息子さんであることを意識していなかった。

いま朝日新聞の連載している小説「また逢う日まで」の作者が池澤夏樹さんだということは知っている。

今日だったか、昨日だったかに主人公の秋吉利雄中佐が再婚することになって、そこで秋吉さんの子どもさんとその一人の武彦さんの実の弟の文彦さんとか出てくる。

そこでの自己紹介で福永武彦さんが出てくる。それが池澤夏樹さんのお父さんだとは今朝知ったところである。

そしてそれ以上に意外だったことは、この池澤夏樹さんが大学時代には物理学を専攻されていることであった。

それも私の友人のEさんの同窓生で、Eさんよりは1,2年下の学生だったらしい。

道理で伯父の秋吉中佐は理学博士の海軍軍人であるが、海軍の水路部というところに所属している理系でクリスチアンである。

その説明に小説に天文学だとか球面三角法だとか色々出てきて、作者の池澤さんはどれくらいわかっているのだろうと思ったりしたのだが、学生の時には物理学の専攻だったと知って納得がいったものだ。

もっとも池澤さんは作家としてとても成功を収めた人らしく妻が調べてくれたスマホの情報によると多くの文学賞を総なめしているし、朝日賞まで受賞している文学者でもあるらしい。

しかし、詩人としての池澤さんは岩波書店の雑誌「図書」の連載で、認識していたが、それだけではないことを知ってびっくりした。


越智道雄さんが亡くなった

2021-05-28 11:29:50 | 本と雑誌
越智道雄さんは私の出身の I 市の出身のアメリカ文学者である。

若いころに数度会っている。彼の自己紹介はおもしろいもので、下から読んでも「おちみちお」上から読んでも「おちみちお」であった(注)。

日本ペンクラブの理事もされていたというから、なかなかの文化人である。

彼とは大学が同窓であるが、私は理学部だったし、彼は文学部であったと思うから、直接の接触はない。高校も私はN高校の出身だし、彼はM高校の出身だったからここでも直接の接触はない。

ひょっとしたら、妹の旦那と高校の時に同級であった可能性もあるが、しかし、妹の旦那のほうが彼よりも一年か二年上かもしれない。

(注)ひょっとしたら、前にもこのことをこのブログで書いたかもしれない。たぶん書いたであろう。それがいつだったかは私にはわからないが。

ZimmerとRaumとのちがい

2021-05-27 19:09:34 | 本と雑誌
ドイツ語で部屋を示す、ZimmerとRaumという語はどう違うのか。
 
いつだったかそのことを聞いた。Zimmerは個人的に使う部屋であり、Raumは多くの人が共通に使う部屋だと聞いた。
 
ホテルなどで朝食を食べる部屋はFr"uhst"ucksraumというが、確かに朝食場は多くの人が共通に使う部屋である。
 
私の経験でもKopieraumというのをドイツの大学に行ったときにすぐ教えられた。コピー室、これも確かに多くの人が共通に使う部屋である。
 
そういう違いはドイツ人というかドイツ語を母語にしている人には当然だろうが、悲しいかな我々はドイツ語を母語にしているわけではないので、教えられないとわからない。
 
いま辞書でRaumをみたら、Duscheraumというのもあった。これはシャワー室である。これも多くの人が共通に使う部屋である。

(2024.10.5付記)元々Raumは空間とか、日本語でいえば、宇宙も意味する語である。いま部屋としての用法しか上には書いていないので、これらの意味を知らないのかと思われるといけないので付言する。Raumfahrtと言えば、宇宙旅行である。

もちろん空間とか宇宙とかの意味を私だって先に知ったのである。Weylの有名な書にRaum, Zeit, Materie(空間、時間、物質)というタイトルの本がある。相対論の関係の書だと言っていいのであろう。本はドイツで買ってもっているのだが、読んだことはない。

いまどき理系の人でドイツ語を読む人などほとんどいないのだろう。


フランス語でフランス本土のことは何と言うか

2021-05-27 16:56:11 | 本と雑誌
フランス語でフランス本土のことは何と言うか。

Hexagonalとかmetroplitainとかいうこともある。Hexagonalはフランス本土が六角形の形をしているからである。

metroplitainとは形容詞らしい。Hexagonalもそうである。


この頃はこのブログよりも優先事項がある

2021-05-27 16:49:13 | 本と雑誌
この頃はこのブログよりも優先事項がある。

それでブログを書くのが遅くなった。昨日も書いたが、投稿されたのが論文の体裁をとっているのではなくて、むしろメモに近いものだったので、それを少しレポートらしくするのにだいぶん手間どってしまった。

