先日、テレビの英語会話の放送を見ていたら、前にも感じたことで忘れてしまっていたことを思い出した。
それはなんでも細かなことを後からでいいから、大事なことを英語では先に述べるということであった。なんでも「ジョブ基礎英語」の放送の一場面であるが、篠山さんの言った英語に対して模範の回答は「deviceを提案された」というのがあった。
ちょっと再現ができないのだが、She proposed a device with GPS function that・・・(GPS機能のついた装置(器具)を提案しました)とかいうのである。
いつも思っていることだが、じつにできないことがこれである。
たとえば、ドイツ語でたとえば
Es ist (w"are) sch"on, ins Ausland zu fahren. 外国に行くことは素晴らしい(のだが)
と言いたいときに、「すばらしい」とまず言ってそれからあとに具体的に「外国に行くのは」と言えるように自然になっているとすればその人はもうヨーロッパ語を話す苦労の半分以上をクリアしているであろう。こういう発想ができるようになれば、多分ヨーロッパの言語を話すことはもうそれほど難しくなくなるであろう。
ところがそういう風にはなかなか発想ができない。Ins Ausland zu fahren, ist sch"on. とか言ってしまう。これではやはり発想法の転換はなかなか難しい。
もちろん後の文がドイツ語の文法的に間違っているわけではないけれども。ドイツ語を母語とする人はそうは言わないでEs ist (w"are) sch"on, ins Ausland zu fahren. という。
これは昔の経験である。イタリア語をイタリア人から半年ほど教わったことがあるが、このイタリア人Alessi 氏はいつも言っていた。まず「あります」と。それから「何が、何が」という風に。
イタリア語で「あります」(英語ならthere is, there areだが)C'e (ci sono) ・・・というように。
これはやはり発想法がやはり違うことによるものだとおもうのだが、どうでしょうか。
こんなことに頭がいくようであれば、外国語学習もちょっとは進んだもいえるだろうか。もっともまだまだ十分でないのはその通りだが。