「はれ」と「け」という言葉を聞いたのは羽仁進さんの講演で聞いたので、もう50年前くらいになる。「はれ」は特別なときのことで「け」は日常生活に属することである。
いま気になって広辞苑を引いたら、「け」にはふだんのこと、おおやけでないことといった説明があった。「け」には難しい漢字があるのだが、現在ではこれをひらがなで書くほうが普通であろう。
私にとって「はれ」とはコンサートに行ったり、旅行したり、何かの行事に参加したりすることが「はれ」であるが、実は特に変わったことのない、たんたんとした「け」のことの方が多い。
その「け」の中でブログを書いていくわけだから、書くテーマにいつも困っているはずである。はずであるなどと他人事のように書くのはおかしいので、実は困っている。ところが毎日なんとか長いか短いかは別にしてなんとかブログを書いている。これはなかなか自分で言うのもおかしいが、タレントを要することである。
どうしても困ったときには外国語関係のことをテーマにすることにしている。確かにパソコンの前に座って何も書くテーマのアイディアが浮かばないことなど日常的なことである。そういうときには外国語の話題を書くことにしている。
このブログに読者がいるとして、またかと思うことだろうが、大抵外国語のことなら、何かを書くことができる。だがそれにしてもかなり毎日ブログを欠かさず書くことは苦しいことである。いや別にブログを毎日書くと誰かに約束をしたわけでもなく、書かなかったら、刑務所に入れられる訳でもない。
だから、気楽に書いたり、書かなかったりすればいいのだが、どうも強迫観念的に書かずにはおれない。そういう自分の性質にはほとほと困ったものである。