物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

『四元数の発見』の原稿

2014-05-31 18:44:55 | 数学

ある出版社から『四元数の発見』というタイトルで本を出版することになったが、まだ原稿は完全にはできあがっていない。

ここ2~3週間ほどこの作業を中心にして私の生活が動いているのだが、先週は姪の結婚式が横浜であり、作業が一時中断になっていた。

こういうこともあるが、それもいい気分転換になるので、必ずしもそれで仕事が遅れるというわけでもない。

自分では『四元数の発見』は意欲的な書だと思っているのだが、大体私は自信がないくせに変なうぬぼれやのところもあって、始末の悪い人間である。

一方、『ドイツ語圏とその文化』3号は発行を5月にするつもりであったが、とうとうしなかった。6月になっても発行できるかどうかはわからない。

『ドイツ語圏とその文化』の発行は誰も期待して待ってくれているわけではないので、自分の都合を優先している。

明日から6月になるので、『数学・物理通信』4巻3号とか4巻4号の発行をする時期になった。

4巻3号は編集後記の原稿の到着を待っている。4巻4号も投稿原稿が手元にあるので、編集はそれほど難しくはない。

投稿される方々に感謝である。


免許証の更新

2014-05-31 11:18:00 | 日記・エッセイ・コラム

高齢者になって3年ごとの車の免許証の更新である。2回目かと思う。

今年がその年にあたっていた。先日の5月29日に高齢者講習というのを3時間半にわたって受けた。その費用は6,000円だった。

そのかわり、自動車学校の対応が心なしかよくなったようであり、講習の途中でお茶が出たりした。

先生もおおむねfreundlcih(やさしく)であり、講習終了のときには3年後にまた来てくださいと先生に言われた。

運転適性試験を受けたが、記憶力がどうも確かではなく、絵を画面で見せられてそれを思い出すというテストをされた。点数は84点でまあまあだった。

つぎの日、すなわち、昨日、免許センターに免許更新に行った。午後出かけたのだが、13時すぎについて仕事場に帰って来て時計を見たら、14時01分だったので、ほぼ1時間で済んだことになる。

出かけたのが12時30分頃であるから、約1時間の所要時間だったことになる。センターでの免許更新の時間は短くて、心理的には楽だった。


辻哲夫『物理学史への道』

2014-05-30 11:54:03 | 学問

先日、松山市駅の高島屋のふれあいギャラリーに書道の展示の手伝いに行った後で、ジュンク堂に本を見に立ち寄った。

そこで『物理学史への道』(こぶし書房)を買って帰った。一昨日は読む時間がまったくなく、昨夜ようやくその一部を読んだ。

辻哲夫は広重 徹の僚友であり、物理学史家と考えられている。それで広重の武谷批判について辻がどういう判断をしているかが私には関心事であった。

これに直接触れたところはなかった。武谷は自分が批判されると過剰に反批判を展開するというところがあるので、それには巻き込まれたくないという意図もあろうか。

もっとも広重 徹は論争的であったというのは結構一般に受け入れられた評価のようであるので、広重 徹と武谷とは論争では戦闘的という点で、結構似た性質をもっていたということかもしれない。

私のペンネームの一つに香山 徹があるが、実は若いころに広重の書『戦後日本の科学運動』(中央公論社)に触発されて、自分でつけたペンネームである。


小さな言葉

2014-05-29 10:38:14 | 外国語

先週のドイツ語のクラスで短い会話のテープを聞いてそれを再現するといういつもの作業があった。

その会話は

Frau 1: Das ist ja wie in einer Sauna. Und da soll man (auch noch) arbeiten !

Frau 2: Als ich bei Euro-Film gearbeitet habe, da hatten wir (wenigstens) eine Klimaannlage. 

