『世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』
この短歌が思い出される桜の季節である。これは在原業平の作という。春の嵐で桜の花が散りはしないかと昔の人も気が気でなかったのであろう。
もっとも私などはあまり花などには冷淡な方ではある。だが、世の中の人が桜の花見をしたり、浮かれたりすることを批判しているわけではない。
それほど悠長な気持ちがもてないというだけである。
妻はけさ桜餅みたいな、牡丹餅を50個ほどつくっていた。年金者組合のお花見にもって行って皆に食べてもらうのだという。それも知り合いの人に来てもらって二人でつくっていたという気の入れようである。
今日は結構暖かくて、お花見には絶好の日和である。私は最後の修正を『数学・物理通信』4巻1号に施して、できたら今日の中にでも発行をしたいと思っている。
さて、今日中に発行できるかどうか。