さて、昨日の問題は以下のようであった。
ある施設に子ども会から出かけるという募集をしたところ42人の応募者があった。この施設では映画とプラネタムを見ることができる。
42名の子どもたちのうちで映画を見た人は36名で、プラネタリウムを見た人は28名だった。映画とプラネタリウムを見た人は何人か。
(解答)映画を見た子どもの数はわかっているので、映画を見なかった子どもの数は42名から映画を見た36名を引いた数である。42-36=6が映画を見なかった子どもの数である。
つぎに子ども数の42名から28名を引いたのがプラネタリウムを見なかった数である。これは42ー28=14である。
この二つは少なくとも映画かプラネタリウムのどちらかしか見ていない。ということは子ども全員42名から20名を引いた数が映画とプラネタリウムの両方を見た子どもの数である。
すなわち、42-20=22であるから、子どもたちのうちの22名がプラネタリウムと映画を見たということになる。
普通にはベン(Venn)図を描いて考える問題であろうが、最近の小学生はそういうことを学んではいないであろうから夏休みのワークブックとしては難問であろうか。
もう何十年も昔になるが、三角形の数を数える夏休みのワークブックだったかの問題があり、これはその当時妻が小学生の学習塾をやっていて聞かれたことがある。
これは「家中でクイズを」という数学エッセイに書いたことがある。google booksの『数学散歩』に解答を書いてあるのだが、現在この部分がうまく読めるだろうか。このエッセイはいまでは「数学・物理通信」のバックナンバーで修正された原稿を読むことができる。
関心のある方は「数学・物理通信」のバックナンバーで「家中でクイズを」を検索してみて下さい。名古屋大学の谷村省吾先生のサイトに「数学・物理通信」のバックナンバーがあります。
いつもご尽力いただいている、谷村先生ありがとうございます。