という短いものである。上の文中の(・・・)は強調のためにいれたが、発音としては音が弱い。

ところが日本人である私たちはFrau 1のauch nochがなかなか聞き取れない。

もっとひどかったのはFrau 2の後半部のda hatten wir ・・・のところのwenigstensが聞き取れなかった。R氏から、「なんとか・・・stenだよね」と言われてもなかなか聞き取れなかった。

それは結局wenigstensだったのだが、O氏がクラスの終りに「あれが聞き取れないとは」と嘆いたら、R氏曰く、簡単に聞き取れるようだったら、ドイツ語教師の自分は必要がないと慰めてくれた。

このことを今朝の朝食後に妻に話したら、それは「Rさんが偉いね」と即座に返答した。本当にそうである。


残業代なしに?

2014-05-28 12:31:18 | 国際・政治

産業界は最近になって残業代なしの雇用者をつくろうとしている。

これはどういうことなのか。別に労働組合とかその連合組織である連合でなくともこれはちょっとおかしいのではないかと思ってしまう。

厚生労働省がこの産業界からの提案を認める見込みが強まったと新聞が書いている。別にそういう労使の取り決めをしなくても実際問題として会社に勤めている人は会社のために24時間を使っているものである。

それが幹部社員だろうと高級専門職であろうとなかろうといまの日本の会社はそういうものである。

それを改めて法律的に成文化するというような提案をするということの神経を疑ってしまう。

経済同友会の代表だかがそういう法律を提案するらしい。そんなことを提案しなければ、どうにもならないようなら、資本主義というか、市場経済など止めてしまえと思ってしまう。自分たちを奴隷以下におとしめるものである。

第一、現在の法律で守られているのは自分たちではないのか。

雇用者をその人が死ぬほど働かせるブラック企業のことが取りざたされたが、そのブラック企業を公認するようなものである。


ドイツ語で会議をどう言うか

2014-05-28 11:44:41 | 外国語

またまた外国語ネタですみません。

会議を意味するドイツ語にどんなものがあるか。

先日、NHKのドイツ語講座放送では

1) -e Sitzung

2) -e Besprechung

3) -s Meeting

4) -e Versammlung

5) -e Tagung

6) -e Konferenz

7) -r Kongress

等があった。私が先日5月3日の憲法集会に出た後で、ドイツ語のクラスの前にR氏と話をしたときにこの会のことをどう言おうかと思っていたが、そのとき突然私の使った語は-s Zusammentreffenであった。

自分でもこんな語が出てくるとは思ってもいなかったのだが、そういう語も確かにある。これは会議というよりは集会という語に対応しているだろう。

なお、2) の das Meetingは英語から入ったドイツ語で最近よく使われるようになっているという。

私たちは研究会という語を使うが、これはドイツ語でどう言ったらいいのだろうか。


世界の見方の転換

2014-05-27 10:47:20 | 学問

山本義隆氏がまた大著を著したらしい。

らしいとしか言えないのはまだこの3部の大著『世界の見方の転換』(みすず書房)を購入もしていないからである。

旧知の方であるから、彼の著書を読みたいと思ってできるだけ購入してはいるが、残念ながらちょっと拾い読みするくらいで通して読んだことはどの書もない。

これは彼の著書がくだらないからではなく、多分その反対に襟を正して読みたいと私が思っているからである。

この新著は『磁力と重力の発見』『十六世紀の文化革命』についで彼の3部作とでもいうべきものらしい。

5月25日の朝日新聞に書評が出ていたが、これは書評を読んでその内容がわかるようなものではなかろうから、やはり購入して読むべきだろうが、経済的理由からもなかなか購入も難しい。


姪の結婚式

2014-05-26 11:02:07 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、姪の結婚式が横浜のホテルであった。

身内である私が言うのも憚れられるが、姪はなかなかの美人でもあり、また朗らかな性質でもあるので、いい結婚式だった。

新郎もしっかりしたいい人のようで姪の両親も安心したことだろう。これまた身びいきだが、姪が朗らかでいつもにこにこ笑っているところなど姪の伯母である、私の妻に似ているようでいいところを血筋として受け継いでいるようである。

久しぶりに私たちの子どもたちとも短い時間ではあったが、結婚式場で会うことができた。一年に一度は会うことを原則にしているのだが、やはり子どもたちが仕事等で忙しいとなかなか会うことができない。

