物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

いとこ会

2005-10-24 16:18:55 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、いとこ会があった。いとこはもちろん10人以上いるのだが、そのうちで集まれる人だけ集まった。2年に1回くらいの頻度でいとこ会が行われている。

いとこも大部分は60歳を越して現役を退いた人が多くなった。私も3月に定年退職したことは前にも言った。その席で自著の「数学散歩」を親戚の方々に配った。大部分の人は読んでくれるだけの力がないが、まあ、親戚に変わったのがいるというのでよいと思っている。

いとこの中の一人がわたしの本を買い取って配布したらといってくれたのだが、これは自分の記念の出版物なので、それを断って無料で配布した。親戚には学者とか研究者になった人は誰もいないので、私は親戚の中では変人である。

でもともかく「いとこ会」という試みは面白い試みである。一番初めはいちばん年少のいとこが一人娘だったから、親を引き取って面倒を見ていたが、精神的なストレスでかなわんということからいとこ会をして自分の精神的負担というかストレスを幾分なりとも解消したいということであった。いまではその叔母も亡くなってしまって久しいが、いとこ会だけは続いている。


武谷三男の本

2005-10-16 11:51:49 | 科学・技術

武谷三男の本を集めている。古い本が多いのだが、私の所有するものももう160冊に近い。ちょっとでも武谷の寄稿がある本なら何でも集めているが、私の調べたところでも190冊近くが出版されている。そのリストはすでに「素粒子論研究」に2度にわたって載せているが、まだまだありそうである。なかなか人間のやることは完全というわけには行かない。

現物が手に入らないものは図書館で借り出しを受けてコピーをしている。武谷三男全集が編纂、発行されることがあれば、私のところへ相談に来なければうそというものであろう。

しかし、ということは武谷に関する文献では本人とか国会図書館を除いて世界で一番集めていると思う。武谷は2000年に亡くなったので、遺族が彼の著書を完全に保管していれば、それにはもちろんかなう訳ではないが、どうだろう。遺族というのは存外面倒がったりしてぞんざいに扱っているかもしれない。

これは遺族を非難しているわけではなく、普通にはそんなもんだと思うからである。因みに私の作成したリストは国会図書館で武谷三男で検索して得られるリスト数130点前後よりもはるかに多い。

もっともこの資料がいつ役に立つかはたまた全く役に立たないのかはわからない。でもそんなことをやっている人間がいるということが大切なのではないか。

どうも歳をとると変なことを自慢するようになるが、これが老化ということだろうか。


「数学散歩」を書店に置いてもらった

2005-10-13 14:04:35 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、理髪店にでかけたが、そのときに数冊自著「数学散歩」(国土社)を持って出かけた。近くの書店においてもらえるかを聞くためである。理髪店を出た後で、その気がなくなって帰ろうとしたが、1軒だけ近くの書店に立ち寄って尋ねてみたら、置いてくれるという。それで持っていた本4冊を全部預けて帰る。

この本は自分では自信作だが、他の人がどう見ているかということはわからない。買う人の身になれば、1冊が2500円で税込みだと2650円にもなるので高いということだろう。これを0.75の歩合で置いてもらった。あまり儲かるという話ではないが、しかたがない。

これに味を占めて紀伊国屋書店とかその他の書店にも置いてもらうつもりである。


数値計算用の言語は何がいいか

2005-10-11 14:11:40 | 学問
いま簡単なプログラムをfortranで組んで計算をしようとしているが、うまく計算できない。おかしな結果しか出てこない。あまりに面倒なのでうんざりしている。知り合いの物理屋はとうの昔にmathematicaに主力を集中している。その方がいいのかもしれない。みんなどうしているのだろう。特に仕事が時間が切られているときには時間に間に合うのか気になって仕方がない。

それもそれだけに集中できるのなら、それほど問題はないのだが、そうもいかないからほとほと困る。いやはや困ったものである。


Glauberのノーベル賞受賞

2005-10-06 11:38:07 | 物理学

Glauberの光の理論はあまり勉強したことはないのだけれど、原子核物理学でのGlauber理論は少し学生時代に勉強したことがあった。

その後、アイコナール近似と呼ばれたのがGlauberの理論だったと思う。一度勉強してそれから振り返ったことがないので、間違っているかもしれないが。

Glauberは昔から個性ある物理学者として知られていたらしく、朝永振一郎がプリンストン高等研究所に滞在した頃、このGlauber理論が出たのだと思う。

ということは1949年ころのことでしょうか。もう約65年も前のことになりますね。「素粒子論研究」の朝永さんからの海外便りにGlauberのことが出ていたと思う。もっともそれを読んだのは朝永の論文集でです。

長生きすれば、ノーベール賞ももらえるチャンスが出てくるといういい例ですね。もっとも若いときにいい仕事をしておかなくてはならないのだけれど。


little birdsを見て

2005-10-01 15:53:38 | 国際・政治
昨日little birdsを見た。アメリカの開戦後のイラクの実情を撮ったドキュメントである。兄弟を二人もイランーイラク戦争で亡くしたあるイラク人男性が一度に子どもをクラスター爆弾で3人も亡くし、家も壊されてしまう。アメリカの苦情申立所に補償を申し出るが、損害が確認できないということで補償も受けられないというドキュメンタリ映画である。

その感想を語る会が市民会館であり、20人前後が集まった。本当なら明美が出席するのだろうが、父親の達二に介護がいるので、代わりに出席する。

イラク情報が限られていることや正しい実情が知らされないので、どうやって正しい情報を手に入れるかについて考えた。
一つは統計を取ること、第二に背景を知ること、第三にいろいろなニュースソースアクセスすること、第四にNHKのような公共放送にしっかりするように迫ること、等があろう。

いつも正しい情報をどうやって手に入れるかが大事であろう。