ようやく投稿者に補足した原稿を点検のために送った。本来の編集者の仕事の範疇からは、はずれたことである。

それで自分の書くべき原稿の修正がまだできない。たぶん明日以降となるだろう。

原稿の改訂

2021-05-26 18:08:37 | 本と雑誌
他人の原稿であるが、まるで自分の原稿かのように書いている。

むしろ元の著者の方がコメントを書いてきたりと他人事のようである。こんな経験はいままでにしたことはなかった。

お昼過ぎから書いてようやく先ほど終わった。もっとも見直しをしないといけない。

自分の書いている原稿の方が遅くなっている。

波の高さはどう定義されているのだろうか

2021-05-26 13:44:37 | 物理学
いつも天気予報で波の高さが1mだとか2mだとか言われる。

これに対して波の高さはどう定義しているのだろうと思っている。普通に考えると波の谷底から山の頂上までの高さであろう。

だが、普通に波を三角関数のサインとかコサインで表すときには振幅はその高さの半分のはずである。そういうことを知っているので、迷ってしまうのだ。

波の高さが2mのときには実は何も振幅は1mだということになる。もっとも海岸等で波の高さを感じるのはやはり2mだろうけれども。

波の高さが1mのときは振幅でいうと0.5mだということである。

今日もまたブログが遅くなった

2021-05-25 13:54:18 | 本と雑誌
今日もまたブログを書くのが遅くなった。

今、香川大学のドイツ人のドイツ語の先生に、友人の退職記念の文章を書いてもらう依頼の文を、なれないドイツ語の文章で書いていた。

どうせ、私が書くドイツ文など何とかかろうじてわかるというくらいだろうか。

それでもお願い事をするには丁重にお願いしないといけないから、できるだけ接続法2式を使って書いた。

もう45年以上も昔のことだが、大阪のゲーテインスティテュートでドイツ語の力を知るためのテストを受けたことがある。

そのときにテストをしてくれた先生に「お前は会話はそこそこできるが、文法をもっと勉強しなければいけませんよ」と言われた。

これはそのテストの解答で、いわゆる間接話法で、er habeなどというのが出てきたら、全部er hatなどと書き換えたからであったろう。このときは間接話法とか約束話法とかいうのを全く知らなかった。いや今でもあまりよくは知らない。間接話法とか約束話法ではer habeが正しかったりするのだ。

つい1時間ほど前だが、ドイツ語のパズルを解いたときにどう間違えたか、20のドイツ語のzwanzigをzuwanzigとzの後ろにuを入れていたのに気がつかなかった。

ああ、こういう恥ずかしいことをいつもしているのが、私である。日本人だなあ、私は。




略語

2021-05-24 14:23:57 | 本と雑誌
DVといえば、domestic violence, AVといえば、adult videoかと思うが、AVはaudiovisualの略したものでもある。

SUVとか聞いてもなんだかわからないほうだ。SUVって何だと聞いたら、妹の旦那から、sports - utility - vehicleだと即座に言われた。

中学校のころには英語に夢中であった。Oral Methodsとかいうのがあったが、そのときにはなんだかわからなかった。oralとかmethodとかいう語には中学のころには全く縁がなかった。

中学校のころにはまだちょっと他の人との競争心があり、成績順も気にしていたかとも思うが、高校とか大学では成績はまったく気にしていなかった。だから成績など下から勘定したほうが近かったろう。

だから、大学院の入学試験のときに、総合成績で学科での志望者の中で一番だったらしく、O先生からはじめてちょっと見直されたらしい。しかし、これには理由があって私の家は貧乏だから、大学院で学ぶのは奨学金をもらわないといけないからという、背に腹をかえられらぬ理由があった。 

それまでセミナーでも、ドジだし、数式の計算は下手だし、そういうことはさすがに先生方は口にはされなかったが、面倒をみるにも将来性も感じられない、頭のわるい奴がきてしまったというお気持ちだったろう。

いや、頭がわるく計算も下手なのは今でも変わらない。急に頭がよくなったりはしないものだから。

(2021.5.27付記) 82年前の今日の夜の11時ごろ私は生まれたと母からよく聞かされた。母の母、すなわち、母方の祖母が「今日はもう生まれないね」と言って、自宅に帰ったすぐ後で私が生まれたのだと聞いている。

子どもときは朝鮮(今の韓国)で数年を過ごしたあとで、一家が朝鮮から帰国した。戦争が終わる半年ほど前のことである。これ奇跡的なことだが、父がちょっとした病気にかかったことが原因である。

先日テレビを見ていたら、歌手の福山雅春さんの母方の祖母が子ども時代に住んでいた鎮海(チネ)のそれも町名の同じところだったのには驚いた。番地は違っているのだろうが。

日曜日は本当の休日なので

2021-05-24 13:01:05 | 本と雑誌
日曜日は本当の休日なので、終日自宅でぼんやりしていた。

とはいうものの、午後遅くなって、投稿のあった原稿の手直しをした。実はミスプリントがたくさんあって、それを逐一直していた。

そのためにいつもののように、下手な数式の計算をしたりした。これでミスをほとんど見つけたので、先ほどまでこの修正の入力をしていた。その仕事がブログを書くことよりも今日の優先事項であった。というのも投稿した人に原稿を送って確認をしてもらう必要があるので。

実はあまり内幕をさらしたくはないのだが、投稿原稿はもうすこし考えてほしいと希望を2回にわたって述べたのだが、どうも私の仕事の流儀を投稿者に押し付けているみたいな理由で書き換えを拒否された感じだった。しかたなく私がその問題な箇所を書き直した。もちろん、以前にヒントとなるメモを書き送って、これに沿って書き直して頂けませんかとお願いをしたのだった。