忙しいことは必ずしも悪いことではないが、「健康だけは気を付けておくれよ」といつも思っているが、なかなか面と向かってはいうことができない。

また今回の旅で、子どもたち夫婦から私はワインを、妻は書道の筆を贈り物としてもらった。

それぞれ誕生日のプレゼントであるが、妻は古希のお祝いのプレゼントであった。


久しぶりの上京

2014-05-22 14:30:27 | 日記・エッセイ・コラム

明日から数日上京する。昨年は上京しなかったから、私には2年ぶりということになる。

子どもには昨年は松山で会ったので、私たちが一年に少なくとも子どもたちとの1回の面会はできたから無理に上京する必要がなかった。

親戚の結婚式があるからの上京であるから、遊びではないが、一日くらいはどこかでゆっくりとするつもりである。

2泊三日の旅行予定である。前から準備していた『ドイツ語圏とその文化』3号はどうも5月中には発行できそうにない。

それに帰って来たら、高齢者講習に出てそれから免許証の更新に出かけなけらばならない。今回が人生最後の免許証の更新となるのかどうかまだ決めかねている。


ambivalentとambiguity

2014-05-22 14:11:11 | 外国語

NHKのラジオフランス語講座でフランス革命はまったく違った二義的な意味を持つという説明のときにフランス語のambigueを「両義的な」と井上桜子さんが訳されていたので、ambigueは「曖昧な」という意味だと頭から思っていたのが、目から鱗が落ちた。

すなわち、多分二つの意味をもつというのが元の意味だったのだろうと思い当たった。

英語のambiguousだとかambiguityの「あいまいさ」とか「あいまいな」という訳語は元は二つの意味にとれるというところから来たのだろう。

そういえば、私はラテン語とかギリシャ語を学んだことがないが、biというのは2つという意味を含んでいるだろう。

そう思って『岩波英和大辞典』を引いてみたら、ambiというのは「まわりに」とか「両側に」とかを意味するラテン語らしい(注)。

いつだったかこれはドイツ人の会話に出てきたambivalentという語もあまり聞きなれない言葉だったので、後で辞書を引いてみたことがあった。

名詞のambivalenceを英語辞書で引いてみると、「両面価値」とある。「一つの対象に愛情と憎しみとをもつといったような」というような説明が付加されてある。

長い間私はambiguityを単に「あいまいな」という意味にしかとらえていなかった。なんて浅薄な理解しかして来なかったのだろう。

(注)『岩波英和大辞典』はずっと多分70年代のはじめの発行で、もってはいたが、あまり役に立つという印象がなかった。

語源とかの観点から見たときにこの辞典はなかなか優れた辞書であるという評価をようやく最近にするようになった。


感心した記事

2014-05-21 12:54:24 | 数学

何年も『数学教室』(国土社)という雑誌を購読しているが、あまり感心する記事には出会わない。だからもう購読を止めようかと思っているくらいである。

ところが久しぶりに最新の6月号に興味深い記事を見た。「数学という名の自由の翼」の連載の第3回で下町壽男さんという岩手の方が書かれた記事である。

平面上のある点から、ある直線に下ろした垂線の距離、これを普通にはある点からその直線への距離という。

これを与える式を求めるところからはじまって、それから曲面に、その曲面の偏微分に、さらに積分へ、それも重積分や体積にいたるという筋道をスケッチしたものであり、その広がりのあることの説明に感心をした。

あまりにも感心したので、前の号4月号と5月号を見て見たが、これらはそれほど感心はしなかった。

だから、この6月号の記事は下町さんのとっておきのネタではなかろうか。これからも楽しい記事が掲載されれば、いいのだが。

参考までにタイトルを書いておくと「点と直線の距離から出発して」である。


Ho capito

2014-05-21 11:36:29 | 外国語

Ho capitoというのは「分かりました」というイタリア語である。フランス語なら j'ai compri(e) とでもいうところだろうか。(e)は女性がいう場合である。

