ちょっと泣きすぎて、鼻が詰まってしまいました。
とうとう江戸城を去る日やってきてしまいました。
近頃、私は「音楽の力」というものをしみじみと思うことがあります。今日もそれを感じました。「篤姫」の途中から使われるようになった女性ボーカルの澄み切った声の曲は、天璋院がひとり大奥の想い出に浸るシーンにぴったりでした。
あの時この時と想い出に浸ったのは、天璋院ばかりではなくそれを見ていた私たちもだったと思います。家定との出会いのシーン、二人で抱き合うシーン、皆懐かしかったですね。
籠に乗り込む時の滝山との会話は心に残りました。(正確ではありません。)
「本音を言えば、無念である。私の時に大奥を閉じなければならなかったとは。」
「天璋院様だからこそこのような首尾を迎えられたと思います。自らの運命を知った大奥が、天璋院様をここに呼び寄せたのだと思います。」
「大奥を閉じるのが、私の役割だったのか。」
幼き日に「人にはそれぞれ役割がある。」と、篤姫の母が言うシーンを思い出してしまいました。
「滝山、息災でな。」
今回は様々な方との別れが、切なかったですね。
扉が閉じて去っていく篤姫、その内側に残りお辞儀をして見送る滝山。
その翌日、乗り込んできた薩長軍が見た大奥にはたくさんの花が活けてありました。本寿院や天璋院達が活けて残していったのです。
「これが大奥か。なんと美しい。」と男達は呟きます。
その花は女たちの残り香。
―華々や 女御たちが 夢の後
と言った所でしょうか。
欲を言えば、この花が明らかに造花だったことが残念です。しかも量的に足りません。ここにお金を使うことは無理だったのでしょうか。
溢れんばかりの生花で、圧倒して欲しかったです。
それは諦めて、もうここまでのシーンがとても良かったので、楽しみにしていたあの方との再会のことをすっかり忘れてしまいました。
天璋院が一橋邸に移ったころ思い出しました。
質素な暮らしを余儀なくされる天璋院でしたが、それよりも辛いのは、重野が、静寛院が去って行った事でした。
でもそこに小松帯刀がやってきました。
また、碁を打つ二人。
もう昔の事だからと、迷いながらも好きだった気持ちを打ち明ける帯刀に、万次郎に聞いて知っていましたと答える天璋院でした。
それならば敢てと、養女にならなければ私の妻になってくれたのかと尋ねます。
篤姫はなんて答えるのか、本当に気になるところでしたよね。
「私の答えは、亡き夫家定公に相談いたします。」
「ずるいなあ。」と青年のように笑う帯刀でしたが、(そういえば、この人年とっていませんね)、篤姫の答えはずるいが上手い。感心してしまいました。
二人は別々の人生を歩み、別の人を大切にして生きてきたのですから。答えは無用ですね。
でもあの薩摩での時間は、天璋院にとってかけがえのない宝物であったことに変わりがありません。大切なお守りは、二人の絆の証。
でも、「また」とか「次に」と言う言葉に、帯刀は答えることが出来ません・・・・・。
次回はやたら盛りだくさん。大丈夫なのと思ったら、スペシャル拡大版らしいです。
HP で壁紙配布中。今回も素敵ですね。
HPは→ココ
次回最終回はタイトルバックもスペシャル版、お見逃しなく。
―ついでですが「スキャンダル」も泣けたね~。
だけどイラついた。さっさとご飯、よそろうよ。ー
<申し訳ありませんが、コメントなしでTBを送らせていただきます。皆様、今回は本当に良かったですね。皆様と同じようなところでウルウルしていました。次週は最終回。楽しみでもあり、寂しくもあり・・・
大河終わりて暮れが来る・・・ですね。>