12月が近づいて来たので、「数学・物理通信」の編集にとりかかる時期が来た。
予定されたSさんの投稿も受け取ったし、いくつかの原稿の用意もできてはいる。だが、もう少し原稿がいるだろうか。
ちょっと考えているのは武谷三男関係の科学史的資料を二つ用意していたのだが、一つはもう少し発表の時期を延期することを考えたほうがいいのかなと思いはじめた。
それにこの史料に関係して、新しい仕事の構想も思いついたが、これはかなり私には重い仕事なので、取り掛かるべきだとは思うが、仕事自身は完成する見込みはあまりない(注)。
しかし、懸命に生きて来たのでかどうか、今年の正月がついこの間のことだったような気がしないでもない。
(注)この思いつきは武谷氏の主な業績と考えられている、核力研究のストラテジーTNSと略称される研究の現在の視点からの評価を科学史的にすることである。これは別に私がしなくてもいいので、そういうことに関心を持つ人が出て来てくれてもいい。
この科学史的な研究にはQCD(量子色力学)、特に漸近的自由とか、その場の理論も含まれている。そして、クォークの物理としての核力の研究も含まれている。そういう研究は世界的に3つほどほとんど同じような時期に、研究論文が出ていると聞いている。