flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

餅飯殿町

2013-03-10 00:00:28 | ガレリア

(もちいどの 奈良市餅飯殿町)
 興福寺奈良町の間に短い商店街、餅飯殿町がある。平安時代前期、東大寺の僧聖宝(醍醐寺開祖)が、吉野の大峰山の修験者を困らせる大蛇を退治するために、箱屋甚兵衛と若者七人を連れて向かった。聖宝は法力を使って大蛇を縛り、甚兵衛は斧で大蛇を切り裂いた。聖宝は荒れたこの地に留まり鳳閣寺を再興した。甚兵衛らは時折奈良からこの地を訪れ、餅と干飯を土産に聖宝のもとを訪ねた。聖宝はいつしか甚兵衛らを餅飯殿と呼ぶようになり、彼らが住む辺りも餅飯殿と呼ぶようになったという。

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