この場合j'ai compri(e)はジェ コンプリで女性の場合にeが余分ついても発音は変わらない。

ところで今日言いたいことはHo capitoについてではない。

この数週間ドイツ語の文法用語の「冠飾句」をドイツ語でどういうかが疑問であった。

昨夜、この冠飾句という語をインターネットで検索したら、この語に対応したドイツ語を記述したサイトに出くわした。

「ドイツっ子」という優れたサイトである。そこに説明があった。ずばり冠飾句はdas Linksattributとあった。

das Attributであるから、この語は中性名詞である。Attributとは「付加語」の意味である。

これは説明がちょっと必要だが、ドイツ語ではある名詞を修飾する語句はその名詞の前にも後にもおけるが、英語では一語の現在分詞とか過去分詞なら名詞の前におけるが、2語以上からなる句では必ず名詞の後ろにしか置けない。

ところがドイツ語では名詞の前にも後にもどちらにもおける。そして前における形容詞語句を「冠飾句」(これは日本人のドイツ語学者がつけた文法用語であろうか)という。そしてこれは名詞の左側におく付加語であるから、Linksattributというとあった。

ちなみに、名詞の右側についた形容詞の付加語はRechtsattributという。


ホームページの失敗

2014-05-20 10:42:58 | デジタル・インターネット

折角、知り合いのNさんに来てもらって、ホームページの製作に協力をしてもらって曲りなりもできたのだが、昨日そのHTMLのところをいじっているとどうもホームページがどこかにわからなくなってしまった。

やれやれ。「30分でわかるHTML」というサイトを見つけて読んだために自信過剰になってしまい、HTML表示をしてそこを治したためかもしれないが、原因がわからない。またNさんに来てもらって1からやり直さねばならないかもしれない。

ホームページビルダーというソフトを買って、それを用いてホームページをつくろうとしているのだが、すでにいくぶん作ってあったのだが、完成をしないで放っておいたのだ。

それをもっと使い勝手のいいものにしたいというのがいましたいことである。だが、生半可の理解だからしくじってしまう。

まあ、またNさんのご尽力をお願いすることにしよう。


HTML

2014-05-19 10:11:48 | インポート

HTML(Hyper Text Markup Language)はホームページをつくるコンピュータ言語である。

それを勉強してホームページをつくろうなどとは考えたことはなかった。

最近ホームページはいくつかのソフトがあってワープロ感覚でホームページが作れるようになっている。

しかし、場合によっては、このHTMLを知っていてそれでプログラムを組めば簡単にホームページができるところがあるのかもしれないということを知るようになった。

それでHTMLに関心が今少し出て来ている。それとホームページを作成するソフトではHTML言語の表示もできることを知った。

リンクの張り方を知れば、階層構造をもったホームページをつくることが容易にできるかもしれない。それがHTMLをほんの少しだけだが、学んでみよかという動機である。

本当にHTMLを学ぶかどうかは分からないが、リンクの張り方だけわかればいいと思っている。

というのは、公表したいPDFの文書自身は結構手元にもっているので、トップページのそれに続く詳細な目次があれば、そこから各文書にリンクすればいいからである。

後はアカウント数とかメールとかをつければいい。


ホームページ

2014-05-17 18:51:11 | デジタル・インターネット

ホームページの更新をできたらと思っていたが、なかなかできなかった。

それがある方のご尽力でできそうになってきた。その手始めというわけではないが、8年ぶりくらいにPDFのファイルを一つだけだが、追加することができた。

また目次のページの行の間隔を広げることができた。

これから他のファイルも追加できたらいいのだがと思っている。「数学と物理の広場」と題するホームページだが、今日ベクトル代数という新しいファイルを追加することができた。

このファイル自身はすでに『数学・物理通信』4巻1号に載せたものであり、新しい発表ではないが、新しく自分のホームページに載せられることが自分で経験できたということが重要である。

なかなか他にもする用事があり、ホームページの更新とかができていなかった。そのことがいくぶんかは進む方向にできたことはとても喜ばしい。