物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

受験と学校

2025-01-04 12:25:26 | 受験・学校
このブログには項目として教育というのがないので、「受験と学校」という項目が近いとしてこの項目でかなりの書いていたらしい。

アクセス解析でこの項目が読まれたらしいとどういう項目が読まれたかの追跡の読みをした。自分が書いたにもかかわらずなかなか興味深いことを書いている。

私は一流大学の出身者ではないから、受験で成功したというような体験はあまりない。だが、私自身はいま振り返ってみるといわゆる一流大学に行くことがどれほどの価値があるのかという気がしている。

そこそこの大学に行ってもその後の本人の努力で成功する人も多い。もちろん、地球物理学者の竹内均さんがいつも強調されていたように、若者は若いときに必死にある程度の高さと内容をもった学問を学ぶべきであるし、それが受験という体裁をとっているだけかもしれない、日本では。

それでも一流大学と言われるところを卒業した、高校時代の同期生の友人のその後を考えたりするときに、それが一流大学卒だったということがどれくらいの意味をそれぞれの人の人生にもっていたのであろうと私自身は疑問に思う。

早くも3日になった 

2025-01-03 11:16:07 | 数学
新年を迎えたと思ったのに早くも3日になった。

こうして昨年も足早に過ぎていったのだろう。微分形式のことを考えていたのに昨日はStokesの定理のベクトル解析での証明を読み返していた。少し納得できそうになった。

他の箇所も読んでみたいと思うようになった。これは村上雅人『なるほどベクトル解析』である。これは海鳴社の辻信行さんから頂いたものである。

長い間、義理の娘にこの本を貸していたが、数年前にもどしてもらったが、その前にある程度読んでいたのとその後返却してもらったときに一部を読んだ記憶がある。

私のもっているベクトル解析のテクストの中でいちばんreadableのものである。

もちろん、字の小ささとかベクトル記号があまり好みに合わないとかもあるのだが、それでも読みやすいことは確かである。

『力学講義ノート』

2025-01-02 12:27:46 | 物理学
畏敬する元京都大学の北野正雄先生の『力学講義ノート』(サイエンス社)を正月の1日に送っていただいた。

北野先生にお礼のメールを書く前にこのブログを書いている。私もあまり力学の講義をしたことがない。それでも1度か2度はしている。

力学については独自の意見はあまりないが、遠心力とか慣性力が見掛けの力だといういい方には以前から疑問に感じている。そこははっきりと北野先生のこの新しい本では書かれているらしい。

この本のレベルでは関係がないが、大学受験程度では力は遠隔力と接触力との二つに分かれるとの指摘も必要だろう。

この本では双対性という考えを大事にしているらしい。そのために独自の記号が導入されている。双対ペアリングという用語が使われている。

この記号がこの本の普及のために障害とならなければいいのだが。この本の成功を祈っている。

この本を出版されたことによって、北野先生は電磁気学、力学、量子力学の3つの分野のテクストを書かれたことになる。

日本の優れた研究者でかつ教育者の一人で北野先生はあるだろうと思う。