ところが、そこを書き終わって前の部分をみたら、私の入力がかなりミスがあることに気がついた。これはミスをした理由がある。この部分も原稿がしっかりしていなかったために私が補った部分もあったために、点検が十分ではなかったから。

編集者としては、しっかりしない原稿は受け付けないのはもちろんであるが、一概にそうともいえないときがある。今回もそういう場合である。ときどき、こういうことが起こるのはしかたがないのだろうか。


『数学散歩』のpdf版

2021-05-22 17:49:15 | 本と雑誌
『数学散歩』のpdf版というのがあるのをインターネットで知った。
 
 この『数学散歩』(国土社)は言うまでもなく私の著書である。自費出版で500部を印刷して出版社の国土社にも売ってもらった。もう私の手元にも10部も残部はない。 定年で大学を退職するときに、退職の記念の祝賀会に来てくださった方々に差し上げた本である。
 
愛媛県数学教育協議会(略称:愛数協)という団体にも50部は寄贈したので、数学教育協議会でも愛数協の販売ということで売られただろうか。
 
それが昔風のいい方ならば、いわゆる海賊版が出ているのである。 誰からもこの本がいいねとはほめてもらえなかったが、密かにこの本が役立つと思っている人がいるらしい。
 
 妻によると自分で宣伝しないのに宣伝してくれる人がいるのだからいいじゃないかという。そうかもしれないが、まだ著者である私はまだ健康に生きているのに、嘆かわしいことだ。
 
先日は私の別の著書『四元数の発見』(海鳴社)のpdf版をやはりインターネットで見つけたとこのブログで書いた。
 
こちらのサイトもまだ生きているかもしれない。定価2200円だのにそのお金を惜しむ人がいるのかと思うと悲しくなる。そのサイトには私の本は3000円を超えるとあったが、消費税込みでも2200円しかかからないのに、残念である(注)。
 
『四元数の発見』の方は数年前に出版社に改訂をしたいのだが、と問い合わせたら、まだそのときには500部くらい残っており、よく売れても年間70部なので、最低7年間は再版の機会はありませんという返事をもらった。それからでも2年は経ったろうか。
 
定価が安いからつまらない本だなどと思ってほしくない。いままで日本どころか世界的にもこういうやさしい4元数の本は存在していなかったのだから。
 
(注)自分の本の定価を2、200円と思って、それに220円を加えて税込みの定価が2、420円と書いていたが、これはまちがいで税込みで2、200円のはずである。アマゾンコムで後で確かめてみよう。もともとの税抜きの定価は2、000円である。
 
(2023.4.15付記)上に述べた『四元数の発見』は昨年の11月にミスプリントを修正して、再版が出た。2021年5月から後になって急に売り上げが伸びて、残部の500部が急に売切れて、再版ができたのである。初版の出版を私に勧めて下さった当時の海鳴社社長の辻信行さんがこのことを知ったらとても喜んで下さっただろうが、そのようないきさつとなることも知らずにだっただろうか、2021年末に亡くなられている。辻さんにはいまでも感謝の気持でいっぱいである。

外国語になった日本語

2021-05-22 12:10:56 | 本と雑誌
今朝、朝食後に妻との話で「弁当はフランス語でles bentosとフランス語になっているそうだよ」と話をしたら、妻がすぐにスマホで英語になった日本語を調べて教えてくれた。

津波のTunamiはよく知られているし、私が高校生のころに聞いたことがある日本語では帯Obiとか鳥居Toriiとかはもう英語になっているとか。

最近では、過労死Karoushi, 残業Zanngyoだとか改善Kaizenだとかたくさんあるらしい。漫画Mangasとか「かわいい」kawaiiとかも英語になった日本語だという。

そういえば、「もったいない」mottainaiとかも英語になっているという。

古いものでは侍Sammurai, 忍者Ninjyaとか芸者Geisha, 切腹Harakiriとかもある。人力車のRikishaとかもある。もっともRikishaなんて私の子どものころにはまだ見かけたが、いまでは観光の目玉としての人力車を除いてみたことはない。

松山の道後温泉には観光用の人力車がまだ残っていると思う。

果物の柿はドイツ語でもder Kahkiというと聞いている。もっとも独和辞書を引いても意外とKahkiのところには柿という訳が載っていないかもしれないが。 


どうでもいい話だが、

2021-05-21 11:51:26 | 本と雑誌
どうでもいい話だが、フランス語のNHKのラジオ講座を長年聞いていると、その先生なりの特別の教えがあったりする。

南館先生という方が講師をなさっていたときに教わったのはun cafe au laitと家庭では言うが、これをカフェ等のお店ではun cafe au cremeという。同じものだが、家庭での表現と業務用では表現が異なるのだという話だった。

もちろん、カフェでun cafe au laitといっても通じるが、どうしたものか業務的にはun cafe au cremeだという。どうしてそういう違いがあるのかの説明はなかったように思うが、そういう細かな表現の違いがあるということを知ったわけである。

知っていたからといって何の自慢にもならないのは言うまでもない。