flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

陸奥 白石城

2013-04-22 00:00:00 | 城郭・城下町

(益岡城 宮城県白石市)
 城来道を歩くと、やがて夕刻の白石城に辿り着く。寛治年間(1087-94)刈田氏によってこの地に城が築かれたの始まりであり、刈田氏は土地の名を取り白石氏となって伊達氏に属するようになった。天正十八年(1590)蒲生氏郷が会津若松城主となると、家老の蒲生郷成は白石城の城代となった。慶長三年(1598)上杉景勝臣甘糟景継が入城するも、白石城の戦いにより伊達氏の持城として復活した。以降、伊達氏臣片倉氏十二代の居城として廃藩まで続いた。建物は文政二年(1819)火災で焼失し、十一代宗景のとき再建され、廃藩時に破却された。平成9年、天守と一ノ門、二ノ門が再現されたが、東日本大震災により億単位の被害を受けた。指定文化財ではなかったため補助金が無く、寄付等によって賄われた。また、慶応四年(1868)戊辰戦争の際、奥羽越列藩同盟(陸奥・出羽・越後三十二藩が新政府に対抗するため、輪王寺宮、北白川宮を盟主とした同盟)がこの白石城で結成されている。
     

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