セッコク(石斛)は、ミズゴケ植えにして、春から晩秋までは屋外の
木陰や北側軒下の山草棚に置き、冬季は無加温の納屋で、
かつて熱帯魚飼育に使った空の大水槽に並べ入れておきます。
「銀竜」は、30年以上前に展示会の即売で買った最初のセッコクで、
この1種だけは植え替えの時、ヘゴ板に付けています。
白覆輪葉で、白花を咲かせます。
長年そのままで、毎年よく開花しています。
次は、淡黄色の花を咲かせる「黄丸」という品種です。
ラベルを失い、色物ですが品種名がはっきりしない2鉢です。
上は紅花品種、下は弁先に淡い桃色が入っている品種です。
植替えしないと、ミズゴケがスカスカになって失われ、
開花できない鉢が増え・・・。
「ミヤコワスレ」(都忘れ)は、ミヤマヨメナ(キク科の多年草)の
園芸品種で、江戸時代から栽培されてきました。
( 都忘れの名は、鎌倉時代の承久の乱に敗れた順徳帝が、佐渡島に流
された際、この花を見て心慰め、都を忘れようとしたとの逸話から )
リンゴの樹の下草として植えた2種、5月中旬から開花していました。
1種は白花の「白鳥」です。
もう1種は、桃花の「浜乙女」です。
次は、小さなプランターで開花した「青空」です。
終いは、鉢植えで葉ばかり茂って、咲いたのはこの1輪だけの「江戸紫」。
かつて東側軒下に植えて、良く開花したのですが、乾燥に弱く、水切れ
で枯れました。
原種のヨメナは、庭植えがススキの繁茂によってほとんど消え、
空き地に移植したものが、スギナと戦っているか?
オオヤマレンゲはモクレン科の落葉低木で、関東以西の山地林内に
自生します。 白い半球状の花を、下向きに咲かせます。
購入した苗木は、中国や朝鮮産の「オオバオオヤマレンゲ」
(大葉大山蓮華)で、葉が大きめで、雄しべが赤いのが特徴です。
鉢植えで開花していたものを庭に移植し、樹高2m程の株立ち状に
成長しました。
5月中旬、膨らんだ蕾が外皮を脱いで、
純白の花弁を広げていきます。
花弁数は6~9枚位で、
奥に、淡緑色の雌しべを取り巻いて、赤い雄しべが見えてきました。
下向きに、お椀状に花弁を広げて開花しました。
花径は7~8cm位で、
4日位咲いて、
雄しべが伸び広がって、陽射しで花弁に傷みが出てくると、
間もなく終わりです。
花弁数が多い八重咲花が咲くことがありますが、今年は見れず、
最後の名残り花が1輪だけ今咲いていますが、
この後なる果実も鑑賞できます。
庭植えのツツジで最後に開花するのが、このオレンジ色のツツジです。
5月下旬の花です。
5月末、樹高110cmしかなく、長年庭に居ますが大きくはなりません。
幹に老化を感じますが、伸び出た枝にはびっしりと花が咲きます。
明るいオレンジ色で、陽を受けて輝くと人目を惹きます。
6月上旬にかけて、次々と蕾を開いていきます。
ツツジの後に咲いているサツキも、終盤を迎えてきました。
鉢植にしているドウダンツツジ 2種は、更紗ドウダンで、
紅更紗と白更紗の交配種のようです。
「口紅錦」は、釣り鐘型花の先端に行くほど紅が濃く出ます。
樹高80cm余りで、秋の紅葉も綺麗な樹です。
一度庭植えにしましたが、盛り土した乾燥するところであったため、
半枯れ状態となり、元の鉢植えに戻して復活しました。
下から覗いて見ました。
「岩しだれ」は、クリーム色地の先端に薄く紅が入ります。
こちらは鉢植えのままで、樹高は120cmになっていますが、
やはり乾燥には弱く、一部が枝枯れしました。
花は清楚で、おとなしい感じです。