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flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

北国街道 木之本宿

2007-04-12 00:00:54 | 街道・宿場町

(伊香郡木之本町)
 冬の間に訪れようと考えていたが、春先までずれ込んでしまった。
四月初旬とはいえ、西濃、湖東地方よりも明らかに気温が低い。
木之本は北国街道の宿場町であり、関ヶ原へ抜ける北国脇往還が分かれる町。
隣宿長浜とは趣の異なる町である。時宗長祈山浄信寺や浄土真宗寶樹山明楽寺等が建ち、羽柴秀吉と柴田勝家の戦いが行われた賤ヶ岳が聳える。
 駅を降り「地蔵坂」を上ると、右手に「轡の森」がある。
秀吉が木之本に駆けつけたとき、馬がこの地で息絶えたので哀れんで埋葬し、鞭を墓標としておいたところ、後に鞭から芽を出しイヌザクラの大木となったのだという。
往時の風情を随所に残す町並み。近江と若狭と美濃の雰囲気を含んだ感じであろうか。
 北陸線の直流電化区間延長によって、南西部からの直通列車が増えた。それに伴い駅舎の移転が行われ、新旧並んで建っている。
観光の案内全般に関しては、些か不親切なところがある。まだ、観光に対しての慣れが少ないためかと理解しておこうと思う。
然し、生活感の感じる風情は、時折訪れる地として良いと感じた。
           

コメント (2)
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