flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

日吉原 念仏塚1号墳

2013-03-21 00:00:24 | いにしえびとの睡

(愛知県宝飯郡一宮町大木字山ノ奥 町指定史跡 1983年)
 日吉原台地の縁端に位置する、8基からなる古墳群である。現存するのは1号墳で、他の7基は明治時代の開墾と、東名高速道路の築堤の採土により滅失した。1号墳は全長30mの前方後円墳で、外部施設として埴輪を持つ。出土する須恵質埴輪から、5世紀後半と推定される。埴輪片の中には、形象埴輪とみられるものもあり、他の古墳からはまわしを着けた人物埴輪(力士像)や武人、女人の埴輪も出土している。それら念仏塚古墳から出土した埴輪は、付近に住む子どもたちの遊び道具になっていたという。念仏塚の名の由来は、土地を所有する近隣福寿院の盆の施食が古墳の墳丘で行われるからとされている。近隣には、美佐々木(みささぎ)古墳(推定前方後円墳)、森月(もりげつ)古墳(2基)等がある。

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