いとこも大部分は60歳を越して現役を退いた人が多くなった。私も3月に定年退職したことは前にも言った。その席で自著の「数学散歩」を親戚の方々に配った。大部分の人は読んでくれるだけの力がないが、まあ、親戚に変わったのがいるというのでよいと思っている。
いとこの中の一人がわたしの本を買い取って配布したらといってくれたのだが、これは自分の記念の出版物なので、それを断って無料で配布した。親戚には学者とか研究者になった人は誰もいないので、私は親戚の中では変人である。
でもともかく「いとこ会」という試みは面白い試みである。一番初めはいちばん年少のいとこが一人娘だったから、親を引き取って面倒を見ていたが、精神的なストレスでかなわんということからいとこ会をして自分の精神的負担というかストレスを幾分なりとも解消したいということであった。いまではその叔母も亡くなってしまって久しいが、いとこ会だけは続いている。